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「信長に仕えるくらいなら、浪人したほうがましや」。美濃にその人ありと知られた武将・日根野弘就(ひねのひろなり)は「信長を討つ」という決意のもと、新たな主を求め東国に向かった。が、苦労して仕官した今川家での待遇は、美濃の五千貫文に対してわずか百貫文。弘就の波乱と忍耐の人生が始まった。〈『浪々を選びて候』改題〉(講談社文庫)
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Posted by ブクログ 2018年09月16日
一般的に斎藤龍興の佞臣として描かれる日根野弘就だが本作では滅亡後も信長に抵抗する武骨な武将に描かれている。天下人に逆らう事で自分が特別な人間だと思い込むが家臣すらまともに養えない事に気付かず主家の仇を討つ事だけを考える。が自分の価値観を否定した義兄に諭され信長、秀吉に仕える。息子と釣りに出かけ自分の...続きを読む方がより大きな魚を食べたいと心の中で葛藤するシーンは自己中心的で面白かった。後半は展開が早かったのでもう少し心の変化を描いて欲しかった。
Posted by ブクログ 2011年06月26日
一流ではなく中小企業の部長クラス、というイメージ。信長嫌いもここまで徹底すると潔いかもしれないが、何故か武将の覚悟というより自己中心っぽく見える不思議。
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