ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
ヒトラー政権下のドイツ,人々は徐々に反ユダヤの嵐にまきこまれていった,子どもたちさえも…その時代に生き,そして死んでいったユダヤ少年フリードリヒの悲劇の日々を克明に描く.
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
第一次世界大戦から第二次世界大戦までにおける、ドイツのユダヤ人迫害をドイツの一般国民である少年の視点から描いた作品。 主人公はユダヤ人である友人フリードリヒと、家族ぐるみで良好な関係を築いていた。ただ時代の流れによって徐々に居場所がなくなっていくフリードリヒのことを、支えたくても周りが許してくれない...続きを読む中で、見ていることしかできない辛さを、主人公の目線を通して読者にも追体験させられているような気分にさせられる。 大衆心理の恐ろしさも非常に感じられる。ドイツ人の集団が、ユダヤ人の居住に強盗のような形で押しかけ、家を荒らし、金品を奪い去っていく。その最中、恐ろしさで躊躇している主人公が、周りからお前もやるよう強制され、逃げ場が無くなって遂には加担してしまう。そして1度加担してしまえばタガが外れ、罪の意識もなく暴力行為を行ってしまう。ユダヤ人の友人がいても、その場にいなければその友人のことなど忘れてしまう、人間の弱さや愚かさを思い知った。 小説の最後には、ユダヤ人迫害に関する年表が掲載されている。ヒトラーが総裁の地位についてからの、ユダヤ人に対する法律が時系列に沿って淡々と述べられていて、年表を見るだけでもこの時代の異質さが際立っていることが分かる。資格の剥奪、学校からの強制退校、美容院の入店禁止、果てには暖房のついた部屋の使用禁止と、人間はここまで恐ろしくなれるということを知り、自分への戒めとしても心に留めておきたい作品だと思う。
河合隼雄先生のこころの読書教室で紹介されていて手に取った。 主人公はドイツ人の少年。そのぼくと同じアパートに住むユダヤ人のフリードリヒ一家との交流や、時代の流れの中で否応なしに悲劇に巻き込まれていく様子がぼくの視点から克明に描かれています。 独裁者がどのような仕組みで社会を支配していったのかがよ...続きを読むく分かります。レッシュのように率先して迫害を推し進めた者から、ぼくの一家やノイドルフ先生のように心を持って変わりなく接していた人たちもいた。ただそのような人たちにもユダヤ人に手を貸すと家族や自身が危険に巻き込まれる恐怖からそうできないように圧力がかけられて、どんどんユダヤ人を孤立無縁な状態にしていく。 人間の残忍さや愚かさ、弱さをまざまざと感じた。支配された時に考えることを放棄し暴力にまで加担してしまう人が大勢いた。フリードリヒの親友であるぼくでさえ、素性をよく知らない相手であればユダヤ人見習い工の寮に他の民衆と押し入って物を破壊しまくり、それを楽しんでさえいた。元々良心的な人でも想像力を失った時の行動は恐ろしいと感じた。 フリードリヒが学校を退学させられた際の担任のノイドルフ先生の生徒たちへのメッセージがとても心に残った。ユダヤ人には何故ここまで優秀な人が多いのだろうと以前から不思議に思っていたけど、ノイドルフ先生の言葉を聞いて納得した。 「痛めつけられ追いたてられはしないかと、常に恐れていなければならない者は、それでも堂々と胸を張れる正しい人間でいようと思えば、非常に強い精神を持たざるを得な期唸る。ユダヤ人は金銭欲が強いとか、人をだますなととも、よくいわれる。だが、そうならないでいられるだろうか?ユダヤ人は、何度も何度も財産を強奪され、没収された。また、持っているもの全てを残したまま逃げなければならなかった。いざという場合、命をあがない無事を買いとることのできるのは、お金以外にないことを彼らをその経験から身につけたのだ。しかし、こういうひどいユダヤ人嫌いでさえ認めなけらばならない点がひとつある。ユダヤ人は有能だということだ!有能な民族だからこそ、二千年にわたる迫害にも耐え抜いてきだのだ。ユダヤ人はその居住国の人たちより、大きい、よい仕事をして、次第に尊敬を勝ち取り高い評価を得てきた。多くの偉大な学者や芸術家がユダヤ人だった。現在でもそうだ。ユダヤ人を軽べつするのを、もし君たちが今日にでも明日にでも見聞きしたら、次のことをよく考えてほしい。ユダヤ人は人間だ。われわれとまったくおなじ人間なんだ!」
