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職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
特別なことが起こらない毎日でも、見慣れた景色の中にいようとも、その瞬間、その場所にはいつだってふさわしい主題歌が鳴っていて、それが聞こえるかどうかはそこにいる自分次第、だと思えるような描写の連続であり、とてもいとおしく思う。いとおしいものはいつもさりげなく、なにげなく、ある、と思った。
我々は誰かと会い、誰かと話している間、どうでもいい所を気にしたり、会話に関係ないことを考えたりしながら、生きている。 そんな当たり前の生活が、とても丁寧に描かれている。
昨日の今日なのでずいぶん読みやすかった。 本当は☆3.5くらい。やっぱり4。 柴崎友香の小説が好きなのは、かけがえのない今の瞬間をかいてるから。登場人物はみんな、この瞬間は二度とないことを知って生きてて、それをいちいち大事にしてるから、柴崎友香の主人公の女の子はみんなかわいい。
関西のどこにでもいそうな普通の女の子なのに、柴崎氏が描くとどうしてこんなに素直で可愛くなるんだろうかと思う。 みんな優しく見守って、応援してあげたくなります。
【本の内容】 職場の同僚と女の子のかわいさについて語り、グラビア誌の「永遠のセクシー女優名鑑」に見入ってしまう実加。 美術大学時代の友人たちの行く末を思いつつ、自宅で催した女の子限定カフェなど、今ここに一緒にいることの奇跡のような時間をみずみずしく描いた表題作をはじめ、著者の世界が凝縮された作品集...続きを読む。 [ 目次 ] [ POP ] 大阪を舞台に、28歳の実加と友人たちのさりげない日常を描く表題作が心に染みる。 職場や居酒屋や自宅カフェでの何気ないやりとり。 とるにたりない些細なことこそが奇跡的な瞬間となって人生を紡いでいく。 また、性愛の視点ではなく普通に「かわいい女の子やきれいな女優」を見るのが好きという女性たちが生き生きと描かれるのが嬉しい。 リアルで、画期的だ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
初めて柴崎さんの作品を読む。友人と集まって飲んだり話したりする時間、日々の仕事、考えごとなどが淡々と描かれる。日常が大きく変化することはないが、今ある環境は永遠には続かず、いずれは友人とも集まれなくなる。時間の有限性が感じられる。他の作品も読んでみたいと思う。
柴崎友香さんの小説世界は、ほんとその時・その瞬間を切り取って余す所無く描かれてるのがとても好きです。 スッと同じ空間に居る気持ちになれるの凄いな。登場人物たちも自分の友だちかのよう。 かわいい女の子を愛でる気持ちはわかります、わたしもそう。解説で書かれてた、その子をすぐ近くに感じる、というより単純に...続きを読む可愛い人を眺めていたいです、わたしは。眺めるなら美男子やイケメンより、美しかったり可愛かったりする女性の方がいい。お友だちになりたい、はまた別の感情なので。。スカーレット・ヨハンソン、好きです。 りえちゃんの言う「ださい音楽」に全力で頷きました。同感。「女の子カフェ」楽しそうです。小田ちゃんの母、絶妙で良い。 「ブルー、イエロー、オレンジ、オレンジ、レッド」、博多の男がごめんなさい…って思ってしまいました。わたしが謝る事じゃないけど。
柴崎友香を読むのは初めて。「ガールズトーク」の世界です。表題作が140頁ほどの中編、ほかに30頁ほどの短編2つを収載。レズビアンではないのだけれど、綺麗な、あるいは可愛い女の子を見るたびにテンションの上がる女性たち。そんな表題作をはじめ、なんということはない物語で、さらっと読めはするのですが、心に残...続きを読むるところまでは行きません。大阪出身の著者の本作は、どれも自然な大阪弁と、大阪人には馴染みの深い地名が頻発するため、その点は興味を惹かれます。西加奈子に似ているようにも思うけれど、西加奈子ほどインパクトは強くない。ともすれば寝てしまいそうで、個人的にはもうちょっと引き寄せられる個性がほしい。
淡々とした日常。 人が出会ったり集まったり、その様子のリアルさだけが浮き彫りで物語から何か得るとか劇的な感情を覚えるとかはない。 どうしてもそこに少し物足りなさを感じてしまった。 作者の初期作品であることを強く感じさせられる。
普通の何もない日常を切り抜いていて、そこには事件も転機もない。淡々と過ごしている人の日常を覗きみている気持ちになります。 最後は異様なほどのあっけなさで幕を閉じます。柴崎友香らしい終わり方でした。
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