千葉俊二のレビュー一覧

  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

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    「話の筋」について,否定的な芥川龍之介と肯定的な谷崎潤一郎との論争を再現した構成。晩期の芥川と初期の谷崎といった対比もある。

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    2024年06月09日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    日本の近代ミステリ小説の礎を切り開いた乱歩の
    代表作が多く集められている短編集で、当時日本では、珍しい探偵が主人公の作品シリーズ、明智小五郎が謎を解決していくのだが、今回の短編集には、「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」が、明智小五郎がでてくるのだが、全部面白かったですね。現代のミステリ作品にも通じるトリックなどが、この時代にもう出来上がって
    いるのかと、ビックリしましたね。

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    2023年08月20日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    江戸川乱歩『江戸川乱歩短篇集』岩波文庫。

    千葉俊二により編纂された12編収録の江戸川乱歩短編集。江戸川乱歩の短編は様々な出版社から様々な形式で出版されているが、何度でも読みたくなる。

    『二銭銅貨』『D坂の殺人事件』『心理試験』が絶品。

    『二銭銅貨』。これがデビュー作かと驚くばかりの完成度。真相もトリックも解りきっているのに何度読んでも面白い。作中に登場する乱歩オリジナルの暗号にも驚かされるが、ツイストの魔術師と呼ばれるジェフリー・ディーヴァーも驚くレベルの捻りには脱帽するしかない。工場から給料の5万円を盗んだ泥棒紳士と呼ばれる男を羨むほど生活に困窮していた松村武と私。★★★★★

    『D坂

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    2025年02月09日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    江戸川乱歩短編集(千葉俊二編/岩浪文庫)
    処女作の「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「心理試験」「白昼夢」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「火星の運河」「お勢登場」「鏡地獄」「木馬は廻る」「押絵と旅する男」「目羅博士の不思議な犯罪」の12篇を収録。
    個人的に好きなのは「押絵と旅する男」「鏡地獄」「二銭銅貨」。特に「押絵と旅する男」では遠眼鏡を逆さまにしたことで見える世界により恐怖心だけでなく不思議な懐かしさを覚えます。今回、再評価したのは完全犯罪をテーマにした「お勢登場」。閉所恐怖症の人にはきついかもしれません。
    編者である日本文学研究者の千葉俊二さんの解説では日本探偵小説の黎明、乱歩と時代の背景に

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    2023年02月28日
  • 日本児童文学名作集 下

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    ネタバレ

    読みたかった作家が何人もいた。長いお話だと容易に手が出せないけれど、本作は児童文学を集めた名作集ということもあり、とても読みやすかった。色々な作家への入り口を作ってもらえてうれしい。
    作品のはじめに各作者の紹介文が入ってるのも個人的にはありがたい。このへんは岩波書店さまさま。
     菊池寛、有島武郎、室生犀星、島崎藤村、宇野浩二、内田百閒、椋鳩十、こんなふうに並べて書いてみて、改めてこの一冊を読めたことの収穫が大きかったのをひしひしと感じる。
     一作、とても好きだったものを挙げるとしたら、椋鳩十の「月の輪グマ」。作中の子グマがとても可愛らしく、また読み終わった後に通りすがる切なさが心地よい。

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    2022年09月13日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    初めてしっかり乱歩作品を読みました。最高でした。

    それぞれの不気味さがとても気持ちよかった。
    同じ人物が複数作品に登場するのもいいですね。
    彼らのその後がすごく気になる。

    オチで何度も驚かされました。
    さらに不気味な結末を期待している自分を裏切って来るスタイル。やっぱり作者の手のひらで転がされた。

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    2022年06月11日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    久しぶりの江戸川乱歩。

    『D坂の殺人事件』
    『屋根裏の散歩者』
    『人間椅子』
    『鏡地獄』
    『二銭銅貨』
    『心理試験』
    『押絵と旅する男』
    『白昼夢』
    『火星の運河』
    『お勢登場』
    『木馬は廻る』
    『目羅博士の不思議な犯罪』

