講談社 - 講談社文庫 - 切ない作品一覧

  • 古城駅の奥の奥
    4.0
    陽太は、吸血鬼に憧れているという以外はごくふつうの、小学校六年生の男の子。夏休みの自由研究に、東京駅の大改築について、ちょっと風変わりな夜之介(やのすけ)叔父さんと調べることになった。駅に出向いた二人は、なんと構内の霊安室で死体を発見してしまう。「ミステリーランド」発の大人のための少年探偵小説。(講談社文庫)
  • コッペリア
    3.7
    恋をした相手は人形だった。だが、人形はエキセントリックな天才作家自らの手で破壊されてしまう。修復を進める僕の目の前に、人形に生き写しの女優・聖(ひじり)が現れた。人形と女優が競演を果たすとき、僕らは? 日本推理作家協会賞受賞作家が新境地を開く、初めての長編ミステリー。(講談社文庫)
  • 湖底の光芒
    3.3
    遠沢加須子は、中部光学という夫の遺したレンズ製造会社を長野県の諏訪で経営している。親会社の倒産で苦境にたった時、手をさしのべて来たのは、ハイランド光学だった。親会社の横暴に泣く下請会社の悲哀と、加須子にのびる欲望の影、そして加須子の妹の情熱が一つの悲劇を呼ぶ……諏訪湖に沈む謎は何?
  • ことばで「私」を育てる
    3.5
    人の心に届くことば。良い関係を育てることば。自分を豊かにすることば。……NHKアナウンサーとして、芸術家や作家、俳優、そして市井の人々と出会った経験をもとに、ことばにまつわる大切なことを綴ったエッセイ集。人生を豊かにする「やさしく深いことば」「自分のことば」を手に入れるために、ことばを磨こう! 人生を豊にするやさしく深いことばの重み。
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)
    3.9
    1~2巻968~990円 (税込)
    始まりは、海外留学をかけた論文コンクール。幻の学生、『i』の登場だった。大学受験間近の高校3年生が行方不明になった。家出か事件か。世間が騒ぐ中、木村浅葱だけはその真相を知っていた。「『i』はとてもうまくやった。さあ、次は、俺の番――」。姿の見えない『i』に会うために、ゲームを始める浅葱。孤独の闇に支配された子どもたちが招く事件は、さらなる悲劇を呼んでいく。(講談社文庫)
  • この命、何をあくせく
    3.8
    私は本が好き。旅も好き。本と旅を組み合わせれば、1プラス1が4にも5にもなり、そこに私だけの新しい世界が生まれる。1回かぎりの人生、少しでもあくせくせずに過ごそうではないか。生きることの奥深さを味わえる今こそ。作家生活約半世紀、人生の哀歓を知り尽くした著者が綴る36の練達のエッセイ。(講談社文庫)
  • この生命を凛と生きる
    4.0
    障碍はあっても出来ることはたくさんある! 30年も車椅子の娘を支えた、気丈な母がぼけ出した。母のため、初めて食事を作り、風呂に入れ、カテーテルの処置をする。「オイツメテハイケナイ」呪文を唱え、時に「鬼の邦子」になって、老いに寄り添う。悔いのない別れなんて、あるんだろうか? 万朶の桜の中、看取った母への癒し難い思いが、胸に痛い。老い・介護とは?を問う、著者みずからの体験を綴った名篇。
  • この馬に聞いた! 大外強襲編
    5.0
    2004年には自らの年間最多勝を更新、211勝の勝ち星をあげて、3年連続でJRA賞に耀いた武豊。「アドマイヤグルーヴ」で史上初のエリザベス女王杯4連覇、海外通算100勝達成など、次々に記録を書き換えてきた天才ジョッキーが、春のGIシーズンに挑む意気込みを語るシリーズ第6弾。
  • この季節が嘘だとしても
    3.5
    芝居でいい筈なのに。 想いよ、現れないで。 京都の路地の奥。 古びた町家の店で。 「嘘」の名を借りて、その男に近づく。 この手で、殺すために。 文庫書下ろしミステリー 大丈夫、絵里ちゃん、仇は必ず取るから。 私刑を誓い、その男に近づく大学生の紗夜。 京都をめぐる季節の流れのなかで、やがて 彼女の胸の底から、何かが噴き上がり、こぼれ落ちていく。 笑わなくては。懐に入り込まなければ。 大学生の紗夜は、京都の三十三間堂に程近い路地奥の店『中国茶 龍王』に嘘の名を借りて通う。 同じ日に生まれ、同じ日に死んだ母達を持ち、姉妹同然に育った絵里ちゃんを、あの男が奪った。 だから、紗夜は復讐を遂げるのだ。 芳しい香り漂う新感覚ミステリー。 〈文庫書下ろし〉
  • この場所であなたの名前を呼んだ
    4.0
    NICU(新生児集中治療室)を舞台にした、 小さな命をめぐる感涙の物語。 著者の経験を元にした新たな代表作誕生! 新生児仮死で生まれてきた赤子の母、 胎児に染色体異常があると告げられた女性、看護師、臨床心理士、清掃員、医師ーー さまざまな視点から描かれる、NICU(新生児集中治療室)という「この場所」。 小さな命のきらめきに、こんなにも心を動かされる。 医療現場を舞台に著者が新境地を拓いた連作長編小説。  ずっと、18トリソミーではなかったのなら、どんなにいいだろうと思っていた。けれどもし、その願いが叶うことで、生まれてきた赤ちゃんが心(ここ)ではなくなってしまうのならば、意味がなかった。心でよかった。心がよかった。  重なっている手の指。カーブした足。何もかもが特別で、愛おしかった。心だけの形。あらゆる部分が、可愛らしい。(本文より)
  • この道
    3.5
    祖先、肉親、自らの死の翳を見つめながら、綴られる日々の思索と想念。死を生の内に、いにしえを現在に呼び戻す、幻視と想像力の結晶。晩年まで勁健な筆を奮い、文学の可能性を極限まで拡げつづけた古井文学の極点。
  • 琥珀のまたたき
    3.8
    魔犬の呪いから逃れるため、パパが遺した別荘で暮らし始めたオパール、琥珀、瑪瑙の三きょうだい。沢山の図鑑やお話、音楽に彩られた日々は、琥珀の瞳の奥に現れる死んだ末妹も交え、幸福に過ぎていく。ところが、ママの禁止事項がこっそり破られるたび、家族だけの隔絶された暮らしは綻びをみせはじめる。
  • こぼれ落ちて季節は
    3.8
    田舎から上京した愛は、大学のフリーペーパーサークルの先輩・新野に恋をしている。キスもしたしセックスもした。でも彼は愛を好きなのだろうか。一方、那美香も同級生の新野のことが気になっている。二人の思いがたどり着く先は……。アルバイト先の後輩・あさひに思いを寄せる長谷岡と彼に片思いをしている小埜。ろくでもない男との運命を占うあさひと彼女のことを疎んでいる妹のゆき。繊細に揺れ動く感情を描いた連作短編集。
  • コマのおかあさん
    値引きあり
    3.3
    みすぼらしい雑種の捨て犬を自宅に引き取った日、私は「おかあさん」になった。だが、コマと名づけた愛犬が大人しかったのはその日だけ。盗み食いはする、抜け毛による大気汚染は深刻、いろんな言いつけが守れない。恩知らずな我が子とのバトルな日々は、けれどこんなにも素晴らしい喜怒哀楽に満ちている。
