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津波の霊たち 3・11 死と生の物語
あの日から10年――。巨大災害が人々の心にもたらしたものとは? 2011年の東日本大震災における津波被災に焦点をあて、巨大災害が人々の心に与えたトラウマと余波に外国人ジャーナリストが迫る。 -
レイチェルが死んでから
無残に殺害された姉レイチェル。死の真相を追う妹の心理を静かに、そして鬼気迫る筆致で描くエドガー賞新人賞受賞作。解説収録/大矢博子 -
あなたの知らない脳 意識は傍観者である
私たちの行動をコントロールしているのは「自分の意識」ではなかった! 例えば衝突の危険をはっきり認識する前に、足は車のブレーキを踏んでいる。脳はたいてい自動操縦で動いており、意識は遠いはずれから脳の活動を傍観しているにすぎないのだ。だが、自覚的に制御することができないのなら、人間の行動の責任はどこにあるのか? 意識と脳の驚くべき働きを明かす最新脳科学読本。『意識は傍観者である』改題文庫化。 -
いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学
いつも時間に追われていて、思うとおりに物事が片付けられない。それなりの収入はあるのに、目の前の出費のために、借金を重ねてしまう。ダイエットをしようとたびたび取り組むけれど、長続きしない。人の気を引こうと熱をもって話しかけるが、いつも相手はつまらなそうなだけ。薬を処方通りキチンと飲まないから、いつまでも治らない。こうした、同じ状態から抜け出せない人は多いですが、じつはこれらはすべて、必ずしもその人の資質によらない、ある共通の要因がもとで起こっていたのです。さまざまなめざましい実験・研究成果を応用し、期待の行動経済学者コンビが初めて世に贈る一冊。 -
招かれざる客〔小説版〕
ミステリの女王の名作戯曲を小説化! 真犯人や真相に関する趣向はクリスティー作品史において前例はなく、まさに〈反ミステリ〉の新境地を開拓したのだ。小山正(本書解説より) 冷たい霧の中、電話を借りるため館を訪ねたマイケルが見たのは、当主が椅子にうずくまり、傍らでその夫人が拳銃を握る姿だった――11月の寒々とした晩。南ウェールズの霧深い田舎道で車が脱輪し、男は近くの大きな屋敷に助けを求めた。だが、そこには車椅子に座った屋敷の当主の射殺体が。そして傍らには当主の若く美しい妻が銃を握って立っていた。果たして妻が犯人なのか? どんでん返し連打の名作戯曲をチャールズ・オズボーンが小説化! 解説:小山正 今後の刊行予定2025年1月刊『蜘蛛の巣〔小説版〕』アガサ・クリスティー(チャールズ・オズボーン小説化)山本やよい訳 客間で見つけたのは夫の前妻と結婚した男の死体!? 傑作クライム・コメディ戯曲の小説化。 以下、続刊『白昼の悪魔〔新訳版〕』アガサ・クリスティー田村義進訳 地中海の避暑地の島に滞在中の元女優殺人事件。関係者のアリバイをポアロは崩せるか? 以上、クリスティー文庫 -
インドの食卓 そこに「カレー」はない
日本人にもおなじみの「カレー」は、イギリスが植民地時代のインドに押し付けた概念である。インド人は「ダール」「サンバル」「コルマ」と細分化して呼ぶのだ――南アジア研究者がインド料理のステレオタイプを解きほぐし、その豊穣な食文化世界を案内する -
戦争と人類
約1万年前のアフリカで起きた「人類最初の戦争」から核兵器の発明と使用、ドローンなどの最新技術が投入されたロシア・ウクライナ戦争まで。文明の進歩に伴い急速な変化を続けてきた戦争の歴史を一冊に凝縮し、その発生と激化の普遍的なメカニズムを解明する -
最後の決闘裁判
決闘に敗れ命を落とした男は本当に有罪だったのか? フランス最後の決闘裁判、1386年「カルージュ対ル・グリ事件」の真相に迫る。リドリー・スコット監督、アダム・ドライバー&マット・デイモン共演 映画『The Last Duel』原作 -
