千葉俊二のレビュー一覧

  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

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    「話の筋」について,否定的な芥川龍之介と肯定的な谷崎潤一郎との論争を再現した構成。晩期の芥川と初期の谷崎といった対比もある。

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    2024年06月09日
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

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    ネタバレ

    【本の内容】
    「天災は忘れた頃にやって来る」の名言で有名な寺田寅彦の、地震と津浪に関連する文章を集めた。

    地震国難の地にあって真の国防とは何かを訴える色あせぬ警告の書。

    寺田寅彦が漱石門下の友人小宮豊隆に送った「震災絵はがき」のカラー図版十葉を収める。

    [ 目次 ]
    断水の日
    事変の記憶
    石油ランプ
    地震雑感
    流言蜚語
    時事雑感
    津浪と人間
    天災と国防
    災難雑考
    地震の予報はできるか
    大正十二年九月一日の地震について
    地震に伴う光の現象
    震災日記より
    小宮豊隆宛書簡(大正十二年九月-十一月)
    無題

    [ POP ]
    寺田寅彦(1878~1935)が漱石門下の友人、小宮豊隆に送った関東大震

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    2014年10月31日
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

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    物理学者にして文学者でもある寺田寅彦。

    彼の地震(あるいは災害全般)に対する鋭い洞察は、いつの時代でも通用する。

    自然災害がかならず起こる日本。
    寺田寅彦の警句は、東日本大震災後の日本においても、伝わるものがある。

    しかし、時の為政者は、その警句をわすれ、あるいは、また、その時代を生きる人間もわすれがちである。

    名文集。

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    2014年02月08日
  • 地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集

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    「天災は忘れたころにやってくる」という有名な言葉を残した寺田寅彦が関東大震災と昭和三陸大津波について書き残したエッセイをまとめてます。もう一から十までもっともでうなずけることばっかりの示唆に富んだ文章です。科学者だしね。今こそ広く読まれるべきだと思います。おすすめ。

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    2011年07月26日
  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

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    芥川は、小説から構造を廃すべきと言ったわけではない
    ただ小説の前提には作家の個性がなければならず
    作家は、その自己表現を面白く読ませるための技法として
    構造を用いなければならない
    もちろんまた一方では個性が技法となり
    二代目○○、三代目○○と積み重ねられていきもするわけだが
    それを扱って作品とするのはあくまでも個人だ
    そうでなくては、詩はスローガンに
    小説はプロパガンダに堕していくしかないだろう

    それに対する谷崎は
    東京と大阪の文化性の違いなど挙げて
    要は受け手の個性が作品を完成させるという立場を取っているようだ
    もちろんそれもひとつのあり得べき解釈である
    しかしやがては
    スノビスト達の鼻持

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    2017年11月11日
  • 作家たちの17歳

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     6名の著名な作家たちの17歳の頃、その前後をそれぞれ追った本。岩波ジュニアだけあって、中高生向けに書かれている。
     当時の学校制度など、現在と異なる部分はコラムで補足されていてわかりやすい。学術書ではないので、少し決めつけを感じる部分もあった(作家はああいう境遇にあったから、こういう意図でAという文章を書いたのだろう、など)。
     宮沢賢治の「あのさそりのように」のくだり(『銀河鉄道の夜』での記載)は何度も読み返した。

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    2022年12月02日