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ウロボロスの環
【現代文学の名手が贈る心理小説の白眉】 人生を狂わせるほどの秘密ではなかった。 ――そのはずだった。 1989年5月、彩和と俊輔の結婚を祝う会が開かれた。 前の夫を若くして亡くし、必死で幼い娘を育ててきた彩和にとって、それは人生の安泰が約束された幸福な瞬間だった。 後に、俊輔の思わぬ一面を知ることになろうとは夢にも思わず――。 綻びゆく人生における、僅かな安息。 不意におとずれる、密やかな邂逅。 廻り続ける「生」への不安を克明に描ききった、原稿1100枚に及ぶ傑作大長編。 【著者略歴】 小池真理子(こいけ・まりこ) 1952年東京都生まれ。1989年「妻の女友達」で日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。以後、95年『恋』で直木三十五賞、98年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞、11年『無花果の森』で芸術選奨文部科学大臣賞、13年『沈黙のひと』で吉川英治文学賞、21年に日本ミステリー文学大賞を受賞。 そのほか、『無伴奏』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『神よ憐れみたまえ』など著書多数。 -
怪奇の文芸、妖美な絵画 ――文豪たちと画家たち
文豪のそばに、名画家あり。 泉鏡花、江戸川乱歩、芥川龍之介……名作を彩った画の秘密とは!? 怪しき文芸と妖しき絵画がそれぞれを高め合った傑作を、怪談文芸評論の第一人者がガイド。 「怪と幽」人気連載の書籍化。書籍化にあたり、フルカラーでお届け! 収録内容 ・はじめに ・泉鏡花と鏑木清方 ・泉鏡花と小村雪岱 ・江戸川乱歩と村山槐多 ・江戸川乱歩と竹中英太郎 ・泉鏡花、岩井志麻子と甲斐荘楠音 ・芥川龍之介 ─―稀代の妖怪絵師 ・皆川博子、岡本綺堂と橘小夢 ・藤牧義夫とウルトラQ ・水島爾保布と谷崎潤一郎 ・葛飾北斎と『百物語』 ・おわりに 「幻想文学」と建石修志 装画/中川 学 -
文豪と怪奇【電子版特典付き】
なぜ、文豪たちは「おばけ」が好きなのか!? 文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード×アンソロジー×評伝・読書ガイドのトリプル構成で迫る、誰も知らない、文豪の世界。 史上名高い文豪たちは、何故かそろって「おばけずき」だった! 怪奇譚の側面から文豪の生涯・著作を紐解いた画期的文豪案内。 文豪の人生そのものと「怪奇」との関わりを追求した、メイン本文パートである評論エッセイ(文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード多数!)、かれら自身の言葉で「怪奇」の世界、著作のエッセンスを堪能できるミニ・アンソロジー(懇切丁寧な書き下ろし解題付き)、更に世界を深め読み手の世界を広げる評伝・読書案内で、各文豪の魅力に迫る! 図版も多数掲載。 【収録文豪】泉鏡花、芥川龍之介、夏目漱石、小泉八雲、小川未明、岡本綺堂、佐藤春夫、林芙美子、太宰治、澁澤龍彦 『怪と幽』連載「文豪たちの幽と怪」に大きく加筆修正を加え書籍化。 装画・本文扉絵 =北村紗希(型染・切り絵作家) 【電子版特典】岡本綺堂「幽霊物語」+解題(東雅夫) 岡本綺堂の単行本未収録の雑誌掲載エッセイに、東雅夫による「解題」を添えて特典といたします。 -
怪と幽