    12篇。
    江戸川乱歩の全ての作品を読んだわけではなく、有名どころをいくつか読んだだけ。

    『鏡地獄』『心理試験』『白昼夢』『火星の運河』『お勢登場』『木馬は廻る』『目羅博士の不思議な犯罪』の7篇は、初めて読んだ。
    中でも、『白昼夢』『お勢登場』『木馬は廻る』は、目がくらくらするくらい面白かった。

    怖さと不気味さと、どことなく漂う艶美な世界。

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    2021年11月14日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    昔から少年探偵団シリーズが好きだったのですが、この短編集は読みやすくて、かつ、驚き、うっとりし、げんなりし、恐ろしくなる、とてもいろいろな感情が味わえる、今読んでもおもしろい物語ばかりです。
    この発想は本当にすごいなー。

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    2019年07月22日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    江戸川乱歩は短編が面白い

    江戸川乱歩の小説は長編だと途中でだれてくるのですが、短編はどれもすっきりまとまっていてかなり熱中して読める印象です。

    変態の変態による変態のための変態小説と呼ぶべきでしょうか。

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    2018年12月24日
  • 日本児童文学名作集 下

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    児童文学とはいえ、格調高く深読みすればするほどはまっていく。当時の地域や時代なども伺えて民俗学的にもおもしろい。
    芥川龍之介『蜘蛛の糸』、菊池寛『三人兄弟』、小島政二郎『笛』、有島武郎『一房の葡萄』、江口渙『木の葉の小判』、秋田雨雀『三人の百姓』、室生犀星『寂しき魚』、島崎藤村『幸福』、佐藤春夫『蝗の大旅行』、宇野浩二『でたらめ経』、豊島与志雄『手品師』、浜田広介『ある島のきつね』、宮沢賢治『水仙月の四日』『オツベルと象』、千葉省三『鷹の巣とり』、内田百閒『影法師』、坪田譲治『魔法』、水上滝太郎『大人の眼と子供の眼』、壷井栄『がきのめし』、椋鳩十『月の輪グマ』、新美南吉『牛をつないだ椿の木』

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    2016年12月13日
  • 日本児童文学名作集 上

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    若い頃に既読済みながら、資料として取り寄せたが、読み出すとまた違う読み方ができて非常に楽しめた。作者略歴、挿絵もありテキストとしても秀逸。
    福沢諭吉『イソップ物語抄』、呉文聡『八ツ山羊』、『不思議の新衣装』(『女学雑誌』「子供のはなし」欄、執筆者は不明だが巌本善治の可能性大)、若松賤子『忘れ形見』、巌谷小波『こがね丸』『三角と四角』、幸田露伴『印度の古語』、石井研堂『少年魯敏遜』、押川春波『万国幽霊怪話抄』、国木田独歩『画の悲み』、竹久夢二『春坊』、小川未明『赤い船』『野薔薇』、吉屋信子『鈴蘭』(『花物語』)、鈴木三重吉『ぽっぽのお手紙』『デイモンとピシアス』、小泉八雲(内藤史朗訳)『ちんちん

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    2016年12月13日
  • 鴎外随筆集

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    鴎外という人、この表紙の写真のすかした構えっぷりを見るだけでもとても魅力的な人に見える。
    何気ないエッセイふうの小品ばかりなのだけれど、語調さえ今ふうに直せばちっとも抵抗なく受け入れられるようなとても自然な語り口。
    知人が亡くなった時宗教色のない葬儀を行ったことへの賞賛など、全く今の問題と重なって直葬なんてちっとも新しいことではないことに気づかされたり。あるいは日本と欧米のどちらかに偏った思考を危ぶんだり。これもとても今的なテーマ。読んでいてちっとも飽きない優れもの。

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    2015年05月14日
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

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    ネタバレ

    【本の内容】
    「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で有名な寺田寅彦の、地震と津浪に関連する文章を集めた。

