【感想・ネタバレ】欲望のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ラスト、何故か泣きそうになりました。
男と女の恋愛や人生に対する考え方、感じ方に違いがあるのは間違いないことである。

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2024年02月23日

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目眩く性と死…圧倒された世界でした。
類子と正巳と阿佐緒、そして袴田…形の違う欲望でも、それぞれの欲望はとても強かったです。
肉体だけでなく精神のエロス。かなり際どいことも書かれているのですが全く厭らしくないのはさすがです。
正巳が性的不能者じゃなかったら、類子と正巳はここまで感応し合い、高まらなかったのではないか…とも思いました。
静かに狂っていく感じも良かったです。正巳の最後の海での言葉は悲しくなりました。
そして三島由紀夫の豊饒の海を今度こそ読破したくなります。その上で再読したいです。
官能にもみくちゃにされました…すごかったです。

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2019年05月30日

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小池さんワールド。
心から愛した人が性的不能。
なんとなく、死が近づいていることがわかりながらも、2人の心の繋がりを信じたかったなあ。
なんでこんなに、世界に浸れるのか不思議。それくらい引き込まれた。

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2014年01月11日

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ネタバレ

再読。

大人の恋愛小説。男と女が一緒にいるには体だけではないってこと。相手が性的不能であっても、精神のエクスタシーが得られればそれでいい。ハッピーエンドであったらもっと嬉しかったけど。そこが小池真理子らしいところなのだけど。

昔、初めて本作を読み深く感銘したのを覚えてる。が、こんなの読んでるの?と官能小説扱いされ、私のことをいやらしい目つきで見た友人。まだまだこいつは稚拙だなと思った。精神的にも肉体的にも。

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2013年12月26日

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初めて読んだ恋愛小説。
良かった。冒頭の主人公が書店で本を買う場面から、のめり込んで読んだ。回想録ぽい進め方が、良かったのだと思う。
ミステリー小説以外で、貪るように読んだ本は初めてだった。
また三島由紀夫との絡みもよく、ラストの余韻の残しかたなど最高だった。
初めて読んだ恋愛小説が、あまりにも良すぎた為に、なかなかこの作品を越える小説がなく、今はすっかり以前のように恋愛小説を読まなくなってしまった。
三島由紀夫の作品は、読んでみたくはなったが。

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2013年03月02日

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ネタバレ

三島由紀夫の話題が全編の下敷きになっている。
著者の三島由紀夫に対する、あこがれと一つの回答になっている。

登場人物が、著者の三島由紀夫に対する回答の道具になっているかもしれない。

次々に亡くなっていく知人達。
生き残った主人公の思いが不透明。

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2013年01月03日

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初めて読んだ恋愛小説

主人公の回想で語られる 濃密で奇妙な男女3人の関係が語られる。主人公と同級生の男子との関係は、恋愛と言える関係とは違う。
現象にあり得ない関係を、三島由紀夫の小説などと絡めながら、展開されていき、ラスト前の出来事へと進んでいく。

ベタな恋愛小説なら途中で止めていたと思う。幻想小説ぽかったから、最後までイッキに読んだ。
これをきっかけに、小池真理子を読むようにはなったが、他の作家の恋愛小説は読まないな~。やはり、恋愛小説は合わないわ。

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2012年02月08日

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恋愛小説は苦手なので、基本的には読まないのだけど、この小説は『この文庫が、すごい!』というムック本に紹介されており、「面白そうだな」と思い購入した。

現実には体験出来ない恋愛が書かれていたのが、良かったのかもしれない。いっきに読めた。

しかし、この登場人物みたいな男子とは恋愛したいとは、思わないな~(⌒-⌒; ) 色んな意味で…\(//∇//)\

初めての恋愛小説がレベルの高いもので、良かった! これがきっかけになり、小池真理子の小説を読むようになった。早く、読めば良かった。
次は直木賞受賞作の『恋』を読むぞ~!

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2012年02月07日

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切ない。
登場人物それぞれが、それぞれの立場で切なすぎる。
どこにも持って行きようのない切なさに、読んでいて苦しくなる。
でも、たまらなく好きな作品。

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2011年09月28日

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インポテンツってそんなに屈辱的なものなのかな。
女だから分かりませんでした。

解説の「この人の文はすっと入ってくる」って言葉、分かるなあって思った。水みたいにするすると読める。あっという間だった。

映画も見てみたいな!