※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。 ― 特集 横溝正史 物語を牽引する恐怖 ・インタビュー 映画『八つ墓村』新作 金田一耕助役・尾上松也+監督・清水崇 ・「怪奇好きに薦める 横溝作品案内20」若林踏 ・「横溝正史が生んだ〈名探偵〉&〈ヒロイン〉」木魚庵 ・金田一俳優インタビュー 関智一 ・エッセイ「この横溝作品が怖い」芦辺拓、綾辻行人、大槻ケンヂ、桜木紫乃、白井智之 ・寄稿「「生きうつし」への怖れ」山口直孝 ・怪談作家座談会 川奈まり子×夜馬裕×蛙坂須美×織部泰助 ・対談 中山七里×木魚庵 ・ブックガイド 木魚庵 表紙:杉本一文 特別企画 追悼 鈴木光司 ・年譜&ブックガイド 朝宮運河 ・追悼のことば 安曇潤平、綾辻行人、荒俣宏、岩井志麻子、貴志祐介、京極夏彦、澤村伊智、真藤順丈、東雅夫、牧野修 ・寄稿 『リング』編集者 堀内大示 ・遺稿 鈴木光司「一瞬の光をつかめ」 ◆特集のほか連載など多数 小説新連載:京極夏彦、梨 小説:小川洋子、有栖川有栖、月村了衛、澤村伊智 漫画:諸星大二郎、高橋葉介 論考・エッセイ:東 雅夫、村上健司×多田克己 怪談実話:加門七海、春日武彦、篠たまき、チビルマ グラビア:稲成、芳賀日出男+芳賀日向、佐藤健寿、怪食巡礼 情報コーナー:寺内康太郎×神島大輔×マライ・メントライン、押切蓮介×黒史郎、梨、大槻ケンヂ、永井紗耶子、横手夢奈(東洋文庫ミュージアム)、大石秀斗(私設図書館「夜に歩けど」)、天野行雄(日本物怪観光)、藤澤仁(第四境界)、化け通『鬼武者 Way of the Sword』 etc.… -
モンローが死んだ日
サンデー毎日連載時から圧倒的反響!! 愛した男は誰だったのか―― 現代人の心の襞の奥底に踏み込む、濃密な心理サスペンスの誕生。 なぜ生きるのか? なぜ愛するのか? 人が他者を、自らを支えきれなくなった時代、「生と性」の意味を問い続けてきた著者が贈る、渾身の感動長編! 孤独の中を生きてきた男女が辿りついた場所とは―― 幸村鏡子は、長野県軽井沢の外れにある花折町で小さな文学館の管理人兼案内人の仕事をしながら独りで暮らしている。 夫を亡くしてから心身のバランスを崩していた鏡子は、町内の精神科クリニックで高橋智之医師の診療を受けはじめる。やがて鏡子と高橋医師は恋に落ちるが、高橋医師は突然姿を消してしまい……。 -
ときめく妖怪図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 かつてない「妖怪図鑑」を、お届けします。 これまでに企画・刊行された妖怪図鑑は、研究者やマニアを対象とする専門的なものか、ジュニア向けの入門的なものか、そのどちらかであるケースがほとんどでした。 本書はそのどちらでもない、「妖怪」についてニュートラルな立ち位置の皆さんをメイン読者に想定しています。 小説や漫画、映画やアニメ、ゲームや玩具……いまや、ありとあらゆるエンターテイメントの世界に跳梁跋扈している、世にも奇妙な容姿と名前と特性を有するキャラクターたち--「妖怪」「お化け」「化け物」「モノノケ」などと称される不思議な存在/現象について、これだけは押さえておきたい基本知識を、豊富な図版とイラストをまじえて、分かりやすく詰め込んでみました。 <目次> story 1 妖怪ってなんだろう story 2 玄妙!妖怪型録 story 3 妖怪に会いに行く story 4 妖怪を学ぶ story 5 妖怪と遊ぶ -
ときめく図鑑Pokke! ときめく妖怪図鑑
