無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2011年05月06日
主人公に共感でき、世界に引き込まれる物語だった。
恋、芸術、時代がうまく調和していて、この物語こそハッピーエンドで終わってほしいと思ったし、美しい少年を強くイメージした。
その後の続きがあるなら是非読みたい。
途中から読み始める時、どこまで読んだっけって前後を読み返す事が多いがなぜかこの本はどこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年12月05日
2009年12月4日。主人公と一緒に恋を体験できた気がする。だからこそ、切なく、苦しくなることも多く、特に読後は不安定な空虚さに襲われた。読後、再度冒頭を読み直して救われ、主人公のその後の人生を想像した。個人的に、この始まりかたや終わり方がいいなと思う。小池氏の文章は、普段人にはとてもさらせないよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月23日
主人公の紗江は、親子ほど年の違う天才版画家、柚木の若妻である。二人は仙台のはずれに居を構え、世間の喧噪と隔たれた生活を送っていた。 ある時、柚木のファンという東吾という美青年が訪れる。柚木は天才的芸術家らしく気難しい。当然、この青年の訪問も喜んで受け入れない。しかし、東吾は弟子入りを乞い、ついには柚...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
時代背景は1970年、舞台は仙台、25歳年上の版画家:柚木と結婚した紗江は歳は違うものの大恋愛の末に結婚したこともあり、ラブラブな毎日を送っていた。
そこに紗江より二歳年下の東北大学の学生で、柚木に弟子入りしたいと言う眉目秀麗な青年:寺島東吾の出現により、3人での生活が始まるのだが、綺麗に噛み合っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月14日
東吾の匂い
木版の匂い
インクの匂い
本の匂い
煙草の匂い
匂いの中で何故これほど惹かれ自尊心すら見失って
やみくもに身を投げ出してしまいそうになるのか。
底に渦巻くのは生と死、愛と芸術がとりまく。
小池小説の最高峰といってもいいかもしれない。
《文中より》
ふと、紗江は自分今の自分が柚木...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。