千葉俊二のレビュー一覧

  • 鴎外随筆集

    Posted by ブクログ

    森鴎外(1862-1922)著。
    収録随筆一覧:
    ?:『サフラン』、『空車』、『礼儀小言』
    ?:『原田直次郎』、『長谷川辰之助』、『夏目漱石論』、『鼎軒先生』、
    ?:『我をして九州の富人たらしめば』、『鴎外漁史とは誰ぞ』、『潦休録』、『夜なかに思った事』、『混沌』、『当流比較言語学』、『予が立場』、『文芸の主義』、『俳句というもの』、『歴史そのままと歴史離れ』、『なかじきり』
    付:『遺言』
    以上の全18篇の随筆集。
    なかでも特筆すべきは『予が立場』。これにて鴎外は自身の立場を Resignation に帰するのみと述べる。これは、軍医総監という社会的地位を有する林太郎の立場と、文学人と

    0
    2009年10月04日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    近年では使わなくなった表現もレトロだと思えば新鮮。読みづらい漢字にはルビもふってあり、漢字の知識も習得できる!

    と副次的な話から入りましたが、内容はもちろん傑作揃いで、しっかりと怪しげな雰囲気・「乱歩ワールド」を堪能できます。

    0
    2024年01月20日
  • 鴎外随筆集

    Posted by ブクログ

    「この頃は談話の校正をさせてもらう約束をしても、殆ど全くその約束が履行せられないことになって来ました」(「予が立場」pp.136-137)。
     この後、雑誌『文章世界』(明治39年3月創刊、博文館)のことに触れているが、田山花袋が大正2年3月まで編集していたらしい。「予が立場」の初出は明治42年12月の『新潮』だから、校正の約束を破ったのは田山花袋だったということか。

    0
    2022年11月16日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    この世界観は嫌いではない。探偵小説としては、やはり心理試験が秀逸。人間椅子は想像してたストーリーよりも面白かった。最後は想定外。偏執モノとしては鏡地獄だなぁ。実写では見たくない。

    0
    2019年10月10日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    初めて江戸川乱歩作品に触れたのは中学生になったばかりの時だったはず。少年探偵団シリーズだったのは確かだが。そこから幾星霜。すっかりお気に入りの作者である。
    掲載されている12の作品のうち10が大正に書かれ、まあ読みにくさは多少あれど現代でも十分に楽しめる。明智小五郎が初めて登場した「D坂の殺人事件」では非の打ち所のないきっちりした印象を彼の探偵に抱いていただめ、初見時に大層驚いたのは今でもよく覚えている。少年探偵団シリーズから入ったものとはして、いくつか収録してある明智探偵は読んでいて物足りなさはあるものの、変わらずの慧眼に犯人の突然突きつけられた絶望はコチラの想像以上の物なのでしょうね。

    0
    2018年03月30日
  • 文芸的な、余りに文芸的な/饒舌録 ほか 芥川vs.谷崎論争

    Posted by ブクログ

    芥川は、小説から構造を廃すべきと言ったわけではない
    ただ小説の前提には作家の個性がなければならず
    作家は、その自己表現を面白く読ませるための技法として
    構造を用いなければならない
    もちろんまた一方では個性が技法となり
    二代目○○、三代目○○と積み重ねられていきもするわけだが
    それを扱って作品とするのはあくまでも個人だ
    そうでなくては、詩はスローガンに
    小説はプロパガンダに堕していくしかないだろう

    それに対する谷崎は
    東京と大阪の文化性の違いなど挙げて
    要は受け手の個性が作品を完成させるという立場を取っているようだ
    もちろんそれもひとつのあり得べき解釈である
    しかしやがては
    スノビスト達の鼻持

    0
    2017年11月11日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    屋根裏の散歩者が最高に面白かった。
    心理試験は罪と罰を参考にしていると思ったが、それ以上に面白かった。
    人間椅子の最後には唖然とさせる驚きも。
    とにかく最高だった。

    0
    2016年02月13日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    変態的な発想の人間椅子から正統なミステリーである心理試験、狂った雰囲気の鏡地獄や火星の運河(後者は乱歩の釈明付き)など幅広く収録されている。どれもエロく感じてしまう。

    0
    2017年01月03日
  • 日本児童文学名作集 下

    Posted by ブクログ

    有名作品がたくさん掲載されていて、一部しか読んだことなかったのとかタイトルしか知らんかったのとかきちんと読むことができた。
    坪田譲治ってもっと暗いイメージやったんやけどかわいかった。
    室生犀星もっと読みたい。
    内田百閒は挿絵も含めてよかった。

    0
    2014年11月28日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    授業の課題として読んだのですが、非常に面白かったです。
    江戸川乱歩を今まで読んだことがなかったので、これをきっかけに色々と読んでみたいと思いました。




    大正末期、大震災直後の東京にひとりの異才が登場、卓抜な着想、緻密な構成、巧みな語り口で読者をひきこむ優れた短篇を次々と発表していった。日本文学に探偵小説の分野を開拓し普及させた江戸川乱歩(1894-1965)の、デビュー作「二銭銅貨」をはじめ「心理試験」「押絵と旅する男」など代表作12篇を収録。(BOOKデータベース)