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人気のときめく図鑑シリーズがポケットサイズの文庫版で登場。 小説や漫画、映画やアニメ、ゲームや玩具……いまや、ありとあらゆるエンターテインメントの世界に跳梁跋扈している、世にも奇妙な容姿と名前と特性を有するキャラクターたち――「妖怪」「お化け」「化け物」「モノノケ」などと称される不思議な存在/現象について、これだけは押さえておきたい基本知識を、豊富な図版とイラストをまじえて、分かりやすく詰め込んでみました。 本書をご覧いただくことで、読者のみなさんが「妖怪にときめく」――妖怪に対する知的好奇心や親近感が、よりいっそう高まるならば、これに優る喜びはありません。(はじめに/東雅夫 より) ■内容 story 1 妖怪ってなんだろう?(画・加藤正) 妖怪とは?/妖怪の条件/上代の妖怪/中世の妖怪/近世の妖怪/近代の妖怪/現代の妖怪 story 2 美麗妖怪型録(画・アマヤギ堂) 鬼 総論 天邪鬼(天探女・天逆毎・黄泉醜女) 目一つの鬼 温羅・悪路王 津軽の大人・三吉鬼 前鬼・後鬼 鬼一口(今昔・松原) 酒呑童子 酒呑童子の四天王+鬼童丸 安達ケ原の鬼婆 鬼女紅葉・鈴鹿御前 天狗 総論 猿田彦 崇徳上皇 八大天狗 河童総論 ミンツゥチ 遠野の河童 猿猴 河太郎・ひょうすべ ケンムン・キジムナー ねねこ河童 九千坊河童 山の妖怪 総論 ヤマタノオロチ 一本だたら 山彦 山姥・山父・山童 ひだる神 さとり 雪女 水辺の妖怪 総論 龍 牛鬼 大はまぐり 船幽霊 七人ミサキ 人魚 女郎蜘蛛 狐狸 総論 葛の葉 九尾の狐 白蔵主 四国八百八狸 赤殿中 人里の妖怪 総論 鵺 犬神 化け猫 件 アマビエ 小豆研ぎ 垢舐め 砂かけ婆・ぬりかべ 子泣きじじい・一反木綿 毛羽毛現 否哉・のっぺら坊・豆腐小僧 見越し入道 story 3 妖怪に会いに行く! (画・佐藤昌美) 妖怪の聖地 境港/妖怪の古里 遠野/妖怪の城下町 臼杵/鬼の本拠地 大江山/昔話の源流 鬼城山/妖怪名所一覧/妖怪旅をするときには story 4 妖怪を学ぶ 妖怪から何を学ぶか/博物学と妖怪/民俗学と妖怪/歴史学と妖怪/文化人類学と妖怪/宗教と妖怪 story 5 妖怪と遊ぶ 郷土玩具(東日本/郷土玩具(西日本)/御札・お守り/現代作家造形/小説・漫画/特別寄稿 妖怪図鑑を作った人 本山桂川 -
山怪実話大全 岳人奇談傑作選
大好評、大人気「山怪」本、黒本。 登山者、山岳人により実話として語られた山の怪談・物語の名作の数々を欺界の雄、東雅夫氏が厳選集成! 山の裏側を垣間見る未曾有のアンソロジー。 <目次> 「不思議な山」夢枕獏 「山の怪談」深田久彌 「焚火をかきたててからの話」上田哲農 「木曾御岳の人魂たち」西丸震哉 「谷底の絃歌」大泉黒石 「山で見る幻影」下平廣惠 「夢」串田孫一 「山のおばけ座談会」山高クラブ 「黒沢小僧の話」務台理作 「奥会津檜枝岐怪異譚」石川純一郎 「雪女」関野準一郎 「山の神の怒」田中貢太郎 「木曾の怪物」岡本綺堂 「炭焼の話」岡本綺堂 「山村民俗随談」柳田國男 ほか、全26話 -
文藝春秋
■■■昭和百年 美しき日本人50■■■ 私を捨て、利に流されず、節を貫き、誠を持った日本人の記録 上皇ご夫妻(山根基世)/堀田善衞(佐伯泰英)/石橋湛山(石破茂)/安室奈美恵(今井絵理子)/樹木希林(箭内道彦)/緒方貞子(鈴木規子)/川村隆(西山圭太)/渡辺和子(保阪正康)/北の富士(吉田賢)/坂根正弘(杉本りうこ)/横田滋(横田拓也)/今村均(岩井秀一郎)/中村哲(藤田千代子)/坂本龍一(浅田彰)/古島一雄(堀川惠子)/斎藤隆夫(村瀬信一)/金子勇(東出昌大)/石牟礼道子(いとうせいこう)/三上信夫(三浦英之)/畠山重篤(畠山信)/谷川俊太郎(尾崎真理子)/伊東正義(泉宣道)/茨木のり子(後藤正治)/山口百恵(中川右介)/岡田啓介(早坂隆)/田村正和(上沼恵美子)/星野道夫(新井敏記)/小津安二郎(平山周吉)/木谷明(水野智幸)/本田靖春(清武英利)/やなせたかし(梯久美子)/島田叡(佐古忠彦)/森英恵(下重暁子)/田中一村(谷口博文)/林明子(福音館編集者)/黒田博樹(倉義和)/徳岡孝夫(土井荘平)/大谷恭子(島崎今日子)/桜井政博(永田泰大)/岩村昇(石川信克)/羽生善治(北野新太)/丸川正人(泉秀一)/内館牧子(三田佳子)/河井寛次郎(鷺珠江)/大滝詠一(萩原健太)/上岡龍太郎(トミーズ雅)/山野井妙子(柏澄子)/小泉今日子(近田春夫)/土光敏夫(出町譲)/大谷翔平(冨田英揮) 