作品一覧

  • あのころはフリードリヒがいた
    4.4
    1巻858円 (税込)
    ヒトラー政権下のドイツ,人々は徐々に反ユダヤの嵐にまきこまれていった,子どもたちさえも…その時代に生き,そして死んでいったユダヤ少年フリードリヒの悲劇の日々を克明に描く.

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  • ぼくたちもそこにいた
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    優等生のハインツ,時代の流れに素直には従えないギュンター,そして〈ぼく〉.ヒトラー政権下のドイツで,青少年組織ヒトラー・ユーゲントに入団した少年たちが経験したことは? すさまじい勢いで戦争へ突入していく日々を,その時代に生きた〈ぼく〉が,克明に,そして淡々と描く.『あのころはフリードリヒがいた』の続編.

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  • 若い兵士のとき
    3.8
    1巻792円 (税込)
    17歳で志願し入隊してから20歳で敗戦を迎えるまで,ナチ政権下のドイツで,〈ぼく〉が実際に体験した戦争のなまなましい姿.前線で左腕を失い,将校になってまた前線へ──壮絶な日々のできごとを短いエピソードで淡々とつづる.『あのころはフリードリヒがいた』『ぼくたちもそこにいた』に続く,3部作の完結編.

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ユーザーレビュー

  • あのころはフリードリヒがいた

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦前の1925年にドイツで生まれたドイツ人の“ぼく”とユダヤ人の幼馴染、フリードリヒとの日々を通じて当時のヒトラー政権下のドイツを描く作品。

    これはできるだけ多くの人に読んで欲しい

    当時のドイツにいるユダヤ人たちの状況がとてもリアルに描かれているのではないだろうか。
    とてもつらい。つらいけど、きっとそうだったんだろうな、と思う。
    訳者あとがきによると、著者はフリードリヒたちと同じ1925年生まれ。おそらく作品内のほとんどが著者自身が体験したことだろうと書かれている

    120ページで主人公の父が、フリードリヒの父親であるシュナイダーさんに「(中略)早く、でておいきなさい!」と言う

    0
    2025年11月23日
  • あのころはフリードリヒがいた

    Posted by ブクログ

    『ベルリンは晴れているか』を読んだのでドイツ人だって辛いんだというのを感じた。
    それでもやっぱりユダヤ人は、そんな目にあう必要はないのに酷過ぎる。
    嬉しそうに迫害出来る人たちの感覚を疑うと思ったが
    こういう人、日本にもゴロゴロいたわと思い直した。
    人ってそういうものだよね、でもそれで終わりにしちゃいけない
    というのを改めて思った。

    0
    2025年08月09日
  • あのころはフリードリヒがいた

    Posted by ブクログ

    いやこれは……。普通の生活を刻々と蝕む戦争の影。「ぼく」がヒーローではなく、時々は他のドイツ人と一緒になりユダヤ人を囃す描写があるのもまたリアル。「わからない。ぼくはどうしたらいいのか。わからない!」には誰もが共感するのでは。

    0
    2025年06月05日
  • あのころはフリードリヒがいた

    Posted by ブクログ

    街の普通の日常を暮らす人々が差別意識をあらわにして残虐な行為へとエスカレートしていく様子がリアルで本当に怖かった。
    主人公も必ずしも善であるわけではなく、分別のつかない衝動的な子供は軽い気持ちで暴力的な行為を面白がったり大人に従ったりしてしまう。
    人間の負の側面がリアルに描かれていると思った。
    私事だけど、住んでるマンションの住人も最近挨拶してもすごく無愛想でゴミを捨てるような返事しか返さないような人が増えてきて、そういう小さな、他人を粗末に扱うことの延長に差別や負の行動があるように思えてとても乾いた気持ちになる。
    怖いなあと思う。

    0
    2025年03月16日
  • あのころはフリードリヒがいた

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦時のナチスドイツによるユダヤ人迫害をテーマにした作品は数多くありますが、その中でも読み継がれている名作の一つです。

    ユダヤ人であるフリードリヒとその家族が住むアパートの階下に暮らすドイツ人の「ぼく」の視点から語られる日々の暮らしは、主人公が英雄的な活躍をするわけでもなく、迫害されるフリードリヒ一家の悲惨な状況を殊更に悲劇的に描こうとしているわけでもありません。
    しかし、特にユダヤ人への憎しみを抱いているわけではない、「ごく普通」のドイツ人が、社会の大きなうねりと狂騒に呑み込まれていく様子が淡々と描かれることで、かえってその悲惨さが強調されているように感じます。

    リヒターの三部

    0
    2025年03月14日

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