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Posted by ブクログ 2024年04月19日
長年連れ添った伴侶を亡くした小池真理子さんの喪失の日々を綴ったエッセイ。全50話、1話3ページほどの短いもの。軽井沢での静かな日々、夫婦喧嘩や2人で笑い合ったこと、自身の幼い頃の思い出、様々なことが書かれているが、それは全て失った寂しさにつながっていく。
時間は癒してくれないし、誰かと昔のように笑...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月24日
小池真理子さんと藤田宜永さん二人とも好きな作家である。
小池真理子さんの新刊がでないな〜っと感じていたら藤田宜永さんの訃報が…
この本の単行本がでたときはなぜか手を出せなくて…今回文庫化したのを知り手にいれ一気に読みました。喪失感を小池真理子さんらしく書いていました。
藤田宜永さん、お疲れさまでした...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月12日
このエッセイは、作家同士の夫婦である小池真理子さんが、夫である藤田宜永氏の亡くなった後に綴った、50回にわたる朝日新聞の連載を一冊にしたものである。
「37年前に出会い、恋に落ち、互いに小説家になる事を夢見て、共に暮らし始めた」
という、前書きから始まる。
そして、「それにしても、さびしい。ただ、...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月17日
静謐な空気の中で、果てしない喪失感に満たされた作品でした。というか、このエッセイ集の個々の作品はシチュエーションや時点が作品ごとに異なるのだけれど、どの作品を読んでも最後にはどうしようもない喪失感に襲われてしまいます。渦巻くような悲しみに沈んでしまい、結局最後まで読みきれませんでした。
小池真理子...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月26日
作家の藤田宜永が亡くなり、長く連れ添った小池真理子の手記のようなエッセイ。
文章自体は残された家族の悲しみに溢れた内容なんだけど、お二人の静かな暮らしが伝わるような、やはり美しい文章でした。
確かに小池真理子には、都会の喧騒ではなく自然あふれる森が似合う。その森の中で、藤田氏の思い出に包まれながらま...続きを読む
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