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2023年05月27日

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幻想と現実
そして肉体と精神の乖離…

小池真理子さんの本は独特の世界観があるなぁと思いました。

気だるいような感じもしますが、ダラダラしている訳じゃなく。

精神で結ばれるのってすごく幸せなことなんじゃないかと私は思います。

これを機にもっと小池真理子さんの本を読みたくなりました。
もう一度『恋』を読み返そうかな。

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2021年02月05日

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恋、無伴奏に続き、欲望を読み終えて三部作を読破。
最後の解説にもあったけど、文章がすぅっと入ってきて、ついついゆっくりと読みふけってしまうー、そんな作品でした。
読み始めてからラストまで、とても濃密な時間を過ごした感じ。
三部作のなかでは本作が一番好きかな。

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2017年01月03日

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ネタバレ

感想を書くのが難しい。
EDである男性をどう愛するのか、また自分がEDなら女性をどう愛せるのか。なんとかその壁を乗り越えられそうな、でもやっぱり乗り越えられなさそうなもどかしい感じがしました。

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2016年09月24日

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決して叶えられることのない欲望を持つというのが、こんなにも切なく悲しいものだとは。
それなのに正巳に恋焦がれる類子の想いが、中学生の初恋みたいで初々しいとすら思う。
文章が美しく、きめ細やかで、たっぷりと作品の世界に浸ることができた。

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2015年01月13日

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うーん、これは究極の恋愛ドラマよね~。

『欲望』というタイトルからすると、ちょっとエロっぽい響きがあるけど、これはそのエロさがない。
だって、起たない男を軸にしたストーリーなんだよ。
インポな男に恋した『私』こと類子と、インポな男に愛された女・阿佐緒の三角関係。
こう言葉にすると安っぽく感じるけど、これがとーっても重い内容になってるわけです。
しかも、あの大作家・三島由紀夫の本も絡んでくるのでかなり重厚感あります。

女の私からすると「たたない」「セックスできない」って言うことは、読んで字のごとくそんなこととしか意味しないけど、男からすると言葉以上の重みと意味があるらくしくって、それは男でもなんでもないことを意味するらしい。
私は、別にセックスなしでも生きていける人間なので、そういうことについてはよくわからないんだけど、好きな人ができれば、「抱きたい」「抱かれたい」と思うのが普通なのかな~???
男の視点からの恋愛感をじっくり読んでみました~。

ただ、この本、登場人物が少ない上に、中間まで同じような調子の繰り返しでちょっと前半は退屈したけど、後半はだんだん追い上げでくる感じでとてももの悲しい話になってます。
最後、三島の本から楓の葉がヒラリと落ちてくるシーンがとっても印象的でこの本の刹那さを印象してる気がしました。

ただ体を合わせるだけでは恋愛じゃない。セックスをしなくても相手のことを本当に好きなのが本当の恋愛だと、ちょっとわかりました。
体の結びつきよりも心の結びつきこそが本当の本物の恋愛だと思うけれど、それは健全な体を持ってるセックスしたことある私だから言えるのかもしれない。。。。
正巳の悲しさ歯痒さは、たぶん一生私にはわからないのかもしれない。。。。

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2012年11月27日

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すごく意味深長な内容だったと思う。
性と愛と肉体とは切り離して考えることは出来ないのだろうか。観念的には切り離して考えることは出来そうな気がするが、現実的には難しいようにも思える。
一方で、自分の愛を性と言う肉体で表現したくても出来ない正己の苦悩には、現段階で共感できないのが複雑だった。きっと将来読み直すときには、また違う視点で捉えることができると思う、

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2012年09月02日

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事故により性行為が不可能になった、学友を密かに想い、また、他方では奔放な性愛に浸る主人公。
学生時代から、性的象徴だけが目立つ同級生との三角関係も織り交ぜながら、官能小説っていうんだろうな、こういうの。

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2012年08月29日

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ネタバレ

身体的な交合なんて、言ってしまえばかんたんに出来るけど、精神的な交合を実感できるってとてもすごいこと。
類子と正巳は、精神的な交合が出来ていたんじゃないかな。
正巳は、とても清々しい気持ちで青い海の深くへ、胎内に戻るようにして沈んでいったんだろうと思う。

しかし、正巳が性的不能でなかったら、2人はこれほどに強く惹き付け合ったのだろうか。
もし簡単に身体的な交合を遂げていたとしたら、存外あっさりとした関係だったのかもしれない。そう考えると、肉体と精神の連動、ということに混乱してくる。連動しているのか、していないのか。

それにしても、なにか身体的な欠陥を持っている人に魅力を感じてしまうのは私だけかしら。

三島を読み直してみよう。

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2011年09月06日

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著者の直木賞受賞作「恋」よりはまだ理解できる内容。だけどやはり、そこまでこじらせなくてもよくない?今ある現実に満足しようよと思ってしまう私にはあまり共感できない。三島由紀夫オマージュという内容だったけど、三島由紀夫もこじらせ系なのか。読んだことないけど。

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2022年11月22日

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小池真理子らしい、濃密な物語。
阿佐緒の奔放さが切ない。能勢と主人公との交わりも、正己の秘密も。ぐいぐいと読ませるけれど、なんだか読後感はどっとくる感じ。

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2016年08月17日

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静かに引き込まれていった。なんというかこういう性的描写もあるのか。と思うような精神のエロスでした。