【高市早苗研究6】 ◎高市インフレ「プランB」なき危険な賭け 渡辺努×塚口直史 ◎高市さん、日本をどうしたいのですか 田中眞紀子 ◎林・石井を粛清した高市独裁の罠 赤坂太郎 【特集「睡眠」は最高の健康投資だ】 ◎ラスカー賞・柳沢正史に真山仁が聞く「デキる奴ほどよく眠る」 ◎夜、目が覚めてしまうアナタへ 渥美正彦 ◎かんたん“快眠体操” 池谷敏郎 ◎「睡眠薬」正しい減らし方 三島和夫 ◎82歳の「不眠半世紀」 椎名誠 ◎KADOKAWA秘密文書入手 夏野剛「のし上がり」の代償 本誌編集部 ◎無人機戦争──ウクライナ現場ルポ 飯沼賢一 ◎本木雅弘 60歳の告白「晒された家族」の婿として ◎黒柳徹子×篠崎史紀×片山杜秀 窓ぎわから見たN響100年の秘密 ◎「俺たちの箱根駅伝」を10倍楽しむ 爆笑ウラ話 池井戸潤×大泉洋 ◎【グラビア】日本の顔 大泉洋(俳優) ◎石川祐希 日本バレーを変えた男 田中夕子 ◎豪雨はもう異常気象ではない 坪木和久 【連載】 ◎【新連載 第2回】世界と戦う「AIインテリジェンス」 成果を生むAI実装、二つの条件 伊藤錬 ◎成田悠輔の聞かれちゃいけない話 17 ゲスト 内田光子(ピアニスト) 「音楽は教育じゃない、体験よ」 ◎有働由美子対談 94 西川美和(映画監督)私たちの知らない戦争 ◎底線思考 4 穴の空いた世界 佐橋亮 ◎忘れ得ぬ「昭和人」 4 後藤田正晴の逡巡 保阪正康 ◎古風堂々 90 大いなる狼狽 藤原正彦 ◎日本人へ 277 塩野七生 ◎ベストセラーで読む日本の近現代史 158 佐藤優 ◎言霊のもちぐされ 25 山田詠美 ◎ラファエルの羅針 7 柚月裕子 ◎ゴルフ春秋 21……ほか -
目覚めると、ひとりだと気づく 家族が過ごした最期の日々
最愛の人と別れてから始まる人生がある 「悲しみこそ真の人生の始まりだ」。 月刊「文藝春秋」で反響を得た作家、著名人による最愛の人との別れの実録、ベストセレクション。 【目次】 Part1. 母との別れ 吉行和子「吉行あぐり107歳の看取り記」 Part2. 父との別れ 阿川佐和子「お父ちゃんのおかげ」 Part3. 妻との別れ 眉村卓「闘病の妻へ 一七七八の短い物語」 加賀乙彦「妻の死」 永田和宏「亡き妻・河野裕子と詠んだ相聞歌千百首」 Part4. 夫との別れ 曽野綾子「青い空から三浦朱門の声が聞こえる」 小池真理子 「『かたわれ』の死を書く」 Part5. 柳田邦男「愛する人を看取る4つの約束」 インタビュー 垣添忠生/秋山正子/樋野興夫 -
クトゥルフ神話の原点 異次元の色彩
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アメリカン・ホラーの巨匠H・P・ラヴクラフトの異色傑作「エーリッヒ・ツァンの音楽」「異次元の色彩」2作品をコミカライズ!~あらすじ~「エーリッヒ・ツァンの音楽」フランスのオーゼイユ街という貧民街に、奇妙な音楽を奏でるヴィオル弾きの老人が居た。彼の音楽に一発で魅了された青年は、部屋に入らせてもらい演奏を聞かせてもらおうと考えるのだが……「異次元の色彩」アーカムの奥地に住む農夫、ネイハム家の井戸の近くに隕石が落下した。学者たちが同地に赴き調査したところ、隕石は解析不能で不可思議な性質を持っていることが分かる。最初は気にも留めなかったネイハム家であったが、徐々に奇妙な変化が…大好評・東雅夫氏による重厚解説を掲載! -
文豪山怪奇譚 山の怪談名作選