  • ぐうたら人間学 狐狸庵閑話
    値引きあり
    4.1
    ぐうたら人生の味を開陳する狐狸庵山人の珍妙なる人間学。秀吉の夫婦喧嘩を仲裁する信長に英雄偉人の尻尾を覗き、酒癖のあれこれに人情風俗の妙を知る。権威や独善には背を向け、劣等生的人間に豊かさを見、親愛感を覚える。愛すべきはマヌケ人間、語るべきは気弱人間。人生の味をいかんなく示すエッセイ。
  • コロボックル物語1 だれも知らない小さな国
    4.3
    1~6巻693~748円 (税込)
    私たちが、すっと読み継いでいきたい物語。250万人が愛した、日本の小人(コロボックル)の物語、復刊! ――びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日、小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ! 日本初・本格的ファンタジーの傑作。<全6巻> ◎「久しぶりで本書を読んで感じたのは、これはなんと、純度の高いラヴストーリーそのものではないか、という驚きだった。」<梨木香歩「解説」より> ◎「初版が出て五十一年、いつのまにか本は半世紀を越えて生き、作者の私は八十歳を過ぎてしまった。いくつになろうと、私が作者であるのはまちがいないのだが、このごろはなんとなく自分も、読者の1人になっているような気がする。そして読者としての私も、この再文庫化を大いに喜んでいる。」<佐藤さとる> ◎「これが、僕がコロボックルを描く最後になるかもしれない。」<村上勉>
  • 今昔物語ふぁんたじあ
    5.0
    1~3巻550円 (税込)
    わが国最古の説話集「今昔物語」。その千二百余編に著者独自の観点から立ちむかい、揺れ動く人間の真の姿を今の世に問いなおす。
  • 今度生まれたら
    3.8
    ※本作品は、2020年発売の単行本版『今度生まれたら』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。 70代では人生やり直せない? 人間に年齢は関係ない、なんてウソ。 人生100年はキレイごと。 「今度生まれたら、この人とは結婚しない」70歳の主婦、佐川夏江は自分がやり直しのきかない年齢になっていることにショックを受ける。人生を振り返ると、あの時別の道を選んだらどうなっていたかと思うことばかり。進学は、仕事は、結婚は。少しでも人生をやり直すため、夏江はやりたいことを始めようとあがく。 大好評の著者「高齢者小説」シリーズ。 「元気をもらいました」「自分のことのように読みました」「もっと早く読みたかった」 など読者の声多数のベストセラー!
  • 五人女捕物くらべ(上)
    3.0
    朝の神田川に、女が1人釣り糸を垂れていた。「おおい、姐さん、御注進」。猪牙舟(ちょきぶね)が真一文字に近づいて来る。太公望のおせんと綽名(あだな)される売れっ妓は、老岡っ引小平次の手先として、恐るべき連続女殺しに取り組んでいく……。次々と、五人の女岡っ引が小平次と共に難事件に挑む、連作江戸推理作品集。
  • 五分後にホロリと江戸人情
    4.0
    江戸の長屋を舞台に、当代を代表する作家たちが描いた、笑って泣ける人情絵巻。 新しいショートショートの世界をご堪能くださいませ。 江戸時代――。それは日本の歴史のなかでも稀有なほどに、 人と人が肩を寄せ合い、互いに助け合った時代。 そこには日本人の原風景ともいえる情緒が溢れていた。 長屋に集う住人たちの日常あれこれを、7人の名手が描く掌編競作。
  • 五郎丸の生涯
    4.0
    動物は、常に優しく人間に寄り添う。ただ、彼らの一生は本当に幸せだったのだろうか──。 秋田犬・五郎丸は、いく人かの飼い主を得ることになった。その生涯は幸せだったのか。 乱歩賞作家が動物を通して人間を描いた連作短篇集。 第一話 納屋の犬 第二話 フォックスファイア 第三話 救世主 第四話 捨てられし者 第五話 相談者 第六話 むくの犬 最終話 朝焼けの光
  • 権現の踊り子
    3.9
    権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅(つつじ)踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が市中を混乱に陥れる、"水戸黄門"の町田バージョン「逆水戸」など、著者初の短編集。
  • 再起
    3.5
    時代遅れと言われても。俺は俺のやり方で株主総会を仕切ってやるーー。帝都食品への強要罪で逮捕されてから2年。戻った木下勇次を待っていたのは娘の死だった。彼女はなぜ死んだのか。真相を探る勇次の前に投資ファンド経営者、北野が現れる。帝都食品にTOBを仕掛ける彼の目的は?
  • 新版 サイキック戦争1 紅蓮の海
    3.0
    1~2巻660~712円 (税込)
    血の中に眠る<力>を解き放て。圧倒的な伝説の伝奇アクションが甦る! ――不吉な夢を見る雪山から東京へ。姉の失踪事件を追い、さらに戦火のヴェトナムへ。だがどこへ行っても、竜王翔(りゆうおうかける)は、自分自身を巡る異様な秘密に直面する。〈力(アンタンシテ)〉とは? 〈炎の竜に君臨する王者〉とは? 金色の眼(レジユー・ドール)の男や、迎えの者だという美女は、何を知っているのか? 熱狂を呼んだ伝説の伝奇アクション、ここに復活! <全2巻>
  • 最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
    3.7
    住友銀行から夕日ビールと蔑まれたアサヒビール。その銀行から乗り込んだ樋口廣太郎は、次々と業界のタブーに挑む。本当の決断力を学ぶ、全ビジネスマン必読の一冊!
  • 最高の任務
    3.2
    第162回芥川賞候補作の表題作と、傑作中篇「生き方の問題」を収録。 「手紙」と「日記」を通して、「書く」という行為の意味を問う――。 野間文芸新人賞受賞の気鋭による青春小説集!  「最高の任務」 大学の卒業式を前にした私は、あるきっかけで、亡き叔母にもらって書き始めた、小学生の頃の日記帳をひもとく。日記を通して語られていく、叔母との記憶……。 「生き方の問題」 僕は、2歳年上の従姉に長い手紙を書き送る。幼い頃からの思慕と、一年前の久しぶりの再会について……。
  • 最後のアジアパー伝
    3.8
    「死にたい人の顔をしている」と、元ゲリラ兵は僕に言った。博打もへた。商売もまったくだめ。戦場カメラマンとなって、女医に託されたクリスマスプレゼントを戦下の街へ届けようとしたが……。勝手ばかりやっている男たちと、したたかな女たち。強い絆で結ばれたコンビが、徹底的に描き続けた放浪エッセイ、いよいよ完結! 転がり続けて、こんなとこまで来たけれど……ゴールは見えたか?
