異形のものたち
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異形のものたち

小説・文芸
704円 (税込)
352円 (税込) 10月22日まで

1pt

母の遺品整理のため実家に戻った邦彦は農道で般若の面をつけた女とすれ違う――(「面」)。“この世のものではないもの”はいつも隣り合わせでそこにいる。甘美な恐怖が心奥をくすぐる6篇の幻想怪奇小説。

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異形のものたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルから抽象的でよくわからない話が多いのかなと思いましたが、展開自体はわかりやすく、続きが気になってどんどん読みたくなるような文章でした。背筋がぞっとした瞬間も何度かありました。

    ですがやはり異形の正体はわからずじまいで、気になる所で終わるお話もあります。
    「山荘奇譚」は王道のジャパニーズホラーという感じで良かったのですが、何があったのか?なぜそこに居着いているのか?など幽霊の背景がとても気になります。

    「ゾフィーの手袋」は女性に感情移入してしまい、ゾフィーに負けるなと応援したくなりました。
    「森の奥の家」の大切な帰る場所を舞台にした穏やかな雰囲気が好きだったので、社長との不倫の設定は特にいらなかったです。

    浮気、不倫などが絡むお話が多いので、影のある成人を書く導入として使いやすいのかなと感じました。
    雰囲気や文章が好みだったので、他の作品も読んでみたいと思います。

    0
    2026年04月04日

    Posted by ブクログ

    小池真理子さんの小説が大好きで 存在しないものが 蠢くような 文体に ゾクッとして ほろっとして 色んなものと一緒に この世は 生きているんだなと感じた

    0
    2025年09月19日

    Posted by ブクログ

    かなりドンピシャな1冊。雰囲気も後味も気味悪さもとにかく全部大好き。特に日影歯科医院。明るくて綺麗な風景の描写と、暗い歯科医院の対比が最高に好きです。

    0
    2024年07月28日

    Posted by ブクログ

    「怖がらせるホラー」というより、現実のすぐ隣にある異界を描いた幻想怪奇小説集。

    『面』
    般若の面をつけた女が現れるものの、怖さよりも不思議さが残る作品。
    何が起きているのかはっきり説明されないまま、現実と異界の境目が曖昧になっていく。
    「これのどこがホラー?」と思いつつも、じわりと残る奇妙な読後感。

    『森の奥の家』
    森の奥にある家をめぐる、不思議でどこか切ない物語。
    怖さよりも、登場人物の抱える寂しさや、最後に訪れる安堵感が印象に残った。
    静かで幻想的な雰囲気の中に、ほんのり哀しさが漂う一編。

    『ゾフィーの手袋』
    ここからは霊の存在がはっきり感じられ、じわじわとした怖さがある。
    ゾクゾクするほどではないものの、この後どうなってしまうのかという不安が残る。
    すべてを説明しきらないラストが、読後にも不穏な余韻を残す。

    『日影歯科医院』
    歯科医院という身近な場所が舞台だからこそ、霊の存在がより不気味に感じられる。
    あの兄弟はなぜ主人公を治療したのか、少女や家族との関係も気になるところ。
    説明されない部分が多く、「結局あれは何だったの?」という怖さが残る。

    『山荘奇譚』
    これは一番「ホラー小説らしい!」と感じた作品。
    山荘の地下に潜む得体の知れないものが、じわじわと恐怖を煽ってくる。
    これまでの作品とは違い、異形のものそのものの怖さをストレートに味わえる一編。

    『緋色の窓』
    現在と過去、現実と異界の境目が曖昧になっていく、不思議でノスタルジックなホラー。
    夕暮れや湿った家の空気が、どこか懐かしくも不穏な世界を作り出している。
    読み終えて「異形のものたち」というタイトルの意味が、ようやく腑に落ちた。

    0
    2026年09月20日

    Posted by ブクログ

    少しゾッとするような短編が6つ.それぞれ対象となるモチーフが印象的だった.「面」では般若、「森の奥の家」ではキーホルダー、「日影歯科医院」ではクラウン、「ゾフィーの手袋」ではシルク、「山荘奇譚」では染布、「緋色の窓」では絵.どれも怖かったが「日影歯科医院」で香澄が実際に治療を受けた話だ.数十年前に閉院した歯医者さんで.

    0
    2023年02月15日

    Posted by ブクログ

    タイトルや装丁の雰囲気から、楽しい内容ではないだろうと思いつつ手に取ったら、ホラーだった。日本的な、情緒たっぷりの系統で、シンプルに面白かった。
    私が小さかったころ、夏休みの1週間くらい「あなたの知らない世界」というコーナーがお昼の番組の中であって、それを姉と2人怖がりながらも毎日楽しみにしていたのだけど(視聴者投稿系でけっこうがっつり怖かった)それを観ていた時の感覚に少し似たものを覚えた。

    あるはずのものが無くなっていた、とか、生きていると思っていたら死んでいた、とか、禍々しきものを連れ帰ってしまった、とか、ホラーではよくある設定がふんだんに使われていて、馴染みがあるからこそ読みやすく面白い。
    フィクションなのだけど、もしかしたら自分もそういう世界に迷い込んでしまうことがあるかもしれない…と思わせるリアリティもあるのに、全体の雰囲気としてはどこかふわふわしていた。

    主人公が取れた歯の詰め物を治してもらうため、まだ住み慣れない街で見つけた歯医者に飛び込みで入り不思議な体験をする「日影歯科医院」や、若くして急死した夫と暮らしていた旧家に、彼が海外で仕事をしていた時代に彼を慕っていた女性が幽霊となって現れるようになった「ゾフィーの手袋」などがとくに印象に残った。

    ホラーとしてはよくある展開なのに、それだからこそ怖いのは、やはり読み手の自分も日本人だからなのかもしれない。

    0
    2022年12月11日

    Posted by ブクログ

    短編の名手ありき!
    ふわっとしてるなぁとは思ったけど
    鮮やかな緋色には著者が心に留める官能がありました。

    0
    2021年12月07日

    Posted by ブクログ

    久々のホラー。アラフォーだけど怖いの苦手。これ読んだあと、鏡の前に立つのも怖い。

    小池真理子さんらしく、季節や情景描写が非常に美しく、目に浮かぶ。大好きな軽井沢も出てくる。

    0
    2021年07月21日

    Posted by ブクログ

     先日読んだ『墓地を見おろす家』がなかなか良かった小池真理子さんのホラー短編小説集。2017年刊行。
     やはり派手なところが全然ない木訥とした語り口で、しかしそれがホラー小説として成功している。地味な短編集なのだが、全6編のうち5編目の「山荘奇譚」が非常に優れており、最後の方のぐんぐんと迫ってくるリアルな感じが素晴らしい。
     全体に目立つものはないが、じわじわと味わい深く、ホラー小説集として成功していると思う。

    0
    2021年07月15日

    Posted by ブクログ

    一つ一つが短いのでサクッと読むことができた.いろんな物語があるけれど,異世界とか怪異といったちょっと不思議な体験が多かったような気がする.最後の短編は美しかった.

    0
    2020年12月07日

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