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 明治・大正期の作家たちの描いた「山怪」作品を斯界の雄・東雅夫の選で集成。 山の裏側を垣間見るかつてないアンソロジー。 われわれ日本人にとって、最も身近な「異界」である山々は、山神や山人、鬼や天狗、狐狸や木精といった魑魅魍魎のふるさとであると同時に、 日本の怪談文芸や幻想文学の豊饒なるふるさと、原風景でもある。 近代の文豪から現代の人気作家まで。 数多くの作家が、深山幽谷を舞台とする神秘と怪異の物語を手がけてきた。 本書は、山を愛し読書を愛する人々にとって必読の名作佳品を集大成した史上初のアンソロジー企画。 収録作品: 火野葦平「千軒岳にて」 田中貢太郎「山の怪」 岡本綺堂「くろん坊」 宮沢賢治「河原坊」 本堂平四郎「虚空に嘲るもの 秋葉長光」 菊池寛「百鬼夜行」 村山槐多「鉄の童子」 平山蘆江「鈴鹿峠の雨」 泉鏡花「薬草取」 太宰治「魚服記」 中勘助「夢の日記から」 柳田國男「山人外伝資料」 編者解説(東雅夫) ほか。 -
堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー
あらゆるホラージャンルにおける最高級の恐怖を詰め込んだ、豪華アンソロジーがついに誕生。宮部みゆき×切ない現代ゴーストストーリー、新名智×読者が結末を見つける体験型ファンタジー。芦花公園×河童が与える3つの試練の結末。内藤了×呪われた家、三津田信三の作家怪談、小池真理子の真髄、恐怖が入り混じる幻想譚。全てが本書のために書き下ろされた完全新作! ホラー小説の醍醐味を味わうなら、まずはここから! 宮部みゆき「あなたを連れてゆく」 新名智「竜狩人に祝福を」 芦花公園「月は空洞地球は平面惑星ニビルのアヌンナキ」 内藤了「函」 三津田信三「湯の中の顔」 小池真理子「オンリー・ユー――かけがえのないあなた」 -
ストロベリー・フィールズ
「僕が今、女を感じてるのは、夏子先生だけです」 出版社社長・月川の後妻となった夏子は、夫の連れ子・りえの継母として、そして自らもクリニックを開業する女医として、七年余りの月日を平穏に過ごしてきた。しかし、りえの友人でロック・バーでバイトをする青年・旬と出会い、その危険なまでの若さに触れた夏子は、目を背けてきた己の渇きに気づかされてゆく……。 ひとりの女性の陶酔と孤独を描く傑作長篇。 〈解説〉稲葉真弓 〔著者のことば〕 誰もが、あからさまに「家族」の大切さを叫ぶ時代になって久しい。「家族」は人間にとって、最小単位の砦であり、「家族愛」ほど、愛の深さにおいて意味のある、健全で価値の高いものはないと見なされている。 とてつもなく嬉しいことが起こる。真っ先に誰に知らせたいですか、と聞かれる。誰もが「両親」「夫」もしくは「妻」「子供」と答える。 その健全さは微笑ましく、未来永劫、消えることはないかのように思われて、しかし、同時に、その健全な場所でこそ、人は苛立ったり、憎んだり、絶望したり、孤独の淵をさまよったりするのである。そこに「家族」がはらむ「魔」の部分がある。 (読売新聞2009年1月13日付、連載完結インタビューより抜粋) -
寄り添う言葉(インターナショナル新書)
最愛の人を喪った悲しみにどう向きあうか。天才歌人である妻、河野裕子を亡くした永田和宏が、同じく最愛の人を喪った作家・歌人・医師たちと本音で語りあう。集英社クオータリー『kotoba』の連載を大幅に加筆修正し、書籍化。後悔や悲しみを抱えるすべての人に寄り添う1冊。 -
死の島
