Posted by ブクログ
2019年03月30日
面白かった!
バブル時代のイトマン事件をベースとした物語。
読み終わった後、イトマン事件を調べると、描かれている構図がほとんど一緒。
イトマン事件も勉強になる物語でした。
上巻では
300億の累積赤字をもつ専門商社の浪花物産にいずみ銀行から出向し、2年で再建した凄腕社長の主人公滝本。
再建プランは...続きを読む、ノルマ縛りの厳しい物で、社員達の反感を買いながらも増収増益を繰り返します。
高卒の学歴コンプレックスをもつ滝本は、浪花物産の社長のイスにこだわり続け、さまざまなビジネスを開拓、いずみ銀行からの汚れ仕事も引き受け、のし上がっていきます。
しかしながら、その強引なビジネスが少しずつほころびが出始めます。
損失が出始め、増収増益が難しくなってきたところでは、不動産取引で損失を埋め合わせます。
自らの保身のために、さまざまな手段を行使する滝本。
このガツガツした感じがまさにバブル全盛期といったところです。
このような状態の中で滝本はどうなるのか?
浪花物産はどうなるのか?
といった展開です。
イトマン事件をよく知らなかったので、次の展開が読めませんでした。
でもバブルがはじけるんだよねぇ。
下巻に続く