  • 最後の殉教者
    3.0
    江戸末期の浦上四番崩れと呼ばれる迫害に材を取った、著者が拓いた独自の切支丹文学の先駆をなす名作「最後の殉教者」はじめ、若き日のフランス留学体験から生まれた「コウリッジ館」「ジュルダン病院」「異郷の友」「男と猿と」「従軍司祭」など珠玉作10編を収録。遠藤文学の軌跡を集約する必読の純文学短編集。(講談社文庫)
  • 災厄
    3.4
    妊婦連続殺人犯の少年を担当することになった弁護士の夫・尚彦――。その妻で現在妊娠5ヵ月めの美沙緒は、悪意のドミノが倒されたかのように始まった嫌がらせの連鎖に、恐怖を募らせていく。少年はなぜ妊婦を狙ったのか? 信じていいのは誰なのか? 女と女の果てしない暗闇を描き出す、緊迫の心理サスペンス!
  • サイレント 黙認
    3.5
    あのとき、わたしが黙っていなければ――。 見て見ぬふりの負の連鎖が、おぞましい悪夢を呼び寄せる。 デビュー作『スイート・マイホーム』が映画化決定! ホラーサスペンス界の鬼才が放つ、戦慄のサイコ・スリラー! 建築会社に勤める勝人は、コーヒーショップ店員の華と運命の出会いを果たす。一目で心を奪われた勝人は、彼女との距離を少しずつ縮めていく。ところが、それから勝人は奇妙な子どもの姿を目撃するようになる。自分以外の誰にも見えない幻影に苦しめられながらも、華の優しさに救われる勝人。一方、華の弟である星也は、突然様子が変わった姉が気に入らない。華の彼氏は、本当に信用できるやつなのか? 血のつながらない姉にほのかな恋心を寄せる星也は、親友の葉月とともに、勝人のことを調べ出すが……。
  • いつから、中年?
    3.7
    惑い続けて、40年。「週刊現代」人気連載の文庫第3作。セクハラに対する東京と地方でのとらえ方の違いとは? 「オカン」と呼ぶ男性の急増、そしてマザコンとの関係。芸能界で活躍する歌舞伎役者と宝塚出身女優における「類似と相違」などなど、気になるテーマをちりばめたエッセイ集。四十歳を迎えてもなお惑い続ける日々を綴った「週刊現代」連載のシリーズ第三作。(講談社文庫)
  • 女も、不況?
    3.3
    お洒落出産の効果、ハゲと結婚適齢期、サルコジ婚への憧れ、お通夜不倫というスタイルから、パフューム、探偵ナイト、梨園、桑田佳祐まで、「時代」と「女性」を鋭く穏やかに斬った、綴った、珠玉(? )のエッセイ56編。若い女性から中年男性までファンますます増殖中! 「週刊現代」人気連載、文庫化第4弾。(講談社文庫)
  • 衣更月家の一族
    3.5
    別居中の妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺――110番通報の時点では単純な事件と思われた。だが犯人が直接目撃されていないうえ、被害者の夫には別の家庭があった。強欲と憤怒に目がくらんだ人間たちが堕ちていく凄まじい罪の地獄。因業に満ちた世界を描ききった傑作ミステリー!
  • さかさま少女のためのピアノソナタ
    4.3
    痺れる余韻。 ピアノの調べは戦慄のはじまりだった……。 ミステリの面白さが詰まった5つの物語。 大ヒット作『私たちが星座を盗んだ理由』の驚愕、再び! 古書店にあった「絶対に弾いてはならない!」と記された謎の楽譜。その旋律をピアノで奏でた高校生を襲う戦慄の出来事とは。TVドラマ化された表題作をはじめ、世にも奇妙な5つの物語を収録。美しくも切ない世界が一瞬にして変わる結末、心ざわつく余韻。これぞミステリの醍醐味。〈『千年図書館』を改題〉 【あなたの予想を超えるどんでん返し! 5つの短編ミステリ】 死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語 「見返り谷から呼ぶ声」 村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密「千年図書館」 地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々「今夜の月はしましま模様?」 巨大で奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎 「終末硝子(ストームグラス)」 呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議「さかさま少女のためのピアノソナタ」
  • 坂道の向こう
    3.7
    城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く。(講談社文庫)
  • 逆ろうて候
    3.0
    「信長に仕えるくらいなら、浪人したほうがましや」。美濃にその人ありと知られた武将・日根野弘就(ひねのひろなり)は「信長を討つ」という決意のもと、新たな主を求め東国に向かった。が、苦労して仕官した今川家での待遇は、美濃の五千貫文に対してわずか百貫文。弘就の波乱と忍耐の人生が始まった。〈『浪々を選びて候』改題〉(講談社文庫)
  • さくら、さくら おとなが恋して<新装版>
    3.0
    結婚しない人は恋をすればいい。水曜日の食事だけを男に与えられ、自分の恋に思いを馳せる女。冴えない男だったのに、いつの間にか心惹かれていることに気づく女。不倫と割り切る寂しさ、恋を恋する喜び。男と女の綾なす恋模様を、円熟味あふれる筆致で描く、大人のための12編の小説集。
  • さざなみ
    3.4
    絹子さんと俺がこっそり仕掛けた<小さな親切>の波紋の行方。ちょっとミステリアスで、心がほっこりする長編小説ーー三つ揃いを着て、雇主を「貴人」と思うこと……。借金まみれで自己破産寸前に追い込まれた「俺」は、住み込みの執事として雇われることに。賄いとガードマンと秘書にかしずかれて、銀杏(いちょう)屋敷に住まう謎の若き女主人・絹子さんの、無理難題に応えようとして、思いついた「波紋のチンギスハンのシマウマ作戦」の反響は? ◎(沢村さんの作品の)登場人物の多くは本作の「奥山史嗣」のように品行方正なほうなのに、「罪(黒)」に分類されるような行動もとってしまう。人間は、善悪の両方をあわせ持つものだから。共感できる心象風景と、人物の背景に広がるリアルな世界を、沢村さんは、興趣に富んだミステリー仕立てで書いている。本作ではなんと、「波」を小説にした。――<青木千恵「解説」より>
  • さすらい猫ノアの伝説
    3.6
    ノアありがとう。そして、さよなら。ある日突然、やってきた黒猫。名前はノアというらしい。なにげない日々のなか、ノアが心に届けてくれる「宝物」。算数の授業中、一瞬の早技で教室に飛び込んできた黒い猫。首に巻かれた風呂敷の中には、「あなたのクラスはノアに選ばれました!」という手紙が。自由気ままなさすらい猫が、ちょっと困っている子どもたち、悩んでいる大人たちに思いださせてくれる大切なこととは。不思議な猫が巻き起こす小さな奇跡の物語。大人気作品、講談社文庫に登場!
