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“領地を治め米の収穫を増やし家庭を守っていたいのに配下を連れて出陣しなければならぬとは”“戦乱を利用すれば琵琶湖の魚を高値で売りさばく絶好の機会が”“紙商人になりすまし掟破りの交易で荒稼ぎ”――たとえ戦に巻き込まれても、よりよい暮らしを求めて必死にしぶとく生き抜く人々を描いた傑作戦国短編集。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
有名武将が活躍する戦国物と違って、少し身近な人々が主人公で、丁寧に描かれていた。そうだよな、槍で刺されたら痛いよな、恐いよなぁと共感しながら読んだ。面白かった。
20140713 歴史の中で主役では無いが確かにいた人たちの話。生きる事は目的があれば単純なのかも知れない。
主人公は村レベルの小領主や農民、商人。それも、特に知勇に優れて居る訳では無いごく平凡な人たちが、時代に翻弄される姿を描きます。 時代に立ち向かうといった積極性ではありません。ズルズル流されて行きながら、最後の一線でようやく踏みとどまる。このあたりは何時もの岩井さんらしい設定です。 元々、華の無い設定...続きを読むなので、何かプラスアルファが無いと話そのものが平凡になってしまいます。「大明国へ、参りまする」では主人公の成長が華になったのですが、この短編集では見当たらず、面白いけど平凡な本という印象になってしまいました。
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