塚本青史の作品一覧
「塚本青史」の「安禄山」「王莽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「塚本青史」の「安禄山」「王莽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
弱々しい性格で、判断力も政治力も乏しい唐皇帝李治の皇后へのし上がった後の則天武后、武照。夫の能力をすでに見限った彼女は、皇帝を傀儡とし、自らの手腕で国家を動かす。白村江の戦いで日本軍を破ったのもこの時代だ。
最初から武照には政治の才能があったらしく外交も内政も順調、領土も拡大を続け、若い愛人とも関係を持つ。
実力を誰もが知られるところとなった彼女が目指すは皇帝就任。が、何でもアリっぽい中国におい、て皇后を皇帝にするのはなかなか困難だったらしい。女性天皇が次々と現れた同時代の日本とは対象的だ。
それでも、どうしても皇帝になりたい武照が選んだ手段はなかなかの強引策。自身の家柄では唐の皇帝には
中央アジアとの関係描写が欣快
張騫については日本の高校の世界史の本では、ただ対匈奴外交同盟を結ぶため中央アジア諸国に派遣された一人の官吏、そしてそのことによりシナは西域の事情を学習できたとだけ記載されているのみだが、当著では彼らの実態が仔細に描写されており(完璧に時代考証ができているとはいいがたいが)とてもダイナミックな歴史書に仕上がっている。
張騫自身の人物描写も上出来に思えた。ただ短編なのが残念だった。