  • 作家の値段
    4.0
    初版か再版か、帯や函は残っているか、美麗か、もちろん作家の人気も――さまざまな条件で古本の価値は大きく変わる。街場の古本屋は知っているのだ。本当に残るべき文学、消えていく文学とは何なのかを。読書好きのためにホンネで書ききった、「本邦初、読んで損はない、どころか読めば儲かる実益作家論」。
  • さっちゃんは、なぜ死んだのか?
    3.4
    公園でホームレスの女性が殺害された。 犯人も殺された理由も不明。 殺害現場近くのカフェでバイトをしているセキグチユウコは、 仕事も人生もうまくいかなかった被害女性に「縁」を感じ、 導かれるように彼女の過去へ踏み込んでいく。 おひとりさま、毒親、貧困、時代ガチャ。 #さっちゃんはあなただったかもしれない  #さっちゃんはわたしだったかもしれない
  • 殺意の造型
    3.0
    理容椅子が転倒した弾みで、客の頸動脈を切ってしまったヘアデザイナー。被害者は、商品取引所の仲買人(ブローカー)だった。殺意は本当になかったのか? という表題作「殺意の造型(ヘア)」。愛猫を轢き殺した青年が、専務の引きで入社。上司の男は、復讐の牙を密かに研ぐが……という「魔犬」。罪の意識に囚われ戦(おのの)く人間を描くミステリー。恐怖を呼びさます殺意を描く7つの名編。<『枕に足音が聞える』改編&改題作品>ヘアデザイナー
  • 殺人行おくのほそ道(上)
    3.0
    1~2巻607~628円 (税込)
    銀座で洋装店を経営する美しい叔母は、倉田麻佐子の自慢だった。ある時、麻佐子は、叔母が叔父の山林を、無断で売ったことを知り愕然とする。叔母は何故お金に困っているのか? 秘かに謎を探る彼女は、山林売買の仲介をした海野が交通事故で死んだことを知る。その死は、連続殺人事件の第1弾だったのだ!
  • 薩南の鷹 人斬り半次郎異伝
    3.0
    幕末動乱の修羅場で暗殺剣を揮い、京洛に名をはせた薩摩示現流の名手・中村半次郎。この剽悍剛毅な男にも、意外なやさしさ人間味があった――幕末動乱のとき、薩摩にすごい奴がいた。示現流の名手、その名は中村半次郎。人斬りの異名を京洛にとどろかせて、京童をふるえあがらせた、後の桐野利秋である。この剽悍剛毅な快男児は、西郷隆盛に殉じて城山の露と消えた。その短くも激烈な生の軌跡を、祗園名妓との恋物語を織りなして描く、渾身の歴史長編。幕末動乱の修羅場に暗殺剣が躍る!
  • 薩摩軍法
    5.0
    ひっそり暮らす田舎の老爺与茂作に、突然七十万石の太守島津家久から呼び出し命令がきた。「きっとあのことじゃ」と胸に覚えのある与茂作は腰をぬかしそうになる。40年も前の戦場で起きたあの出来事こそ、薩摩武士の酷薄な掟ゆえ秘匿された与茂作の秘密であった。士道の表裏を鮮烈に描く俊英の代表作品集。
  • 薩摩藩経済官僚 回天資金を作った幕末テクノクラート
    3.0
    不可能に挑戦し、回天の事業を成し遂げた男。瀕死の薩摩藩経済を立て直した男の経営手腕――膨大な額にふくれあがった借金を、すべて踏み倒す。この役目を誰にやらせるか? 思案に暮れた島津重豪(しげひで)は、茶坊主の調所(ずしょ)を大抜擢、駄目でもともとと、大坂に派遣する。回天の事業は、まさにこの時はじまった……。地位も財力もない身で、瀕死の薩摩経済を再建、維新の胎動に挑戦した、不屈の男の経営手腕を描く長編。
  • そこなし森の話 佐藤さとるファンタジー童話集1
    4.0
    「コロボックル物語」の著者・佐藤さとるのファンタジー短編集。日常の世界の向こうにある奥深い神秘の世界を、ちらりとのぞかせてくれる珠玉の短編。「龍宮の水がめ」「四角い虫の話」「不思議なおばあさん」「鬼の話」「掌編三話」「そこなし森の話」「夢二つ」「椿の木から」「きつね三吉」「不思議な不思議な長靴」「わすれんぼの話」「龍のたまご」など収録。
  • 聖の青春
    4.3
    重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫)
  • 佐渡の三人
    3.4
    【羽田圭介さん激賞!】物書きの「私」は、ひきこもりの弟、古道具屋の父とともに佐渡への旅に出る。目的は、祖父母の隣家に住む「おばちゃん」の骨を、郷里の墓に納骨すること。ところが、骨壷をユニクロの袋に入れて運ぶくらい儀礼に構わぬ一族のこと、旅は最初から迷走気味で……。ちょっとズレた家族をしみじみ描いた快作。
  • さぶ
    4.0
    小舟町の芳古堂に奉公する栄二とさぶ。才気煥発な栄二と少し鈍いがまっすぐに生きるさぶ。ある日、栄二は身の覚えのない盗みを咎められ、芳古堂から放逐されてしまう。自棄になった栄二は身を持ち崩し人足寄場へ送られるが――。生きることは苦しみか、希望か。市井にあり、人間の本質を見つめ続けた作家の代表作。
  • さようなら窓
    3.8
    「眠れるまで、またなにか話をしてあげようか」。家族と離れ、恋人のゆうちゃんと暮らしはじめたきいちゃん。いつからか、うまく眠れなくなったきいちゃんに、ゆうちゃんはいつも、少し不思議で胸がぎゅっとなる「おはなし」をしてくれた。寝る前に一篇ずつ味わいたい、12の連作短編集。
  • さよならの先
    4.2
    いのちの終わりが迫った人が、大切な人に残す「最後のメッセージ」。自分が死んだ後も、家族や恋人を支え続けられる言葉とは? たくさんの末期がんの人に寄り添い、ただ死を待つのではなく、最後まで何かを生み出そうとする、そのお手伝いをしてきたセラピストによる、心震えるエッセイ集。
  • さよなら日和
    3.6
    「別れ」は止められないけれど、止まった「想い」は動かせる。 閉園をむかえる遊園地を訪れた人々。 彼らの「さよなら」が繋がったとき、心に染みる奇跡が起こる! 閉園が決まった遊園地・星が丘ハイランドパークの最後の一日。訪れるのは、淡い思いを秘める中学生に、離れて暮らす息子と遊びにきた父親、認知症の妻をかかえた老人と、ワケありな人ばかり。営業終了時間が迫る中、なんの縁もない彼らの人生が交錯するとき、小さな奇跡が巻き起こる! 心温まる傑作群像劇。(単行本『廃園日和』を改題。) ~~~ ようこそ、星が丘ハイランドへ! ~~~ ジェットコースター 少年は淡い思いを胸に、苦手なコースターへ。 ゴーカート 久しぶりに会った息子は大人びていて――。 コーヒーカップ 遠距離恋愛の彼氏は、アタシのことをどう思ってる? ヒーローショー 20年ぶりに1日限定で出演するはめになったけど……。 メリーゴーランド 認知症の妻は、この光景を覚えていてくれるのか。 観覧車 家族のいる人との恋。このままでいいわけない――。
  • さらに・大人問題
    3.8
    大人たちよ、ちょっとおかしくないか!? ――学校、家庭、結婚、老人……とにかく問題が山積みのニッポン。絵本作家の著者は思った。「大人たちよ、どこか、おかしくはないか!?」……そして、子どもにとって大人は「有罪」であるという結論に! 「困ったことがあったら、いつでも言いなさい」なんて言われても困るよ! などなど、あくまで明るくモノ申します!