    地震国難の地にあって真の国防とは何かを訴える色あせぬ警告の書。

    寺田寅彦が漱石門下の友人小宮豊隆に送った「震災絵はがき」のカラー図版十葉を収める。

    [ 目次 ]
    断水の日
    事変の記憶
    石油ランプ
    地震雑感
    流言蜚語
    時事雑感
    津浪と人間
    天災と国防
    災難雑考
    地震の予報はできるか
    大正十二年九月一日の地震について
    地震に伴う光の現象
    震災日記より
    小宮豊隆宛書簡(大正十二年九月-十一月)
    無題

    [ POP ]
    寺田寅彦(1878~1935)が漱石門下の友人、小宮豊隆に送った関東大震

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    2014年10月31日
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

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    物理学者にして文学者でもある寺田寅彦。

    彼の地震(あるいは災害全般)に対する鋭い洞察は、いつの時代でも通用する。

    自然災害がかならず起こる日本。
    寺田寅彦の警句は、東日本大震災後の日本においても、伝わるものがある。

    しかし、時の為政者は、その警句をわすれ、あるいは、また、その時代を生きる人間もわすれがちである。

    名文集。

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    2014年02月08日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」が有名らしく、後世にも様々な著作での引用がされているため、どのようなものか一度読んでみようと思った。
    すぐに分かったことは、本格と言われる推理小説とは全く別物であること。これが探偵小説や怪奇小説というものだろうか。なんて雰囲気がおどろおどろしいのかと。トリックや細かな雑学などは全てこの雰囲気の為に用意されていると感じるほどに。
    この中毒性が今も愛される所以であることは間違いない。

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    2014年03月27日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    ネタバレ

    『二銭銅貨』
    強盗団の隠した5万円の行方。「私」が手に入れた2銭銅貨に興味を持った松村武。2銭銅貨に隠された暗号。発見された盗賊団の5万円。松村のいたずら。

    『D坂の殺人事件』
    明智小五郎シリーズ

    D坂にある古本屋の主人の妻が殺害される。喫茶店からの目撃者、裏の目撃者からの証言で現場に出入りしたものがいない。妻の持つ全身の傷の秘密。ソバ屋の妻の身体の傷の秘密。

    『心理試験』
    明智小五郎シリーズ

    大家の老婆の隠し持つ金を狙った藍屋。大家を殺害し大家の財布の金を半分盗み財布を拾ったと届け出た。翌日、大家殺害犯として逮捕された親友・斎藤。事件に疑問を持った判事・笠森の心理試験。

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    2012年09月17日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    面白かった!少し気味の悪いお話が癖になってしまいそう。
    乱歩の書く幻想小説が思いのほか好きでした。文章もとても読みやすかった。人間椅子良いです。

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    2012年07月20日
  • 江戸川乱歩短篇集

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    不気味だけど引き込まれる、怖くて面白い。やっぱり乱歩はいい!
    「二銭銅貨」と「心理試験」「人間椅子」「目羅博士の不思議な犯罪」がお気に入り。時々作者の言い訳(?)が書かれてるのがちょっと笑えた。
    明智小五郎の、トリック云々よりも心理的に犯人を追い詰めていくところが面白いなぁと思いました。昔児童書で少年探偵の話は読んだことがあるけど、また今読み返したくなりました。

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    2016年05月10日
  • 鴎外随筆集

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    2012年の今年は鴎外生誕150年にあたる。文語文は読む感覚を取り戻すのに少々手こずった。鴎外の遺書も収録。

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    2012年01月02日
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

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    「天災は忘れたころにやってくる」という有名な言葉を残した寺田寅彦が関東大震災と昭和三陸大津波について書き残したエッセイをまとめてます。もう一から十までもっともでうなずけることばっかりの示唆に富んだ文章です。科学者だしね。今こそ広く読まれるべきだと思います。おすすめ。

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    2011年07月26日