さぶ

さぶ

小説・文芸
770円 (税込)

3pt

小舟町の芳古堂に奉公する栄二とさぶ。才気煥発な栄二と少し鈍いがまっすぐに生きるさぶ。ある日、栄二は身の覚えのない盗みを咎められ、芳古堂から放逐されてしまう。自棄になった栄二は身を持ち崩し人足寄場へ送られるが――。生きることは苦しみか、希望か。市井にあり、人間の本質を見つめ続けた作家の代表作。

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さぶ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    市井の人に対する優しい眼差し。
    綺麗事だけじゃない生きることの厳しさ。
    嘘っぱちじゃない人に対する信頼。
    心温まる一冊だった。

    0
    2026年05月02日

    Posted by ブクログ

    高校時代のひねくれていた時に読んで、現実はそれほど変わらなかったがこころが救われた気がしたステキな話

    0
    2026年04月05日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、山本周五郎先生初読み。 友人から薦められた一冊。 色んなものが入った濃い内容だった。 人間。人間。人間。人へ思いを馳せる、そして自分を振り返る。人は弱いけどこれを繰り返しやっていくしかない、と学びました。

    0
    2019年04月18日

    Posted by ブクログ

    僕は時代小説が得意ではない。苦手ではなく、得意ではない
    あくまで僕の読み方の問題なのだけれど、どうしても幼少時に祖母の側で興味がないのに「一緒に見させられた」という感覚が蘇ってしまい集中出来ないのだ

    しかしこの「さぶ」
    とんでもない傑作だと思う

    「さぶ」というタイトル
    そして冒頭出てくる泣きながら橋を歩くさぶ
    おい、待てよ!と追いかける奉公先の仕事仲間、そして親友である栄二
    振り続ける雨の中、故郷へもう帰るんだと嘆くさぶ。子供の頃から一緒に頑張ってきただろと説得、連れ戻そうとする栄二
    さぶは言う、女将さんから身に覚えのないことで怒られた、とんまでぐずなのもわかっている、限界だ、故郷へ帰りたい
    栄二は火事で家族が死んだから故郷がない、過去に銭箱から金を盗んだことがありそれを女将さんに知られたことがある、それでも頑張っている逃げないと
    自分の恥ずかしく隠したい過去を話しあい一緒に戻ろうと歩く2人
    そこに「ちょっと2人ともびしょ濡れじゃないの、この傘さしなさいよ」と傘を渡してくる女の子が現れる
    栄二とさぶ、15歳。少女のことは2人共すぐに忘れてしまった


    わずか数ページの冒頭に以降の伏線が凝縮されている
    何より、絵が浮かぶ
    雨の中の橋の上、ぐずとんまと仕事場で馬鹿にされ続けながらも耐えていたが身に覚えのないことで「出ていけ!」と怒鳴られ心が折れて奉公先から逃げ出したさぶ、待てよと追いかける栄二
    あああああっ!!いいっ!!!
    グレー掛かった映像の中お互いの過去を教え合い、これからも一緒に頑張ろうぜと誓いそこに現れる女の子!!!色だ、色が現れた!!!

    是非冒頭だけでも読んでみて欲しい
    そこで気に入れば以降は現代まで続く人間関係ドラマのお待ちかね 身悶えしながら読んでほしい

    ヤマシュー作品でこの「さぶ」がどういう位置付けで評価なのかは知らないがドハマりした
    映像、行動、会話文そして感情、非の打ち所がない

    婆ちゃん、俺今頃時代物の良さわかったよ

    0
    2026年01月15日

    Posted by ブクログ

    人間愛にあふれる物語。しっとりとした人情ものなんだけど、ストーリー展開に意外性があったりとして、飽きずに楽しめる。

    0
    2025年05月13日

    Posted by ブクログ

    男同士の友情や仲間意識とかって、ちょっと憧れてしまいます。
    物語に登場する女性の逞しさにも憧れを感じました。
    栄さんの頑固者なところに苛立ちましたが、寄場仲間や古くからの仲間に助けられたり、助けたりしながらイイ男になっていく様が良かったです。
    物語の最後に不安な気持ちになりましたが、
    ナイスなタイトル回収でしたね。

    0
    2025年04月27日

    Posted by ブクログ

    「山本周五郎」の長篇時代小説『さぶ』を読みました。
    『山本周五郎名品館Ⅰ おたふく』、『山本周五郎名品館Ⅲ 寒橋』、『若殿女難記』に続き、「山本周五郎」の作品です。

