日曜日の人々
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日曜日の人々

小説・文芸
638円 (税込)
319円 (税込) 10月22日まで

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「皆さん、おはようございます、日直の杏子(アンズ)です」「拒食も過食も不眠も自傷の一種だ」「僕はあなたがたを愛しているので、方法は記しません」「関東地区でパーティー希望です」「それでもお願いだから!」「俺は死にたくない!」「だってわたしはもう子供じゃないから!」人々の声は、あなたに届くでしょうか? 第39回野間文芸新人賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    日曜日の人々
  • タイトルID
    :
    664385
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年10月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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日曜日の人々 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大好きな小説。何年ぶりかの再読だけれど、当時と同じ強さで文章から滲み出る痛みを感じた。
    癒えない痛みに耐えながら生きなければならないというのは、どういうことなのか。そして、何もできなかった無力感をずっと抱えながら「自死遺者」として残されるというのは、どういうことなのか。
    朝の会で、たくさんの言葉を持ち寄って考え続けていけたらいい。
    絞り出される言葉は痛みだけれど、それをくりかえして降り積もっていくものは、きっと痛みではないと思うから。

    〈帰路、Aに手を引かれて、病院前に広がる春先の庭を歩きながら、ピンの欠けたオルゴールを想像しました。今まで響いていた和音から、少しずつ音が欠けて、一つの楽曲から、音符が差し引かれていきます。音符が差し引かれたまま、オルゴールは廻り続け、旋律とは言えない、音楽とも言えない、奇妙な響きを奏で続けます。人生は少しずつ消費するものではなく、ぽろぽろと欠けていくものかもしれない、白日の下に、そんなことを思いました。〉

    〈デプレッションは選択肢の消えていく病であるが、確かに僕の選べる未来は次第に限られていった。僕は幼少期に縁日で見た〝千本引き〟と呼ばれるくじ引きを思い描いた。あの赤い紐の先に景品が付いているくじ引きである。赤い紐の束が少しずつ減っていき、残った数本の紐を引いてみると、そこには〝首吊り〟だの〝飛び降り〟だの〝服毒〟だの記してあるのだった。〉

    0
    2022年07月01日

    Posted by ブクログ

    日曜日なので、文庫で再読しました。
    高橋さんもっともっと読みたいですが、書くのしんどいのかなーと思ってしまいます。
    日曜日の人々は読んでいる方もしんどくて、今も不眠症を患っている身としては吉村の言うことすごくわかる…となります。
    「不眠は昼に肉体を蝕み、夜に精神を蝕む」拒食も過食も不眠も自傷の一種です。
    言葉にすることですくわれたり、言葉にすることでますます呑み込まれていくのもわかる気がします。わたしはたまたま軽くなる方だっただけ。
    「人生は少しずつ消費するものではなく、ぽろぽろ欠けていくものかもしれない」
    高橋さんの文章は痛むのですが、痛みを伝えるために表現を徒に過剰にしてなくて好きです。淡々としています。

    0
    2020年04月18日

    Posted by ブクログ

    主人公は傍観者のようで、物語が進むにつれて関わる人々の心の在りように絡め取られ、心のもつ暗く淀んだ淵のような深みに引きずり込まれていく。
    主人公は此岸にいると信じて読者は安心して読む。けれどいつ彼岸に渡るか分からない危うさを主人公は感じさせる。その匙加減が妙。

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    -------------------------
    剃刀みたいな文章が
    「居たい」と「痛い」を引き裂く。
    ぱっくり開いた穴はどうせ空っぽなのに、
    なぜだかいつまでも目が離せない。
    尾崎世界観
    -------------------------
    チャプターズ書店のYouTubeで、
    文喫に訪れた際に購入されていた一冊でした。
    ずっと気になっていて購入して、
    可愛らしい表紙だけを見て、週末に読んだ一冊です。

    結果、表紙から想像していた話を違いました。

    従姉の奈々が自殺した。
    死んだはずの奈々から届いた荷物。
    荷物の中には紙束。
    それは彼女の日記だった。

    彼女の死の理由を知るため、
    航は奈々が生前参加していた朝の会。
    虚飾、過食、不眠…様々なものを抱えた人たちが集う。
    参加者は自分の話したい事を文字にする。

    奈々の抱えていた秘密や気持ちを知り、
    航もゆるやかに死に近づくような気配に、
    途中で読むのが怖くなり苦しくなり、
    それでもページをめくる手は止められず。

    身近な人が自ら命を絶つこと、
    どんなに集まって話をしても聞いても、
    結局はぐちゃぐちゃになっていって。
    そして突き付けられる強烈な生。

    私は影響されやすい方なので、
    読み終わった後しばらく放心状態というか、
    物語の余韻から抜け出せませんでした。苦笑

    でも読んでよかったし、
    こんなに痛くて痛い物語を書ける著者の
    他の作品も読んでみたくなりました。
    今度はあらすじとタイミングをみます。苦笑

    0
    2024年05月06日

    Posted by ブクログ

    「日曜日の人々」とは自助グループへの参加者が自身を語った原稿をまとめている冊子。主人公の航は従妹が自死をしたことにより、この自助グループの存在を知る。
    そこで知り合う人々を通して「死」に向き合っていく。

