無花果の森

無花果の森

869円 (税込)

4pt

小雨の降りしきる午後、夫の暴力に耐え切れなくなった新谷泉は、家を飛び出した。隠れ場所を捜し、ごくありふれた地方都市に降り立った彼女は、狷介な高齢の女性画家に家政婦として雇われることになる。降り続く雨のなか、時間だけが静かに流れゆく日々を過ごす泉は、思いがけない人物と出会う……。追いつめられ、全てを失った男女の愛と再生の物語。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

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無花果の森 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小池真理子さんの小説は、読んでいてとても心地よく、癒される。上品で、自然に流れる文章に引き込まれ、気付くと物語の世界に自分が居る感覚・・何度も味わっている。大好きな作家さん。

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    映画監督の夫が振るう暴力に耐えかね行方をくらませた泉と、仕事の過程で罠に嵌められて麻薬所持の容疑者となり、警察の追跡から逃れてきたライターの鉄治。取材絡みで過去に一度だけ接点のあったふたりが、流れ着いた場末の街で偶然にも顔を合わせ、いつしか刹那的恋愛関係へと至る様子を描いた本作の展開は、小池真理子流

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    あぁ〜、やっぱり小池真理子さんは、良いわ!すごい事件が起きるとか、犯人探しとかなくても、もう、グイグイと読まされてしまう。小池真理子さんは、美しい文を書くけれど、それは決して女らしいとか綺麗とかいうことだけではなく、丁寧さと、深みのある力強さと、リアリティがあるので、恋愛ものでも、ミステリーでも、ホ

    0
    2023年02月17日

    Posted by ブクログ

    追い詰められた時
    あでもなく辿り着いた土地で
    彼女にとっていい出会いがあり
    悲しい別れもあったけれど
    ハッピーエンドもありで
    最後、サクラの存在が良かった。
    サクラバーに行ってみたい

    0
    2023年09月03日

    Posted by ブクログ

    よかった。
    泉の追い詰められている感じがリアルで自分も逃げ回っているような気持ちになった。
    キャラの強い人たちが周りに多いけれど、それもなんだかよかった。
    サクラのバーに行ってみたい。

    0
    2023年07月24日

    Posted by ブクログ

    「ドラマ的展開」が面白く、どんどん読み進めてしまう系統の物語だった。人間ドラマ+微サスペンスという風情。

    有名な映画監督を夫に持つ新谷泉は、度重なる夫からの暴力に耐えかねて、ある日夫が不在のうちに家を出た。
    そして流れ着いた寂れた地方都市で、老齢の女性画家の家での住み込み家政婦の仕事に偶然ありつき

    0
    2023年01月09日

    Posted by ブクログ

    登場人物が少ない事もあり、主人公の泉には全篇通してかなり感情移入しながら読み進める事が出来ました。

    夫から理不尽な暴力を受けていた泉 無実の罪を着せられて逃亡する塚本。
    理不尽な事が許せない体質なので2人の逃げ隠れしなければいけない状況がもどかしく辛く可哀想で堪りませんでした。

    泉が身を寄

    0
    2021年01月27日

    Posted by ブクログ

    どこかで見たようなベタなストーリーだけど、なかなか好きな話でした。
    先も読めて、最後も予想通り。
    でも好きだなぁ〜

    0
    2015年05月16日

    Posted by ブクログ

    ありそうでない、なさそうである、
    全体的にそんな感じ。
    恋も日常も。

    なので、映画化された理由がよくわかる。
    小池真理子さんの中では好きなほう。

    0
    2014年07月18日

    Posted by ブクログ

    古本屋さんで題名に惹かれ手に取りました。
    さらさらと読める美しい文章。大きなことは起きないけれど、ページを捲る手が止まらず一気に読みました。個人的にサクラさんに勇気をたくさんもらった。書かれた時代のマイノリティは今よりもっともっと大変だっただろうに、その精神の強さと美しさに感服。全ての人が愛する人た

    0
    2025年09月12日

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