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Posted by ブクログ
目眩く性と死…圧倒された世界でした。
類子と正巳と阿佐緒、そして袴田…形の違う欲望でも、それぞれの欲望はとても強かったです。
肉体だけでなく精神のエロス。かなり際どいことも書かれているのですが全く厭らしくないのはさすがです。
正巳が性的不能者じゃなかったら、類子と正巳はここまで感応し合い、高まらなかったのではないか…とも思いました。
静かに狂っていく感じも良かったです。正巳の最後の海での言葉は悲しくなりました。
そして三島由紀夫の豊饒の海を今度こそ読破したくなります。その上で再読したいです。
官能にもみくちゃにされました…すごかったです。
Posted by ブクログ
小池さん作品3冊目。回想や手紙、死へ向かう等、他の作品と同じ要素ありでしたが、この作品は魅力的な登場人物が多く、タイトル通り「欲望」とは何か考えさせられました。
三島邸もどきでの再会シーンの楓、書架、南の島での明るさ、ラストの陽の当たる庭、すべて美しい場面でした。フェティシズム等ではなく若者が誰しももつ思慕を描いていているのに薄ぺらくならないのが凄いです。(偏愛ものや禁欲、忍耐系を期待した読書には物足りないかもしれません)
乳児が母親に触れたがるような単純な接触欲、
親しい相手と手を繋いで寝るような信頼•安心感、
母性、父性への憧れ、尊敬、肉体美、フェロモン
妊孕性的な生殖欲、挿入欲、野獣性、友愛、
コレクション的な統制欲、庇護欲、自我、承認、
思想、精神的な繋がりとのバランス...
それらへの感じ方の微妙な男女の違いなどがグラデーションの様に変化して(しない人もいて)、性欲や官能という言葉では収まりきらない欲望とは、生命力であり欲望が激しいほど無や死と隣り合わせでもあると感じるような小説でした。
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