  • さらば、夏の光よ
    3.8
    背が低くて鈍いと女を愛する資格もないのか。心は優しいが女性にモテない野呂は悩む。明るく行動的な親友の南条は、野呂が密かに恋する同級生の戸田京子の心を掴んだ。微妙に翳る友情。そして8年が過ぎる。歳月は彼らの人生をどう変えたか。愛と哀しみの十字架を背負った3人の運命を描いた青春ロマン。(講談社文庫)
  • サリエルの命題
    4.0
    1巻1,089円 (税込)
    少子化は正しい。問題は長寿だ。 突然発生した新型インフルエンザで、離島の住民が瞬く間に全員死亡。 そしてとうとう本州にも感染者が。頼みの治療薬の備蓄が尽きる時……。 助かる命に限りがあるなら、将来ある者を優先せよ。 迫真のポリティカル・サスペンス! <内容紹介> 悪魔のウイルスの名は「サリエル」。医療に通じ、癒す者とされる一方で、一瞥で相手を死に至らしめる強大な魔力、『邪視』の力を持つ堕天使――。 日本海に浮かぶ孤島で強毒性の新型インフルエンザが発生し、瞬く間に島民全員が死亡した。それはアメリカの極秘の研究データが流出して人工的に作られたという疑いが。テロの可能性が囁かれるうちに、本州でさらに変異したウイルスの罹患者が現れる。ワクチンもなく、副作用が懸念される治療薬が政府の判断で緊急製造されるが、感染が拡大しても全国民にはとうてい行き渡らない。刻々と事態が変化していくなか、果たしてパンデミックは回避できるのか?
  • さんかく窓の外側は夜  映画版ノベライズ
    2.9
    「私といれば怖くなくなりますよ――。」 書店で働く三角康介は、幼い頃から霊が見える体質に悩まされていた。 恐ろしい姿をした彼らが恐ろしく、人間と幽霊を区別するためメガネが手放せない。 ある日、書店に冷川理人と名乗る男が訪れる。 「私といれば怖くなくなりますよ」という言葉に心を動かされ、三角は冷川の“仕事”を手伝うことに。 だが、あるバラバラ殺害事件に関係する霊が、祓われる際に恐ろしい言葉を残す。 「ヒウラエリカに騙された」 ヒウラエリカとは何者なのか? なぜ、霊を“騙し”ているのか。 3人の“運命”が交わる時、東京中を巻き込む大事件が起きる。
  • 山月庵茶会記
    4.2
    かつて政争に敗れた柏木靫負(ゆきえ)が、千利休の流れを汲む高名な茶人となって国に帰ってきた。孤狼の心を胸に秘めた男は、家督を養子に譲り、山裾の庵で隠遁生活を送る。今日も山月庵に客を招く。派閥抗争の最中に喪った、妻の死の真実を知るために。これぞ直木賞作家の真骨頂! 静かなる闘争の記。
  • 三国志 曹操伝(上) 落暉の洛陽
    4.4
    幼い皇帝を巡り、宦官(かんがん)と外戚が熾烈(しれつ)な権力争いを繰り広げていた後漢末の中国。後宮では巫蠱(ふこ)という呪術が流行し、民衆の間では新興宗教・太平道がのさばり始めていた。混乱の都・洛陽を掌握したのは、冷酷な将軍・董卓(とうたく)。青年・曹操(そうそう)は、この乱世を虎視眈々と見つめながら、「姦雄」として歩み出そうとしていた。
  • 35年目のラブレター
    4.4
    2025年3月7日 全国劇場公開される感動の実話が、一冊のノンフィクションに――。 読売新聞、毎日新聞、共同通信が取り上げた、「挑戦するのに遅すぎることはない」を伝える勇気の書、ついに文庫化! 2024年に米寿を迎えた西畑保さんは、奈良県に住んでいます。 和歌山県の山間で生まれ育った西畑さんは、小学2年生の途中から学校に通っていません。山間で高値で売れる木の皮を集めて貯めたお金だったのに、小学校で落とした財布は自分のものだと名乗り出たら泥棒扱いされたのです。貧しい暮らしの西畑さんが、そんなお金を持っているはずがないと、クラスメートも教師も彼を責めました。その一件があってから、西畑さんは学校に行くのをやめました。 中学校に通う年齢になって働きに出た西畑さんですが、その人生につきまとったのは、「読み書きができないこと」でした。 つとめた飲食店では、電話で受けた注文の内容をメモに記すことができず、職場の先輩からは「字も読めないやつ」と差別的な扱いをされました。 劣等感を抱き、結婚なんて夢のまた夢とあきらめていた西畑さんのもとに、お見合いの話が舞い込みます。読み書きができないことを隠して結婚した西畑さんでしたが、町内の回覧板にサインができず、妻の皎子(きょうこ)さんの知るところとなります。その事実を知った皎子さんは、西畑さんにこう声をかけました。 「ずっと、つらい思いをしてきたんやろな」 子どもも生まれ、孫も生まれ、還暦を過ぎた西畑さんの日常に、ある変化が訪れます。64歳になって、夜間中学に通うことに決めたのです。それは、読み書きのできない自分に長年連れ添ってくれた妻に、感謝の気持ちを伝えるラブレターを書くためでした――。 西畑さんの人生からは、たくさんのメッセージが受け取れます。「明るく、前向きに生きる」、「自分の人生を他人や環境のせいにしない」、そして「学ぶのに遅すぎるということはない」――。そんな西畑さんに毎日新聞論説委員である小倉孝保氏が寄り添い、これまで西畑さんが見てきた風景、抱えてきた思いを一冊の書籍にまとめました。それが『35年目のラブレター』です。 【映画化情報】 「35年目のラブレター」 2025年3月7日(金) 全国劇場公開 出演:笑福亭鶴瓶、原田知世、重岡大毅、上白石萌音 他  監督・脚本:塚本連平
  • 日曜日の人々
    4.1
    「皆さん、おはようございます、日直の杏子(アンズ)です」「拒食も過食も不眠も自傷の一種だ」「僕はあなたがたを愛しているので、方法は記しません」「関東地区でパーティー希望です」「それでもお願いだから!」「俺は死にたくない!」「だってわたしはもう子供じゃないから!」人々の声は、あなたに届くでしょうか? 第39回野間文芸新人賞受賞作。
  • 三匹の子豚
    3.7
    『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。 鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。 そんなある日、彼女のもとに武蔵野市役所から一通の封書が届く。 その内容は、会った覚えもない、叔母の赤松三代子なる人物の扶養が可能かどうかという照会だった。 亜樹はパニックに陥る。 見ず知らずの叔母の面倒を本当にみる義務があるのか――と。 混乱しつつも役所からの問い合わせは放置していると、急に固定電話が鳴る。 電話を取ると、相手は開口一番、赤松三代子のことで話があるという。 問い合わせの回答をしていなかったので、役所からの電話かと思いきや、 『NPO法人 ありがとうの里』の菊村藍子という人物からだったとわかる。 彼女は、会って三代子の話がしたいと言う。仕方なく会う約束をした亜樹だったのだが――。 真梨ワールド炸裂! 衝撃の結末にページをめくる手が止められない!