    -----story-------------
    小舟町の芳古堂に奉公する「栄二」と「さぶ」。
    才気煥発な「栄二」と少し鈍いがまっすぐに生きる「さぶ」。
    ある日、「栄二」は身の覚えのない盗みを咎められ、芳古堂から放逐されてしまう。
    自棄になった「栄二」は身を持ち崩し人足寄場へ送られるが――。
    生きることは苦しみか、希望か。
    市井にあり、人間の本質を見つめ続けた作家の代表作。
    -----------------------

    「朝日新聞社」行の週刊誌『週刊朝日』の1963年(昭和38年)1月号から1963年(昭和38年)7月号に連載された「山本周五郎」の代表作とも呼ばれる作品です。


    江戸下町・小舟町の表具店・芳古堂に奉公する「さぶ」と「栄二」… 男前で器用な「栄二」と愚鈍だが誠実な「さぶ」は、深い友情で結ばれていた、、、

    ある日、「栄二」は得意先で盗みの罪を着せられる… 怒りのあまり自暴自棄になり、人足寄場に流れ着く「栄二」。

    世を恨み、意固地になった「栄二」の心を溶かしたのは寄場の罪人たち、そして「栄二」を忍耐強く励まし支える「さぶ」のもつ人情の温もりだった…… 一筋の真実と友情を通じて人間のあるべき姿を描く物語。


    人の成長、そして二人の青年の友情を巧みに描いた作品… 人間は一人で生きるわけじゃなく、多くの人の支えがあって何かを成し遂げるているんだということを、しみじみと感じました、、、

    「どんなに賢くっても、にんげん自分の背中を見ることはできないんだからね」

    「世の中には賢い人間と賢くない人間がいる、けれども賢い人間ばかりでも、世の中はうまくいかないらしい」

    これ等は、人足寄場へ送られた「栄二」が、寄場の父と慕い尊敬することになる「与平」に言われる言葉なのですが… この物語の本質をついていると思いますね。

    辛くて哀しいエピソードの連続なのですが、それでも、ページを捲る指を止めることができない… 上手く説明はできないのですが、不思議な魅力を持った作品でした、、、

    そして、「栄二」のもとを「さぶ」が訪ねてくるシーンで結末を迎える物語… 劇的ではないけど、感動して、とても印象に残るエンディングでしたね。

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    1963年に書かれた本とは思えないぐらい現代につながるとこがあり、人の営みは変わらないとはいえ驚く。
    身に覚えのない盗みから、人足寄場におくられた英二。この盗みの事件を誰が何のためにやったのかというミステリー要素としても続きが気になるし、"さぶ"や"のぶ"達の登場人物が魅力的。
    不公平や理不尽なことがある世の中でも周囲の支えてくれてる人を大切にしたいと思う本

    0
    2022年01月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     さぶと英二の友情物語だと思って(事実、この本はジャンル「友情」の中で紹介されていた)読んだら網走番外地みたいな内容だったでござる。
    と言うかタイトルロールの「さぶ」は完全に脇役で主人公は英二だったのも何と言うか裏切られたような気分。
    まぁ盗みの濡れ衣で掴まるのがかなり冒頭だったんで(本の厚み的に)そっから先が長いなーとは思っていたけども。

     というわけで「友情」話を期待していたら見事に裏切られたのだけれども、普通に「次郎物語」のような主人公がただただ理不尽な目に遭う話と思えばそれなりに面白くはあった。
    物語としてはさぶとの友情より獄中生活の方が遥かに重きを成しているしな・・・と言うか、だったらなぜ「さぶ」などというタイトルにしたのか。
    それだけが謎である。

    「盗みの罪をなすりつけたのがさぶだった」と言うのならまだ話は分かるのだが。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さぶ、登場人物の一人。主人公ではなかった。
    栄二は自分を理不尽に陥れた相手を憎んでいたが、周りの環境や事件によって憎しみが薄れていく。
    が、実際問題そんなことはないのでないかと思う。理不尽な目にあい、さらに事件に巻き込まれる。私なら運が悪いと思うだろう。多分そこから抜け出せない。
    時がたてば、環境を変えれば、付き合う人を変えれば抜けられるのだろうか?

    0
    2021年10月23日

さぶ の詳細情報

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