ハンス・ペーター・リヒターの作品一覧 「ハンス・ペーター・リヒター」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします! 作者をフォローする フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
作品一覧 2020/12/24更新 あのころはフリードリヒがいた 試し読み フォロー ぼくたちもそこにいた 試し読み フォロー 若い兵士のとき 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> ハンス・ペーター・リヒターの作品をすべて見る
ユーザーレビュー あのころはフリードリヒがいた ハンス・ペーター・リヒター / 上田真而子 事実を押さえた筆致で綴る。筆者リヒテルがフリードリッヒと過ごし、関わった17年はモノクロで再現され、取り囲む景色、人々、会話が再現される。 善悪を語るのではなく、これを読んだ人間がどう感じ、どう捉えたか、それぞれの胸に手を置いて考える事を突き付けられる。 ナチスモノを始めて読んだのは14歳の時の「...続きを読むアンネの日記」 日本でぼちぼちナチスの罪状に陽が当てられたころで私の頭では余りの惨さに現実味を感じられず、咀嚼できていなかった・・そして子供等と見た「シンドラーのリスト」・・無論彼彼女らは無言のうちに感想すら吐けなかった。 子育てに段落が付き、仕事の合間にナチスモノを読み続けて来た。。読むことは人類である以上、現代人の義務として。永遠に読み続けられねばならないと考える。 ヒトラーの身にスポットが当たっていた初期と異なり、彼を支持した当時の独社会、市井の人々、己の生活を守るためには【仕方なかった】という空気。自分ならどうしたか・・命を賭してユダヤの人々を守るだろうか。 今でもユダヤ人と彼らが紀元前より合った立ち位置~それは宗教的なことに収斂されているともいえ、理解できない・・永久に。 日本人として理解できているという方が薄っぺらい考えだとも思う。 しかし、普遍的に考え、バイアス的思考の怖さ、右向け右という短絡的思考、ひとの尊厳を奪い踏みにじる存在だけはいかに卑しいかを語り伝えたい。 孫に?それは難しいだろう・・基本的に読み物、その受けとめ方を強いると言うのは好まない。 Posted by ブクログ あのころはフリードリヒがいた ハンス・ペーター・リヒター / 上田真而子 悲しいお話だった。特に最後のフリードリヒが蹴られて死ぬところは「僕」たちが自分の身を守る為に何もできずにただ見ているだけだったので辛いなぁと思った Posted by ブクログ あのころはフリードリヒがいた ハンス・ペーター・リヒター / 上田真而子 ナチスによるユダヤ人の迫害。 市井の人々の目線で描かれるとまた違う迫力がある。 進んで暴力に加わるもの、躊躇いながらもその力に陶酔してゆく者、抗い信念を貫こうと苦しむ者。 岩波少年文庫、大人の胸にも強く残る作品だった。 Posted by ブクログ あのころはフリードリヒがいた ハンス・ペーター・リヒター / 上田真而子 2021年のオリンピック演出(演出家が過去ホロコーストをネタにした)といい、日本人は今一度世界が抱える歴史にしっかり向き合うべきだと考える!!! この本を読んで、演出家の方は当時の状況を面白おかしくネタにしようとは絶対に思わないはずだ。 当たり前の日常から、少しずつ迫害を受けていく生々しい状況...続きを読むをこの本で感じ取れるだろう。主人公は1番側にいて大親友の友達を最後まで守りきれなかった歯痒さを見てて感じた。 皆に一度は必ず読んで欲しい一冊!!! Posted by ブクログ あのころはフリードリヒがいた ハンス・ペーター・リヒター / 上田真而子 読みながら苦しかった。読み進めるうち、徐々に苛烈になっていくユダヤ人迫害。深くなっていくフリードリヒ一家の絶望。シュナイダーさんの、ユダヤ人への迫害が20世紀という理性ある時代にもなって、そこまで酷いものにはならないだろうという期待に、胸が詰まった。どうしてこんな結末にならなければならなかったのだろ...続きを読むうと思いながら、これが現実にいくつもあった出来事の一つなのだと思うと、頭が痛かった。アンネの日記とか戦争関係のものはいくつか読んで知ってたのにね。でも読んでよかった。 著者自らの経験をつづった3部作ということで、他の2作品もゆっくり読もうと思う。 ユダヤの文化について注付きで細やかに書かれていて面白かった。 Posted by ブクログ ハンス・ペーター・リヒターのレビューをもっと見る