  • サーカスから来た執達吏
    3.8
    密室から忽然と消失した財宝の謎。 14年前の真実が明かされる 怒涛の30ページに目が離せない。 『方舟』で注目される作家・夕木春央の本質がここにある! 「あたし、まえはサーカスにいたの」 大正14年。莫大な借金をつくった樺谷子爵家に、晴海商事からの使いとしてサーカス出身の少女・ユリ子が取り立てにやって来た。 返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す。ユリ子と鞠子は、莫大な借金返済のため「財宝探し」をすることにした。 調べていくうちに近づく、明治44年、ある名家で起こった未解決事件の真相とはーー。
  • ザ・対決
    3.7
    桃太郎と金太郎、どっちが日本一の勇猛児か!? トライアスロンで堂々と決着すべく、号砲1発、海に飛び込んだ! 楊貴妃とクレオパトラ、美少女2人を同時に担任してしまった中学教師の軍配は!? 空海VS.最澄、コーヒーVS.茶……。パロディ、パスティーシュ、諷刺、諧謔、文章(もんじょう)の名手が贈る、奇想天外、胸躍る仮想好敵手の10番勝負!! 抱腹絶倒の名勝負!
  • ざぶん 文士温泉放蕩録
    4.0
    日本の近代文学は湯ぶねの中から生まれた。東に締め切りから逃げてくる先生あれば、西に世を忍び不倫に走る作家あり。温泉は時に彼らを癒し、時に虜にする。夏目漱石、森鴎外から川端康成まで。知られざるエピソードを混じえながら、古き良き時代の温泉とそこに遊ぶ文士たちの交流を描く、異色温泉小説。
  • ザ・レイプ
    4.0
    レイプを告発する衝撃作。全女性必読! 「あの男」を裁く! 女は訴え、闘い、傷つき、多くを失った。あなたなら、その時どうする? ーー沈黙を守ることは、犯人と共犯になってしまう……最後の誇りが、路子を告訴に踏み切らせた。襲った犯人はすぐ割れたが、男は和姦を主張。事件は裁判に持ち込まれた。被害者であるのに過去を暴かれ、好奇の目に晒され、路子は職場を、恋人を、ささやかな日々を失った。強者の論理、レイプを告発する問題作。
  • しあわせな森へ
    5.0
    北国の小さな村から、夢を求めて東京へ来た若者。つらい日々を送る若者へ、村に残った娘は、愛の祈りを風にのせてとどけてきます……(「しあわせな森へ」)。空とぶドラゴンの魔法のとりこにされ、家庭をすてた、「永遠」という字の書けない女の、あでやかな飛翔――(「アフレシア」)。など、ありのままの人生の美しさや愛のすがたを、花や蝶や妖精の形をかりて、きびしくやさしく語りかける、重い現実を愛と優しさでつつんだ、メルヘン12編を収録。若い女性のためのスイートなファンタジー。「もっとしあわせになりたい」――花・蝶・星・妖精……。
  • 殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)
    4.1
    品川台町に住む鍼医師・藤枝梅安。表の顔は名医だが、その実、金次第で「世の中に生かしておいては、ためにならぬやつ」を闇から闇へ葬る仕掛人であった。冷酷な仕掛人でありながらも、人間味溢れる梅安と相棒の彦次郎の活躍を痛快に描く。「鬼平犯科帳」「剣客商売」と並び称される傑作シリーズ第1弾。
  • 私家版 かげろふ日記
    4.0
    「私は身分違いの相手に想われ、玉の輿に乗った女である。」――並外れた美貌と作歌の才に恵まれた平安朝の一女性が、浮気の絶えない夫との生活から女同士の確執、一人息子への溺愛ぶりまでを赤裸々に綴る。無類に面白い千年前の記録を、大胆かつしなやかな日本語で生き生きと再現させた現代人必読の書。平安朝日記文学の傑作を、しなやかで優美な現代語で甦らせた名篇。女の人生、夫次第。古典のおもしろさ、新発見!
  • 子宮の記憶 ここにあなたがいる
    3.6
    かつて僕を誘拐した女と過ごす夏。それは、新たな愛と事件の始まりだった――会いに行こう、かつて僕を誘拐した女に! 生後3日で新生児室から連れ去られた過去を持つ、17歳の島本真人は、実母の愛を充分に受けずに育った。父が経営する歯科医院の機材を壊して、現金を持ち出した真人は、神奈川県の真鶴を目指す。そこには「誘拐犯」黒江愛子が住んでいるのだ。<『キッドナップ』改題作品>
  • 始皇帝
    4.3
    「永遠の命」を除く、この世のすべてを手に入れた狂気の王!戦国七雄が割拠する紀元前3世紀。他国へ遣られた人質の子として生まれながら、大商人・呂不韋(りょふい)の深謀遠慮によって、わずか13歳にして秦王に即位。政敵を倒し、3度の暗殺未遂を乗り越え、権謀術数と軍事力によって全中華を制したファースト・エンペラー。権力をほしいままにした男の49年の生涯を描き切る! (講談社文庫)
  • 死者は黄泉が得る
    4.0
    連続殺人事件と洋館の住人には関係が? 死者を甦らせる装置のある館。そこに住む生ける屍には記憶がない。死者を甦らせる装置のある謎の館。そこには生ける屍と化した女性達が、生前の記憶を一切失ったまま、仲間を増やしながら生活していた。その隣町では、美女を巡る不可解な連続殺人が……。犯人のねらいは? そして事件と生ける屍たちの関係は? 意外なラストは他言無用、奇手妙手を尽くした西澤流本格推理。(講談社文庫)
  • 四十になるって、どんなこと?
