【感想・ネタバレ】欲望のレビュー

あらすじ

三島由紀夫邸を寸分違わず模倣した変奇な館に、運命を手繰り寄せられた男女。図書館司書の青田類子は、妻子ある男との肉欲だけの関係に溺れながら、かつての同級生である美しい青年・正巳に強くひかれてゆく。しかし、二人が肉体の悦びを分かち合うことは決してなかった。正巳は性的不能者だったのだ――。切なくも凄絶な人びとの性、愛、そして死。小池文学が到達した究極の恋愛小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。

大人の恋愛小説。男と女が一緒にいるには体だけではないってこと。相手が性的不能であっても、精神のエクスタシーが得られればそれでいい。ハッピーエンドであったらもっと嬉しかったけど。そこが小池真理子らしいところなのだけど。

昔、初めて本作を読み深く感銘したのを覚えてる。が、こんなの読んでるの?と官能小説扱いされ、私のことをいやらしい目つきで見た友人。まだまだこいつは稚拙だなと思った。精神的にも肉体的にも。

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2013年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三島由紀夫の話題が全編の下敷きになっている。
著者の三島由紀夫に対する、あこがれと一つの回答になっている。

登場人物が、著者の三島由紀夫に対する回答の道具になっているかもしれない。

次々に亡くなっていく知人達。
生き残った主人公の思いが不透明。

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2013年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想を書くのが難しい。
EDである男性をどう愛するのか、また自分がEDなら女性をどう愛せるのか。なんとかその壁を乗り越えられそうな、でもやっぱり乗り越えられなさそうなもどかしい感じがしました。

0
2016年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事故で性的不能に陥った美しい青年正巳と、彼が昔から欲望の対象としている美貌の女性阿佐緒、その夫の袴田、正巳と阿佐緒の幼なじみの類子。

これは類子の視点で語られる物語です。

類子は正巳を愛し、精神的なエクスタシーを感じながらも既婚者の愛人と肉欲だけの関係を続けます。
最終的に愛人と別れて正巳を一途に愛するように。

うーん、類子が正巳に感じるエロティックさはわからないでもないのですが、既婚者と平気で不倫する気持ちがわからないのでいまいち感情移入出来ず。

阿佐緒も正巳も揃って自殺……
2人ともそれぞれ孤独を抱えているのはわかるけど命を大事にしてくれ……。
そこで終わってたらなんだかなーって感じでしたが、最後の袴田さんとの再開で綺麗にまとまった印象です。三島由紀夫の作品が出てくるので三島好きの人はおっとなるかも。

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2025年07月06日

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