大手出版社を定年退職後、カルチャースクールで小説講座を持つ澤登志夫、69歳。 女性問題で妻子と別れて後も、仕事に私生活に精力的に生きてきた。 しかし、がんに侵されて余命いくばくもないことを知るとスクールを辞め、人生の終幕について準備を始める。 講座の教え子・26歳の宮島樹里は、自分の昏い記憶を認めてくれた澤を崇拝し、 傍にいることを望むが、澤はひとり冬の信州へ向かった。 澤は、最後まで自分らしく生きることができるのか。「ある方法」を決行することは可能なのか…。 プライド高く情熱的に生きてきた一人の男が、衝撃的な尊厳死を選び取るまでの内面が描きつくされ、 深い問いかけを読者に与える傑作長編。 解説・白石一文 ※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
影牢 現代ホラー小説傑作集
『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を 陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。美しく幻想的な恐怖を描く小池真理子の不気味な地下室が舞台の「山荘奇譚」。記憶の不確かさと蠱惑的世界を 描いた綾辻行人の「バースデー・プレゼント」など、ホラー界の実力派作家によるオールタイムベスト! 解説・朝宮運河 【収録作】鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫 坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫 宮部みゆき「影牢」(『あやし』 三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫 小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫 綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫 加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫 有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』 -
怪談実話コンテスト傑作選
稲川淳二、一柳廣孝、加門七海、東雅夫、福澤徹三が選考委員を務める『幽』怪談実話コンテスト。拝み屋を営む大賞受賞者をはじめ、上は87歳から下は13歳まで、世代を超えて寄せられた正真正銘の怪談実話! -
日暮れのあと
生と死、そして性愛――人生を謳いあげる至高の短編小説集 【誰だって、人に知られたくない秘密がある。】 「過ぎてみれば、全部、どうってことなかった」 こんなに心を震わす小説が、他にあるだろうか――? 孤独、死、性愛と情熱、そして嫉妬…… 人に悟られたくない、繊細な心の機微を見事に描く極上の短編小説集。 【解説・小川洋子】 老いを感じながら山裾で暮らす童話作家の72歳の雪代。庭を訪れた植木屋の若者から、還暦過ぎの風俗嬢への一途な恋心を聞き嫉妬するが…(表題作)。自分の夫と一緒に死んだ女に、線香をあげる妻が放つ不穏な空気(「喪中の客」)。 誰しも運命に逆らえず秘密を抱えて生きていく。 短編の名手・小池真理子が放つ、至高の7編。 〈あの人に抱いた、言葉にできない想い――〉 ・いつものように彼女に請われても、彼は化粧をしようとしなかった。(「アネモネ」) ・ある日、朽ち果てて使われなくなった玄関のブザーが鳴った…(「喪中」の客) ・若かったおばの白いふくらはぎと甘ったるい声が、彼女の遺骨を抱いて蘇る(「ミソサザイ」) ・40歳の時に恋をした相手は、大学生。旅館で親子と間違われて…(「微笑み」) 単行本 2023年6月 文藝春秋刊 文庫版 2026年4月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています -
月夜の森の梟