    4.0
    女を捨てたわけじゃない。結婚の可能性も、放棄してはいない――。基本は、ひとりで、楽しく生きることなのです。シングルライフを続ける女性が、40歳を目前にして、新たなチャレンジを始めた。エアロビ、ヨガに、スキンケア。何気ない日常も、ポジティブ・シンキングの著者がみれば、こんなにドラマチックになる。女に大切なものって? 女を捨てない、チャレンジングな生活!
  • しずかな日々
    4.3
    おじいさんの家で過ごした日々。それは、ぼくにとって唯一無二の帰る場所だ。ぼくは時おり、あの頃のことを丁寧に思い出す。ぼくはいつだって戻ることができる。あの、はじまりの夏に――。おとなになってゆく少年の姿をやさしくすこやかに描きあげ、野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した感動作。
  • 静かに、ねぇ、静かに
    3.6
    海外旅行でインスタにアップする写真で“本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの“印”を世間に見せるために動画撮影をする夫婦――。SNS短編3部作。
  • 七月に流れる花/八月は冷たい城
    3.5
    坂道と石段と石垣が多い町、夏流に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城―夏流城での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。(「七月に流れる花」) 夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。(「八月は冷たい城」)
  • 七人の証人 新装版
    3.8
    十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐されてしまう。彼が気付いたときには、不可思議な島にいた。島内にはある町の一角が、映画のセットのように忠実に作られていた。その島に連れてこられた十津川以外の者たちは、全員ある殺人事件の関係者だった。事件で有罪判決を受け、獄死した被告の父親が、無実を訴え続けた息子の無念を晴らすため、裁判で証言した証人七人に当時の証言を再現させると、証言の矛盾が露呈し、証人が殺される事態に。十津川は真実を見抜けるのか? 屈指の本格推理を新装版として刊行!
  • 失踪者
    4.2
    2016年、ペルーはブランカ山群。山岳カメラマンの真山道弘は単身シウラ・グランデ峰を登っていた。10年前、クレバスに置き去りにしてしまった親友・樋口友一を迎えにきたのだ。クレバスの底に降り立ち、樋口を見つけ出した真山だったが、遺体の顔を覆う氷雪を落として驚愕する。極寒のクレバスに閉じ込められた遺体は、歳を取ることなく凍りついてしまうはず。しかし、樋口の顔は明らかに10年前より老いていたのだ!
  • 死出の門松<こんな葬式がしたかった>
    値引きあり
    3.0
    「自宅マンションから旅立ちたい」「エンバーミング技術で美しい死に顔に」「夫人の亡骸と最後の晩餐を」人生の最後にあたり大切な人のために残された者ができること、してあげたいこと。葬儀を行わないという選択や近年増加する生前葬について。お寺に収めるお布施のあれこれ。身元不明者の葬儀や孤独死の送り方など、著者が葬儀屋さんに聞いた実例を元に真摯にしかし軽妙な筆致で葬儀について考える。(講談社文庫)
  • 死都日本
    4.3
    1巻1,375円 (税込)
    西暦20XX年、有史以来初めての、しかし地球誕生以降、幾たびも繰り返されてきた“破局噴火”が日本に襲いかかる。噴火は霧島火山帯で始まり、南九州は壊滅、さらに噴煙は国境を越え北半球を覆う。日本は死の都となってしまうのか? 火山学者をも震撼、熱狂させたメフィスト賞、宮沢賢治賞奨励賞受賞作。(講談社文庫)
  • 死にふさわしい罪
    3.3
    「愛」を解くのは、どんな謎より難しい。平家落人伝説の残る宝沼。そこに眠るのは、財宝か、平家の亡霊か、それともーー? 天才高校生・上杉和典が真相に挑む! 高校の秋休みに神戸の別荘を訪れた上杉和典は、駅で出会った女性が、少女マンガ家の伯母と隣家に住む気象予報士と知る。彼女の夫は一年前の十三夜に失踪していた。かつての探偵チームKZの仲間たちにも知恵を借りながら、真相を突き止めようとする和典は、事件の鍵を握ると思われた伯母に接触を試みる。
  • 死ぬときは独り
    4.5
    太平洋戦争勃発前夜、民間人・浜本は、マレーの英雄「虎」ハリマオを探し出すために、日本を後にした。その目的は何か……? 日独英のスパイが暗躍し、インドとマレーの独立運動が芽生え始めた激動の東南アジアを舞台に、人種を越えて生命を賭けて闘った男たちの運命は? アジアの独立に生命を賭けた男たちのロマンと波乱万丈の生涯を描く、雄渾の長編冒険小説、いま甦える!
