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サンデー毎日連載時から圧倒的反響!!
愛した男は誰だったのか――
現代人の心の襞の奥底に踏み込む、濃密な心理サスペンスの誕生。
なぜ生きるのか? なぜ愛するのか?
人が他者を、自らを支えきれなくなった時代、「生と性」の意味を問い続けてきた著者が贈る、渾身の感動長編!
孤独の中を生きてきた男女が辿りついた場所とは――
幸村鏡子は、長野県軽井沢の外れにある花折町で小さな文学館の管理人兼案内人の仕事をしながら独りで暮らしている。
夫を亡くしてから心身のバランスを崩していた鏡子は、町内の精神科クリニックで高橋智之医師の診療を受けはじめる。やがて鏡子と高橋医師は恋に落ちるが、高橋医師は突然姿を消してしまい……。
Posted by ブクログ 2016年05月11日
小池真理子さんの長編恋愛小説。
やはり上手だなと感じた。
できるなら寒い季節に読みたかったな。
失踪した精神科医はいったい何者だったのか、どのような事情があったのか。
彼にとっての鏡子との過ごした時間は何だったのか。
行方を追う鏡子に思い切り感情移入しながらページを捲った。
最後の長い手紙も鏡子への...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年09月26日
あー、よかった、、、。
余韻に浸ってます。
この世代の恋愛ものを書かせたら、大好きな作家さん。
イヤらしくなくて、上品で。
還暦を迎えようとしている年齢でも、こうやって、ときめくドキドキする気持ちが残っていることを知って安心する。
相手を知りたい、と思う気持ち。
嫉妬。
友人に言いたいけど、言...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月17日
だいすきな小池真理子さん。久々のミステリーということで、とても楽しみに読みました。
最初は、主人公鏡子さんの心情の変化や、精神科医の高橋さんとのやりとり、軽井沢の美しい自然に引き込まれ、中盤は、高橋さんとだんだん距離が縮まっていく様が何とも言えず心地よくて。後半からは、彼が本当は誰だったのか?という...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月21日
還暦前の寡婦と精神医との恋、とばかりに読んでいてモンローとはなんぞや?モンローに付いた専従精神医との話が出てきたが、実はそうではなかった。まりりんが登場してから物語は一変した。
ああ、これが小池真理子説!
情景表現の豊かな作家さんだけに読み応えのあるページ数は然り、この顛末はハラハラさせた読者を一気...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月24日
主人公の自己分析の仕方とか精神構造が私に似ているのもあって最後まで主人公に寄り添えて読めました。
私の知ってる薬の名前が出てきたりとかも面白く。
ミステリのような心境小説のような。
途中、嵐のようにもなりましたが、自分を分析しながら穏やかに生きていくことのありがたみを知っている主人公には共感を覚えま...続きを読む
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