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Posted by ブクログ 2024年03月09日
題材と、風景描写と、文体がとても好きだった。
フランス文学には明るくなさすぎるけど、篠原教授が優しく教えてくれる(?)のですごく腑に落ちた。この教授ちょっとネジが外れてて良い。
主人公視点で物語が進む中、彼氏などに対する認知がどんどん歪んでいってるのが地の文から伝わってきて良かった。この主人公は普...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月13日
「尾行を哲学する」
「ひょっとすると読者自身、だれかのあとをつけたくなってしまうかもしれない。」
という帯の文言に惹かれて購入。
読後は尾行を哲学するという意味も解らず、だれかのあとをつけたくもならなかったけれど、物語はスリリングで面白かったです。
特に、主人公が近所の男を尾行をし男の秘密を知ってい...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月01日
「文学的・哲学的尾行」の物語。
この話を読んで、実際に全く知らない人を、
ただただ尾行する楽しさは確かにありそうだなと感じた。
人の生活の一部を安全な場所で覗き見ることは
好奇心をそそられ、若干の優越感を得られると思う。
「結局のところ、人は秘密が好きなのだ。
彼が失いたくないのは、特定の誰か、で...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月27日
全作品読んでいる小池真理子さんの長編小説です。
大学院生・白石珠が講義の中でジャン・ボードリヤールの書籍のある一文に魅了される。
それをきっかけに「文学的・哲学的尾行」が始まりそのターゲットとして近所に住む50代男性石坂、その不倫相手が選ばれる。
かつて読んだ事がない斬新な内容で、派手な盛...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月12日
小説としても面白いし、東京の知っている場所が舞台なのでより臨場感を持って読めた。
ともすれば特殊な感情と受け止められがちなストーカー行為について、人間の本質的な欲求という側面からの研究として紐解くような感覚が導入となるが、徐々に研究だけにとどまらない感情が芽生えていってしまう話。
自分がコントロー...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月25日
他人の生活を知りたいと思うのは、誰もが持っている感情だと思う。
どんなに深く知ろうとしたって、所詮他人の気持ちはわからない。恋人や親だって、本当はどんな人なのか知ることは難しい。
私に見せている表情と、本来の姿は実は全く違うのかもしれない。
私だってそうだ。自分が振舞っている行動は、本来の私とは少し...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月25日
斬新だった!
ミステリーはそれほど読まないんだけど、多分、言い切って大丈夫。斬新だった。
若干、ニート気味の珠が、大学院の授業の題材となった作品に大きすぎる影響を受けて、近所の平和そうな家庭の旦那を尾行する話。
誰も亡くならないし、誰も怪我しない。
そして、物語が始まる前と大きく状況も異ならない...続きを読む
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