    最後の車内での一連の文章を読んで、自分が死ぬとき自分は何を思うのか、ワクワクしてしまった。
    自傷も拒食も不眠も、すべて言葉。
    自分に、他人に、伝えたいことがある。死を選ぶときは言葉がなくなった時なのかもしれない。(薬物依存に関しては言葉ではないと個人的には思ったり。)

    言葉はいつ何時刃物になるかわからない恐ろしい道具だと思う。
    高橋さんが紡ぐ言葉は葉っぱのようだ。気づいたら少し切れていて、その傷が読み進めていくうちにどんどん増えていく。柔らかな文章の中にものすごいエネルギーが秘められている。
    読んでいる最中は思わなかったが、読後感は映画『ファイト・クラブ』の鑑賞後の感覚に似ているところがあった。あれは映像とかブラピやエドワードノートンの演技力で凄まじい気迫だったけど、これは文章のみなのだから恐ろしい。

    場面が突然切り替わっていく終盤の流れは、呼吸している暇も与えられず何者かに急かされているようだった。一気読み必至です。

    誰にも自ら死を選ぶことはしてほしくない。1日でも長く生きてほしい。生き続ける理由にはならなくても、あの人がいるから今日は死ぬのやめておこうって思ってほしい。その あの人 になれるように。

    0
    2020年04月07日

    Posted by ブクログ

    高橋弘希『日曜日の人々』講談社文庫。

    最近気になっている新人作家の一人。第39回野間文芸新人賞受賞作。

    拒食、過食、不眠、自傷行為、自殺願望といった現代の悩める若者たちの姿を描いたエグい小説。悩める若者たちが集う場所は……

    何が若者たちをこうした暗闇へと誘うのか。答えが見出だせないまま結末を迎え、嫌な後味だけが残る作品だった。傑作『指の骨』と共通するのは狂気か。しかし、『指の骨』に比べると物足りなさを感じる。

    本体価格580円
    ★★★★

    0
    2019年10月17日

    Posted by ブクログ

    表現が痛々しく、ぐぅーーとなり、読むのが辛い時があった。最後の方がちょっと意味がわからなかった。分かるような、理解できるような人になりたい。

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    従姉妹の死の真相を追求するためにREMに参加するものの、拒食症の少女と懇意になっていく。死んだ従姉妹を拒食症の少女に重ねているのだろう。結局、少女の拒食症は悪化し入院にまで至り、主人公は死の欲動に感染する。
    拒食症の少女を救えなかったのに、集団自殺を失敗した上で明るいラストを迎えていた。ここで賛否両論分かれるのではないだろうか。

    0
    2020年06月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    単独芥川賞リレーの寄り道で選書。

    壊れたまま生きている人の話。

    岩井俊二監督の「リリィ・シュシュのすべて」を観た時の感覚に似ていた。

    個人的に1番感情移入してたのは、ひなのだったので、「黄色い線の向こう側」は少し嬉しかった。

    単行本と文庫本でラストが違うらしいので機会があったら読みたい。

    0
    2026年05月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    90年代、ココロ系と呼ばれるウェブサイト群があり、BBSで悩み相談や薬の情報交換をしていた。
    当時は確か匿名が当然という感覚は薄く、各々ハンドルネームをつけていた。
    おそらくそんなふうな「REM」が、ゼロ年代になってセルフケア手前の集会を開いて……という。
    まず押さえておくべきは、少し昔の話だということだ。

    決してリアルとは感じなかった。
    いちいちモノを書くなんてまだるっこしくて。
    また話の運びも結構都合に拠るところがあるし。
    しかし、漱石「こころ」(の草稿の分量!)や春樹の持って廻った台詞に、リアルではないと知りつつもリアリティを感じてしまう、感じ方がある。
    要は小説内での確かな手ごたえというものがある。
    この小説にも、ある。

    春樹をつい引き合いに出してしまったが、道具立ては結構似ている。
    語り手の流され具合。開幕直前に同年代の女の子を自殺で失くしている(「風の歌を聴け」や「ノルウェイの森」)。無闇に好かれる。
    ただし書き方は違うのではないか。
    春樹は暗い洞窟を手探りしながら書いていくので、まだるっこしいし停滞している、そこが良くも悪くも特徴。
    高橋弘希はおそらく、きちっと全体を見通した上で、描写していく。
    だから時に計算っぽくなるが、それもまた個性。

    話の筋はまあそういうものとして、細部が好きなのだ。
    送られたダイエットシェイクとか、摂食障害者がなぜか買ってきてくれたロースカツ弁当とか、ピザとか、あんぱんとか、なんでもないぬいぐるみとか、熱くなったアスファルトとか、数珠のような葡萄とか、チョコレートパフェとか、海苔に歯痕の窪みができたおにぎりとか、丸っこい小ぶりのおにぎりとか、傷痕に張った薄皮とか。
    思い付く限り書いてみたが、うーん結構食べ物が多いな。
    ということは、ひなのという女の子が、好きなんだな。
    あとはなんでもない遊びをする場面が好き(「指の骨」では地面に絵を描くとか。「送り火」の花札はちと違うか)。
    バドミントンとか、フリスビーとか、マイムマイムとか。

    0
    2020年02月06日

日曜日の人々 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    日曜日の人々
  • タイトルID
    :
    664385
  • ページ数
    :
    192ページ
  • 電子版発売日
    :
    2019年10月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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