    0
    2014年09月29日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    岩波文庫の江戸川乱歩短篇集。その中から、二銭銅貨、D坂の殺人事件、心理試験、白昼夢、人間椅子を読んだ。いずれも、展開は違うのであるが、主人公の視線での見方や事件を見る周りの人間、それをつなぐ語り、落語を聞いているような感じで、味わいがある。
    これらの作品が、大正12年から14年に発表されたというから驚きである。
    現代のミステリーのような、いろんな仕掛けや派手さはないかもしれないが、一人の人間から出た行動や精神状態を描く、心理描写が面白い。
    素晴らしい。

    0
    2023年01月16日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「人間椅子」: よくこんな話、考えついたな!と思う。 

    個々の物語の後についている注釈(言い訳)が面白いっ。江戸川乱歩の時代に生きていてこれらの作品の連載を読んでいたら、目新しさにすごくハマっただろうな。

    0
    2013年11月15日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    乱歩のデビュー作二銭銅貨から始まり、明智小五郎が活躍するD坂の殺人事件、心理試験、屋根裏の散歩者や、鏡を題材にした幻想的なお話まで多岐に渡って乱歩ワールドを楽しめます。
    白昼夢、鏡地獄、押絵と旅する男、目羅博士の不思議な犯罪が面白かったです。
    編集の千葉俊二さんの解説も興味深く、他の乱歩作品も読みたくなりました。

    0
    2013年05月25日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    はじめての乱歩の本。
    なるほど確かに明智小五郎シリーズは面白い。

    探偵小説の走りでもあるし、怪奇小説の走りでもあるし、
    現代のエロ・グロにつながっているということが
    よく分かる一冊だった。
    閉じ込められた扉に引っかき傷の中に名前とか
    今でも描かれることが多いと思う。

    全部を書かずに余白を残し、読者の想像力を掻き立てる。
    語り口が淡白だけど、うっかり、その様子を思い浮かべてみたら
    うげぇ…!!!ってなることも。

    しかし、文末に飄々と乱歩が、
    「探偵小説じゃなくてごめんね。(テヘペロ)」
    みたいなことが書いてあるのがお茶目だ。

    0
    2013年04月29日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    読みやすく淡々としながらも、不気味で面白かった。
    人間椅子も鏡地獄も押絵も目羅博士もヤバかったけど、お勢さんの、ふと通り物が訪れたかんじがリアルで恐ッろしかった……。
    追記で作者が言い訳してるのが面白すぎた(笑)木馬(笑)

    0
    2012年11月16日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩の初期短編集。
    有名どころと明智ものと幻想小説。
    子供に頃読んだ少年探偵団の「明智先生」とイメージ違う!!金田一っぽい。

    締め切りに間に合わなかったからこれで我慢してね、とか、書いてるうちに探偵小説じゃないなにかになっちゃったよ、と、ゆるいんだかゆるくないんだかわからないのが混じっているのが面白い。
    幻想小説や怪談といった趣のものが好きだ。

    「心理試験」における心理学の使い方がまっとうで驚いた。
    なんでも見抜く魔法じゃなくて、種も仕掛けもある手品。
    いまだに人を好きに操る妖術かなにかだと勘違いしている人が多いと言うのに、大正期に書かれたこれは限界のある技術として正しく使っている。

    0
    2015年06月02日
  • 日本児童文学名作集 上

    Posted by ブクログ

    子どもを対象に書かれた明治~大正期の作品。

    教訓を平易に伝えるものや、幻想的な読み物など様々。
    わくわくする展開、想像の余地を与える書き方など、読み応え有る作品ばかり。

    作者紹介もありがたい。

    0
    2011年12月09日
  • 鴎外随筆集

    Posted by ブクログ

    まず代表作(?)の『サフラン』『空車』『礼儀小言』が掲載され、続いて人物評が4つ。その後、(主に芸術や論壇に関する)様々な事柄に対する鷗外の所感が自由に綴られる。自分に対する世間の誹謗中傷をのらりくらりとかわしつつ痛烈に批判してみせたり、自分が書いた歴史小説のスタンス(歴史離れしようとおもって書いたのに、結局は歴史に厳密になっちゃうのよねー的な)を書き綴ったり、「何か書けって言われるから書くけど、言っとくけど俺そんなに期待通りの事かかねーよ?」と言ってのけたり、とにかく自由で囚われない印象。思いついたままを気どらずに書きたい、むしろ気取った物言いは自分の領分ではないというスタンスが感じられます

    0
    2011年01月23日
  • 日本児童文学名作集 下

    Posted by ブクログ

    大正〜昭和期の文豪・作家による児童文学アンソロジー。芥川龍之介の蜘蛛の糸は、やっぱり読みやすかった。芥川龍之介は句読点の打ち方が常識的なので読みやすい。人柄はアレだけど……

    0
    2025年08月12日
  • 江戸川乱歩短篇集

    Posted by ブクログ

    どれも面白い、江戸川乱歩の短編集。
    江戸川乱歩の名前の由来が外国の探偵小説の作家なのは知らなかった。
    探偵物かなと思いきや、犯罪者の心理を描いただけのもの、猟奇的なものなど種類に富んでいる。
    火星の運河に関しては、狂っていると素直に思った。
    個人的に1番面白かったのは、人間椅子。まさか、、椅子の中に、、と思ったら実は、フィクションだったというオチは読み手としても安心した。

    0
    2025年01月19日