作家夫婦は病と死に向き合い、どのように過ごしたのか。残された著者は過去の記憶に苦しみ、その後を生き抜く。大反響を呼んだ朝日新聞連載のエッセイ。文庫化に際し、夫の藤田さんが亡くなってから3年10カ月、現在の心境を加筆。解説は林真理子氏。 -
ヤマケイ文庫 文豪山怪奇譚 山の怪談名作選
文豪たちが遺した異世界としての「山」。 東雅夫の選によるかつてないアンソロジー、文庫化。 近代の文豪から現代の人気作家まで。 数多くの作家が、深山幽谷を舞台とする神秘と怪異の物語を手がけてきた。 山を愛し読書を愛する人々にとって必読の名作佳品を集大成した史上初のアンソロジー。 収録作品: 火野葦平「千軒岳にて」 田中貢太郎「山の怪」 岡本綺堂「くろん坊」 宮沢賢治「河原坊」 本堂平四郎「虚空に嘲るもの 秋葉長光」 菊池寛「百鬼夜行」 村山槐多「鉄の童子」 平山蘆江「鈴鹿峠の雨」 泉鏡花「薬草取」 太宰治「魚服記」 中勘助「夢の日記から」 柳田國男「山人外伝資料」 編者解説(東雅夫) 文庫のためのあとがき -
なぜ怪談は百年ごとに流行るのか
なぜか日本では百年ごとに実話怪談が流行っている。では、百年前、二百年前には何があったというのか? 江戸の四大幽霊事件から、大正・昭和初期の心霊ブーム、平成の実話怪談ムーブメントまで、意外な視点でつづる新たな日本怪談文学史、誕生! -
角川ホラー文庫ベストセレクション
1993年4月の創刊以来、わが国のホラー・エンターテインメントとともに歩んできた無二の文庫レーベル、角川ホラー文庫。その膨大な遺産の中から、時代を超えて読み継がれる名作を厳選収録したベストセレクションが登場。大学助教授の〈私〉が病院で知り合った美しい女性、由尹。ミステリアスな雰囲気をたたえた彼女は、自分の体は呪われていると告げる。ともに暮らし始めた二人だが、やがて悲劇的な事件に見舞われて……。ミステリとホラーの巨匠・綾辻行人90年代初頭に執筆した傑作「再生」をはじめ、『リング』の鈴木光司が東京湾のクルーズ船を舞台に戦慄の一夜を描いた「夢の島クルーズ」、故・今邑彩が角川ホラー文庫のために書き下ろした不穏な物件ホラー「鳥の巣」、の第72回日本推理作家協会賞に輝いた澤村伊智の学園ホラー「学校は死の匂い」など、バラエティ豊かに、ホラージャンルの面白さと可能性を示す全8編。最高にして最恐、これが日本のホラー小説だ。ホラー評論家・ライターの朝宮運河セレクション。 収録作は以下の通り。 綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』) 鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』) 井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』) 福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』) 今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』) 岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』) 小池真理子 「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』) 澤村伊智 「学校は死の匂い」(『などらきの首』) -
ソナチネ
生と死とエロス――。著者の真骨頂! 刹那の欲望、嫉妬、別離、性の目覚め……。 著者がこれまで一貫して描き続けてきた人間存在のエロス、 生と死の根幹に迫る圧巻の短篇集。 ピアニストの佐江は、教え子の少女のホームコンサートで、 少女の叔父だという男と出逢う。 音楽堂の暗い客席で、少女の弾くソナチネのメロディに合わせるように、 佐江と男は視線を、指先をからませていく……。(「ソナチネ」) 「鍵」「木陰の家」「終の伴侶」「ソナチネ」「千年萬年」「交感」「美代や」の7編を収録。 「恋愛とはきっとこういうものなのだ。人生のあらゆる出来事に繋がっている。」(千早茜、解説より) -
