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Posted by ブクログ
愛犬の死後、スイミングスクールに通うと言い出した娘を持つ母の気持ち。
母となって、思い出される自分の母との記憶と幼少期。
日に日に泳ぎを覚えてくる娘の成長。
母と一緒に録音したカセットテープのこと。
他短編。
自分の不貞のせいで妻と別居している期間に
熱を出しそのまま意識が戻らなくなった幼い娘を見舞う日々。
2つの話も落ちはない。
著者の話は結末がどうとかじゃなくて、繊細で陰影のある文章や雰囲気を楽しむ感じ。
それが心地よい。
スイミングスクールのバスに乗り遅れた娘の悲壮感、
大人になれば大したことのないそんなことだけど、子供の時は確かにそうだった気持ちを思い出させてくれる。
Posted by ブクログ
あらすじを読んでみてすぐに気になった作品。
不穏な空気感、意味ありげな情景描写、緊張感のある文体、そういうのすべて好みでした。
ただ「スイミングスクール」と「短冊流し」の、どちらも上手く感想をまとめることが難しい。
自分がこの小説を読んで何を感じたのかが自分でもよく分からない。ただ心が確かにざわついた。
9歳の娘ひなたをスイミングスクールに通わせることにした早苗。
自分もかつてスイミングスクールに通っていたな、と早苗は自身の幼少時を回想していく。
母との確執、伯父との関係、まだ赤ん坊のひなたにぶつけた言葉、録音したカセットテープ。
どうにもならない過去があり、これからも続いてく日常がある。
夏空に高く放り投げたひなたの乳歯は、どこか分からないけれど今もどこかに落ちたままだ。
もう一編の「短冊流し」は、妻と別居中の父親が主人公。
上の子である5歳の綾音を引き取っての生活が軌道にのったと思ったが、突然の熱性けいれん。
意識がもどらない綾音をなすすべもなく見守るしかない無力感が、切ないほどひしひしと伝わってきた。
七夕の願い事が書かれた短冊を、流すということ。どんどん流されていく短冊を、ただ眺めていること。
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