  • シモネッタのどこまでいっても男と女
    5.0
    「暑かったから、博徒の妻に」なって以来、"罵倒観音"と言われつつも、年齢を重ねた後の拠り所は、結局互いに耐え抜いた夫婦だけ。「どこまでいっても、あ~夫婦」。ついに、極秘にしていた夫のことをつまびらかに。加えて、子、嫁、父母、姑といった個性溢れる家族のこと、人生を悲喜こもごもに彩った忘れえぬイタリア男たちを語ったお蔵出しエッセイ。イタリア語会議通訳にして名エッセイストの著者による抱腹絶倒の人生劇場。
  • 車掌さんの恋
    3.3
    それぞれの物語を乗せて今日も電車は走る――いつの間にか乗務員室に入り込んできた女子高生に惹かれる車掌さん、思わず破いた中吊り広告でほほ笑むアイドルが取り持つ少年たちの友情、ボックス・シートでは居心地が悪い秘めた恋の2人、両親の不仲に心を痛めた優等生は改札で呼び止められて……みんながいつも乗っている電車に詰まった5篇の物語。
  • 社長のモラル 日本企業の罪と罰
    値引きあり
    3.5
    経営トップの公私混同、粉飾決算、モラルすら忘れた大儲け主義。あげくに平気で嘘をつく社長たち。一流企業に次々と表面化する、この恐るべき体質は、どのように醸(かも)し出されてきたのか。戦後から現在まで、日本企業が犯した多種多様な企業事件を題材に、会社大国の深い闇を照射する。(『戦後企業事件史』改題)
  • シャーロック・ホームズ対伊藤博文
    3.9
    ゴッド・オブ・ミステリー・島田荘司推薦! これは歴史の重厚に、名探偵のケレン味が挑む興奮作だ。シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝で、モリアーティ教授に対する正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。聖典【シリーズ】のあらゆる矛盾が解消され論証される、二十世紀以来最高のホームズ物語。
  • 朱色の化身
    3.4
    80万部突破『罪の声』を超える圧巻のリアリズム小説! 「聞きたい、彼女の声を」 「知られてはいけない、あの罪を」 ライターの大路亨は、ガンを患う元新聞記者の父から、 辻珠緒という女性に会えないかと依頼を受ける。 一世を風靡したゲームの開発者として知られた珠緒だったが、突如姿を消していた。 珠緒の元夫や大学の学友、銀行時代の同僚等を通じて取材を重ねる亨は、 彼女の人生に昭和三十一年に起きた福井の大火が大きな影響を及ぼしていることに気づく。 「実在」する情報をもとに丹念に紡いだ社会派ミステリーの到達点。
  • 周作塾
    3.9
    金持ちになれる、女にモテる、人生を豊かにする、ツキを呼ぶ――「読んでもタメにならない」とシャレながら、楽しい人生をおくるための機智溢れるヒントを満載して綴る長編エッセイ。諧謔とユーモアをたっぷり詰めこみ、時代の風俗、生きるとは何かについてユニークなメッセージを熱く語る。
  • 集団左遷
    3.1
    篠田洋が本部長を命じられた首都圏特販部は、大量解雇を目的とした新設部署だった。各部署から集められた精鋭50名というのは名ばかりで、不況下の不動産業界で初年度60億という実現不可能な販売計画を副社長の横山は新設部署に押しつけてくる。しかも社内の他部署からは協力どころか、妨害すら受ける始末。社内で無能とされた部下たちとなんとか陣営を整えた篠田は、奇蹟の大逆転をめざし、大口の取引を取り付けるのだが!?
  • 終末曲面
    3.0
    SF界の異才・山田正紀が放つバイオレンスと終末の黙示録。ーー終末の時、日本人は全員が発狂しているはずだ……。個体維持本能と種族維持本能の軋轢値Ωは、あの赤い光点で示される。この曲面は、Ω点がある時点まで連続的に変わり、ジャンピング・ポイントP点で突然に大変化を起こすことを表わしている……という表題作の「終末曲面」。ほか6篇を収録する山田正紀の第一短篇集。
  • 手跡指南 神山慎吾
    値引きあり
    3.0
    公金横領の罪で父が切腹、失意のうちに故郷を捨て、江戸で手習師匠となった神山慎吾。だが幽閉された当主の丹波守から遣わされた使者・加奈の言により、心ならずも暴政吹き荒れる修羅場へ舞い戻る羽目に。奸計、嫉妬の渦巻く中、奮闘する慎吾の前に明らかになった父の死の意外な真相とは!? 痛快時代長編。(講談社文庫)
  • 主題歌
    値引きあり
    3.6
    職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。(講談社文庫)
  • 出向を命ず
    3.0
    土下座すれば事が成ると思っているばかりの天下り無能専務との意見衝突がもとで、九州への出向を蒙った香村だったが、陰湿な妨害の手は出向先にも執拗に伸びて……。大手プレハブ業界の内状と単身赴任者の孤独の現実を背景に、尻尾をふることを拒んだサラリーマンが受ける理不尽な屈辱と痛烈な復讐を描く企業小説。
  • 修羅の宴(上)
    3.4
    1~2巻759円 (税込)
    大手銀行から出向し、三百億円もの累積赤字にまみれていた老舗の専門商社をたった二年で再建した敏腕社長、滝本。高卒という自身の学歴コンプレックスをばねに、未踏のビジネスを開拓し、出身銀行の頭取から依頼された汚れ仕事をも引き受け、日本経済界をのしあがっていく。剥き出しの人間ドラマ、開幕!
  • 証拠崩し 告発弁護士・猪狩文助
    3.0
    最強の老弁護士、伝説のデビュー戦! ――愛人との心中未遂で、娘を死なせた母親。血塗(ちまみ)れの凶器を前に、男殺しを認めた温泉旅館の女主人……。被告人には、必ず事情があるものだ。証拠を固めた検察や厳罰を下そうとする裁判長を向こうにまわし、「無実」を主張する猪狩(いかり)が繰り出す荒業の数々。口は悪いが人情家、弁護士猪狩文助、無名時代の逆転法廷ドラマ!
  • 少女よ、大志を抱け
    4.0
    等身大の自分を愛したい元気なエッセイ集――女も30になると、かつて恥ずかしかったことが、すでにちっとも恥ずかしくなくなったりしている。だが、人生は不思議なものだ。その分、思いもしなかったことを「恥ずかしい」と思うようになったりするもの。『結婚しないかもしれない症候群』の著者が、ポジティブに駆けぬける姿をつづった「等身大」生き方論。
  • 小説 大きな玉ネギの下で
    3.3
    1985年、北関東の県立高校3年生木島夕子は、都内の予備校生・辻島衆二と文通を始めた。手紙の言葉だけを頼りに純真な恋を育てた2人は、共通のファンであるロックバンドの武道館公演の席で初めての待ち合わせをするが――。爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」に秘められたせつなさあふれる物語。
  • 小説 こんにちは、母さん
    4.0
    9月1日公開の映画「こんにちは、母さん」を気鋭の作家が小説化! 監督:山田洋次 出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁 ほか 足袋職人の実家に馴染めず、会社人間として生きてきた神崎昭夫は、 リストラ担当の総務部部長として神経をすり減らす日々。 家では妻から離婚を迫られている。 人生に戸惑いを覚えた昭夫がたどり着いた先は、 母の福江が一人住む東京・下町の我が家だった。 だが久しぶりの母の家での出来事が、傷心の昭夫をさらに悩ませる。
  • 小説 ザ・ゼネコン
    3.7
    大洋銀行から大手ゼネコンの東和建設に出向して、社長の秘書役に抜擢された山本泰世。若さに似ぬ直言ぶりは、竹山総理を後ろ盾に世界的なホテル・チェーンの経営に乗り出すワンマン社長の信頼を得るが、公共事業の入札やゴルフ場の開発では業界の闇の深さを思い知る。バブルという時代の内実に迫る意欲作。
  • 小説 となりの怪物くん
    3.0
    周囲に溶け込めず「怪物」と呼ばれる春と、ガリ勉で冷徹な雫は、ともに友達も恋人もいない孤独な変わり者。二人が意外にもお互いを意識し始めると、学校生活が少しずつ変わり始める。しかし人知れず家族関係に悩む春のもとに、ある男が現れて――。不器用な恋こそ切ほど、感動がある。映画「となりの怪物くん」小説版!

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