日本の伝説
伝説はどのようにして日本に芽生え、育ってきたのか。「咳のおば様」「片目の魚」「山のせくらべ」「伝説と児童」ほか、柳田の貴重な伝説研究の成果をまとめた入門書。名著『日本の昔話』の姉妹編、待望の復刊! -
ドラコニアの夢 アニメカバー版
新キャラクター「澁澤龍彦」登場の映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE(デッドアップル)」、2018年3月3日公開! 大人気アニメ「文豪ストレイドッグス」シリーズの映画に登場するキャラクター「澁澤龍彦」。コラボカバーのアンソロジー文庫で澁澤龍彦のエッセンスを味わおう! 珠玉のエッセイや小説などを収録。 「文豪ストレイドッグス×角川文庫」アニメ描き下ろしコラボカバー第4弾! (既刊一覧は https://store.kadokawa.co.jp/shop/e/epu040103/ ) 編者・解説はアンソロジストの東雅夫(編著に『澁澤龍彦玉手匣』ほか)。 === サドやコクトーの名訳で知られる仏文学者、西欧異端文化の紹介者、達意のエッセイスト、絢爛たる物語作家――いくつもの魅惑的な顔を有する文人・澁澤龍彦は、みずからの文学世界をドラコニア(龍彦の国)と呼んだ。 本書は「澁澤龍彦×文豪」をコンセプトに、新世代の読者に向けて編まれたアンソロジーである。 古今東西の文豪たちをめぐるエッセイを中心に、小説、評論、紀行、対談など全26篇を収録。 <「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。 舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――! -
エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014
小説誌の雄『オール讀物』編集部がお贈りする、文藝とエロスの豪華絢爛コラボレーション! 近年オール讀物が掲載した、性とエロスの香り漂う創作や特集記事を再編集し、一冊にまとめたのがこの『エロスの記憶』です。まずは創作。小池真理子、桐野夏生、村山由佳、桜木紫乃、林真理子さんの女性作家陣が妍を競う一方で、野坂昭如、勝目梓、石田衣良、山田風太郎という重量級の男性作家陣も、練達の筆でときに熱く、ときにねちっこく性を描きます。 特集記事は、女優の岸惠子さん、サッカー元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏、池田満寿夫・佐藤陽子夫妻といったバラエティ豊かな人選。渡辺淳一×弘兼憲史、東海林さだお×鹿島茂など対談も充実。「飛田新地の『写真屋』」(井上理津子)、「『フランス書院』の秘密」(北尾トロ)など、性の深淵に肉薄するルポものも満載です。 かつて小説雑誌が全盛だった昭和40年代、その一翼を担ったのが他ならぬ官能特集でした。それから半世紀近く経ちましたが、いかなる世であっても男女の仲に秘められた情理を描くのが小説の真髄。本書には、歴代オール讀物編集部がエロスの深淵を追求してきた、その熱気が横溢しています。『エロスの記憶』、どうぞお楽しみください! -
午後のロマネスク
Romanesque…小池真理子の不思議な愛の物語。夜になると来訪する死んだ友。母の密やかな不倫の光景。闇に監禁される声の美しい女――懐かしさや切なさ、失われたものへの哀しみ、激しい恋が淡い色彩とともに甦ってくる、幻想とファンタジーに満ちた17篇の掌篇小説集。