第二次世界大戦前の1925年にドイツで生まれたドイツ人の“ぼく”とユダヤ人の幼馴染、フリードリヒとの日々を通じて当時のヒトラー政権下のドイツを描く作品。 これはできるだけ多くの人に読んで欲しい 当時のドイツにいるユダヤ人たちの状況がとてもリアルに描かれているのではないだろうか。 とてもつらい。つ...続きを読むらいけど、きっとそうだったんだろうな、と思う。 訳者あとがきによると、著者はフリードリヒたちと同じ1925年生まれ。おそらく作品内のほとんどが著者自身が体験したことだろうと書かれている 120ページで主人公の父が、フリードリヒの父親であるシュナイダーさんに「(中略)早く、でておいきなさい!」と言うシーンがあるんだけど、もうね、これが全てなんよ……主人公一家含むドイツ人たちが今まで共に生きてきた大切なユダヤ人たちに言える唯一の言葉なんよな……。 ほんと、戦争は嫌だ。
『ベルリンは晴れているか』を読んだのでドイツ人だって辛いんだというのを感じた。 それでもやっぱりユダヤ人は、そんな目にあう必要はないのに酷過ぎる。 嬉しそうに迫害出来る人たちの感覚を疑うと思ったが こういう人、日本にもゴロゴロいたわと思い直した。 人ってそういうものだよね、でもそれで終わりにしちゃい...続きを読むけない というのを改めて思った。
いやこれは……。普通の生活を刻々と蝕む戦争の影。「ぼく」がヒーローではなく、時々は他のドイツ人と一緒になりユダヤ人を囃す描写があるのもまたリアル。「わからない。ぼくはどうしたらいいのか。わからない!」には誰もが共感するのでは。
街の普通の日常を暮らす人々が差別意識をあらわにして残虐な行為へとエスカレートしていく様子がリアルで本当に怖かった。 主人公も必ずしも善であるわけではなく、分別のつかない衝動的な子供は軽い気持ちで暴力的な行為を面白がったり大人に従ったりしてしまう。 人間の負の側面がリアルに描かれていると思った。 私事...続きを読むだけど、住んでるマンションの住人も最近挨拶してもすごく無愛想でゴミを捨てるような返事しか返さないような人が増えてきて、そういう小さな、他人を粗末に扱うことの延長に差別や負の行動があるように思えてとても乾いた気持ちになる。 怖いなあと思う。
第二次世界大戦時のナチスドイツによるユダヤ人迫害をテーマにした作品は数多くありますが、その中でも読み継がれている名作の一つです。 ユダヤ人であるフリードリヒとその家族が住むアパートの階下に暮らすドイツ人の「ぼく」の視点から語られる日々の暮らしは、主人公が英雄的な活躍をするわけでもなく、迫害されるフ...続きを読むリードリヒ一家の悲惨な状況を殊更に悲劇的に描こうとしているわけでもありません。 しかし、特にユダヤ人への憎しみを抱いているわけではない、「ごく普通」のドイツ人が、社会の大きなうねりと狂騒に呑み込まれていく様子が淡々と描かれることで、かえってその悲惨さが強調されているように感じます。 リヒターの三部作として岩波少年文庫で刊行されている残りの2冊もぜひ読んでおきたいと思います。
間違いなく 次の世代に いや 全ての世代に 手渡し、語り継がねばならない一冊 あの悲惨な時代、 被害者としての日本を描いた ものは数あれど、 アジアの人たちに対しての 加害者としての日本を 日本人の少年の視点から描いた 児童文学が極端に少ないのだろう と 読み返すたびに 思ってしまう一冊でもあり...続きを読むます。
悲しいお話だった。特に最後のフリードリヒが蹴られて死ぬところは「僕」たちが自分の身を守る為に何もできずにただ見ているだけだったので辛いなぁと思った
ナチスによるユダヤ人の迫害。 市井の人々の目線で描かれるとまた違う迫力がある。 進んで暴力に加わるもの、躊躇いながらもその力に陶酔してゆく者、抗い信念を貫こうと苦しむ者。 岩波少年文庫、大人の胸にも強く残る作品だった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
あのころはフリードリヒがいた
新刊情報をお知らせします。
ハンス・ペーター・リヒター
上田真而子
フォロー機能について
「岩波少年文庫」の最新刊一覧へ
「児童書」無料一覧へ
「児童書」ランキングの一覧へ
はてしない物語 上
試し読み
きつねのライネケ
クルミわりとネズミの王さま
黒いお姫さま ドイツの昔話
ジム・ボタンと13人の海賊
ジム・ボタンの機関車大旅行
ハイジ 上
バンビ 森の、ある一生の物語
作者のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲あのころはフリードリヒがいた ページトップヘ