インポになってしまったイケメンと繰り広げるなんとも複雑な恋愛小説なんだけど、特にどうってことないっちゃ、ない。ものすごい事件もないのに気がつくと周りの音が聞こえなくなるほどに本に取り込まれるような感覚。

なんか、なんかわからないけど、不幸でも幸せでも懐かしくもないのに、なぜか目が離せない展開を繰り広げる主人公たち。

なんだろう。なんだか性的な精神的な不思議な国のアリス感漂う、夢の中のの出来事のようなそんな一冊です。

この人の小説。なんか気になる。

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2015年03月18日

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三島作品は中学のときに何作か読んだのですが、その当時のあたしのできそこないの頭では理解できなかったので、この作品を読んで、もうそろそろ私 ちゃんと三島作品読んでみたいなって思いました。
主人公が過去を思い出しながら 物語を進んでいくのですが、どんな悲しみも時がたてば 思い出になっていくんですよね。
悲しみはずっと悲しみのまま、心に保存していたら 心がパンクしてしまうから、思い出になるように人間はなってるのかな。

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2014年03月01日

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読みきったので一応感想。紳士・エキセントリックな美女・若くガテン系のいい男・語り手女性・そして起こる悲劇、という筋書きと設定で、同著者の『恋』の焼き直しという感じが最後まで拭えず。三島由紀夫を読んでたらもう少し楽しめたのかな?

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2014年02月08日

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美形で知的な性的不能者の熱い恋。その彼に恋する女性。ともに満たされないがゆえにとめどない欲望。そういう葛藤を味わわせてくれる小説。
突拍子もない展開もなく、比較的淡々としてるがしっかり読ませてくれる文章だと思う。

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2013年10月24日

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旅先で泊まった宿にあったから、という理由で手に取った。そういうきっかけがなければ読むことはなかったであろう。ということで、こういう出会いはおもしろい。
しかしまあ~読んだ感想は、1997年って、こんな昔だったけか!?
三島を根底においてるせいもあるのかもだけど、とりあえず出てくるキャラがみんな昭和~。そしてキャラクターが平気で作中未成年飲酒やら、飲酒運転やらしまくる描写が出てくるんだけど、こういうのって今でもあるのかな・・・?
そして話の結末は、やっぱちょっと「ええー」と思った。なんていうのか、自分が道徳的過ぎるだろうが、実際にインポで悩んでる人だって世の中にはたくさんいるだろうに、こういう結末でいいの・・・?て思っちゃう。
まあ、基本的には美意識とか価値観が私とは大幅にずれてる、ということだと思う。うむ、三島もマッチョもあんま趣味じゃねーんだ(笑)

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2013年02月16日

Posted by ブクログ

何だか『レベッカ』を読んでいる様な
『痴人の愛』のナオミを見ている様な感覚に囚われました。

(あくまでも、私の感覚ですので…!)

人と人は色んな繋がり方で繋がる事が出来るのですね。

だけど、やはり大切な人が居なくなってしまうのは淋しいなぁ。。


お話の中で出てくる三島由紀夫。
実は私読んだ事がないんですよねー。
小さい頃、強烈に怖いイメージを持ってしまって、未だに三島由紀夫の本は手に取れず…。


小池真理子の作品は今回初めて読んだのですが
また他の本も探して読んでみよっと。

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2012年04月01日

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三島由紀夫というつながりを持つキーパーソンたち。
想像以上に、純文学のような内容だった。
キャラクターたちが取る行動が、どき理解できなかった。
恐らく自分の経験不足なんだと思う。

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2011年11月30日

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女の話。即物的なエロよりも、概念というか触れないエロのほうがいやらしい。斜め上の人との結びめないけど切れない関係とか?
よくわかんなかったかも。

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2011年11月19日

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51/100
98年 第五回 島清恋愛文学賞受賞作

現在作者は同賞の選考委員をしてますー

表題からして暗めな内容なのですが、なぜかしら全体を通してさわやかな感じ、

文章からくるものなのか、作者の人柄なのか・・どろどろさがまるで伝わらない、

そこを伝えたいわけじゃないんだ、読み手はそこにわくわくするのに(笑



『肩ごしの恋人』 唯川 恵もどちらかというとさわやかな印象を受けたけど、
注:ひょっとしてラストだけ?

こちらは更にさわやかな印象を受けた。

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2013年12月10日

Posted by ブクログ

それはかすかな、それとはわからないほどかすかな嫉妬であり、悲しみであり、空しさだった。慣れているはずの感情には違いなかった。私はいつも、人生に生じる、幾多のささやかなドラマの中心人物にはなれない人間だった。よくても端役、悪ければ黒子にすぎず、ドラマは私がいなくても、滞りなく進んで終焉を迎えた。
だが、ずっと後になってこんなふうに思ったこともある。私が黒子しか演じられない人間だったからこそ、正巳は私に気持ちを許したのかもしれない、と。(p.79)

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2020年07月15日

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