放浪記

放浪記

1,166円 (税込)

5pt

3.9

私は宿命的に放浪者である――若き日の日記をもとに記された林芙美子(1903―51)の生涯の代表作.舞台は第一次大戦後の東京.地方出身者の「私」は,震災を経て変わりゆく都市の底辺で,貧窮にあえぎ,職を転々としながらも,逆境にめげることなくひたすらに文学に向かってまっすぐに生きる.全三部を収録.(解説=今川英子)

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放浪記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    去年の12月にラジオで偶然、作家の林芙美子さんの亡くなる4日前に放送された肉声を聴きました。
    昭和26年に放送された若い女性からの様々な人生に関する質問に林さんが答えていく内容です。
    車の運転中でしかも音質もそんなに良くなかったので内容はきちんと聞き取れていなかったのですが、その語り口はとても優しく...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月06日

     時系列が…とか人間関係が…など気にし出すと読めないと思うが、一気に読んでしまった。
     NHKの番組がきっかけで手に取ったという経緯は恥ずかしいが林芙美子さんに出会えてよかった。
     ジェンダー、経済格差、いじめや差別、政治不信などいろいろな課題があるのに放置されている今こそ読む価値があると思う。
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    0

    Posted by ブクログ 2023年07月30日

    100分で名著でとりあげられた。分厚い本で今まで読んだことがなかった。作者の自伝で単にいろいろな生活をしていることをえがいているだけであるという紹介が多かったが、実際は小説や童話や詩を書いていて、なかなか採択されないという状態を描いたものであった。詩が書かれていることも放浪記の紹介にはなかったと思わ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年01月09日

    ★3.5
    文章が素敵。生活が大変だった日々の記録なんだけれども、暗くなくてどこか明るいと感じるのは、作者の性格なのだろうか。

    0

    Posted by ブクログ 2020年07月12日

    改造社版の放浪記のあと、全面改稿が行われた放浪記が第三部まで出されていて、本書はその全三部を収録。
    だれもが言うとおり、こちらは落ち着きと丁寧さはあるものの、改造社版の原初の破壊力は薄められてしまった。

    もちろん改造社版のほうが優れた作品だが、これはこれで。

    0

    Posted by ブクログ 2014年10月12日

    林芙美子の出世作、なんども改稿し続けた1~3部を収録。
    表紙には「逆境におしつぶされることなくひたすらに文学に向かってまっすぐに生きる」と書かれているけど、まったくそういう風には読めません。少しも埒の明かない暮らしに、しょっちゅう自棄っぱちになっては悪態を吐き、できもしないことを夢見たりして、それで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月06日

    貧困はこうも人を卑屈にするものかと思いました。また、作者自身の男性との関係のいつまでも未練たらしく優柔不断なところや職を転々とするところなども少しばかり腑に落ちませんでした。正直この作品が後々まで読み継がれていくほどの作品かなと思いました。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年04月10日

    貧乏ってやつぁこういう事を言うのさね。どこまでもどこまでも追いかけてきて、いつの間にか自分に成り代わって、次の貧乏をうむのさね。自業自得とのたまう人の、なんたる無理解。金と親と別れた男についてのどこまでも続く愚痴。恋愛模様は演歌そのもの。さまようのは、住まいだけでは無いのです。
    破滅型の生活、自己生...続きを読む

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