感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
再読。
大人の恋愛小説。男と女が一緒にいるには体だけではないってこと。相手が性的不能であっても、精神のエクスタシーが得られればそれでいい。ハッピーエンドであったらもっと嬉しかったけど。そこが小池真理子らしいところなのだけど。
昔、初めて本作を読み深く感銘したのを覚えてる。が、こんなの読んでるの?と官能小説扱いされ、私のことをいやらしい目つきで見た友人。まだまだこいつは稚拙だなと思った。精神的にも肉体的にも。
Posted by ブクログ
三島由紀夫の話題が全編の下敷きになっている。
著者の三島由紀夫に対する、あこがれと一つの回答になっている。
登場人物が、著者の三島由紀夫に対する回答の道具になっているかもしれない。
次々に亡くなっていく知人達。
生き残った主人公の思いが不透明。
Posted by ブクログ
感想を書くのが難しい。
EDである男性をどう愛するのか、また自分がEDなら女性をどう愛せるのか。なんとかその壁を乗り越えられそうな、でもやっぱり乗り越えられなさそうなもどかしい感じがしました。
Posted by ブクログ
身体的な交合なんて、言ってしまえばかんたんに出来るけど、精神的な交合を実感できるってとてもすごいこと。
類子と正巳は、精神的な交合が出来ていたんじゃないかな。
正巳は、とても清々しい気持ちで青い海の深くへ、胎内に戻るようにして沈んでいったんだろうと思う。
しかし、正巳が性的不能でなかったら、2人はこれほどに強く惹き付け合ったのだろうか。
もし簡単に身体的な交合を遂げていたとしたら、存外あっさりとした関係だったのかもしれない。そう考えると、肉体と精神の連動、ということに混乱してくる。連動しているのか、していないのか。
それにしても、なにか身体的な欠陥を持っている人に魅力を感じてしまうのは私だけかしら。
三島を読み直してみよう。