三時間の導線
死体が一体多い──ストックホルムの遺体安置所で発見された「あるはずのない」男の死体。記録はなく、アフリカ出身と思われる以外、素性は知れない。調査を始めたグレーンス警部だったが、さらに身元不明の女性の亡骸が安置所に出現。その謎を追う捜査陣はあまりに凄惨な光景を目撃する。そしてその場に残された指紋から割り出された人物の名前は……。傑作『三分間の空隙』に続く〈グレーンス警部〉シリーズ最新作。 -
ソフロニア嬢、倫敦で恋に陥落する
ヴィクトリア朝英国、レディのためのスパイ養成学校で、吸血鬼や人狼への対処法をも学ぶソフロニア嬢。彼女はふとしたことで悪の組織ピクルマンによる空中学園乗っ取りの陰謀に気づく。ピクルマンは英国じゅうのメカ制御をたくらんでいたはずだが……。だけど教授たちは彼女の話を信じてくれない! 学園最大の危機なのに、みんなを守れるのは、われらがソフロニアだけ!? ユーモア歴史改変冒険譚シリーズ、堂々の最終巻 -
奥方は名探偵
ヨーロッパじゅうを遊び歩くマイロとの結婚をすこしだけ後悔しているエイモリー。マイロが久しぶりに帰宅したその日、エイモリーのもとを元婚約者が訪れた。どうしても頼みたいことがあるので海辺のホテルへ一緒に来てほしいという。夫が好きに旅行するならわたしがおなじことをしてもいいでしょう? しかしホテルでは殺人事件が待ち受けていて――上流階級の奥方が謎と夫にふりまわされるキュートなコージー・ミステリ。 -
死体はヨガのポーズ
公私ともに相棒だった夫を、男に奪われて離婚したばかりのAJ。ある朝彼女にニュージャージーの小さな町の警察から電話が入る。ヨガスタジオを営むおばが殺されたのだ!しかも遺体はヨガの型の一つ“死体のポーズ”をとっていた……。財産を遺され警察に疑われたAJは母と二人田舎町へ赴くが!? ジャンクフードを愛する都会派主人公が菜食主義でヨガの精神を体現するおばの死の謎に奮闘するコミカル・ヨガ・ミステリ。 -
マリワナ・ピープル
ぼくの武器は童顔とそばかす――テイトはカナダの国境近いカフェでバリスタをしている17歳。背が低めで目立たないが、14歳で大学に入った天才だ。闘病中の母と妹を養うために必死な日々だったが、ある日、常連客のランドルから破格の報酬で仕事を頼まれる。あやしみつつ行って見ると――ランドルはマリワナの製造・流通業者だった!テイトの才知と童顔に目をつけたランドルは、勢力拡大の陰謀に彼を巻き込んでいって…… -
世界はなぜ「ある」のか?
万能の天才科学者ライプニッツが問うた、「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」という古来の難問を、哲学、宗教、科学の広い領域の学者に取材し突き詰める。二一世紀に蘇る知のルネサンス なぜ「何もない」のではなく、「何かがある」のか? 万能の天才科学者、ライプニッツが提起したこの「存在の謎」は、人間が生まれて以降に投げかけられた最も深遠な問いだ。善のイデアから神、数学、情報、量子ゆらぎまでの、何が事物をあらしめるのか。「まったくの無」というものはあるのか、あるいはありえないのかを、著者は広大な知的世界を探偵のように尋ね歩き、有望な答えを持っていそうな著名な哲学者/物理学者/神学者/文学者との対話を重ね、謎の核心に迫っていく。 先端科学の成果が加味されはじめていま最も刺激的な科学哲学上のテーマを、ジャーナリスティックで明快な文章にのせて綴る。ニューヨークタイムズ・ベストセラーともなった、考えることの楽しみを存分に味わわせる1冊。/掲出の書影は底本のものです -
誰よりも狙われた男
大型映画化。スパイ小説の巨匠が描くテロとの戦いの苛烈な諜報戦。一人の若者がドイツに密入国した時、女性弁護士、銀行経営者、そして諜報員たちの運命が大きく変わる! ドイツのハンブルクにやって来た痩せぎすの若者。彼はイッサという名前で、トルコ人の家に滞在することになる。イッサは体じゅうに傷跡があり、密入国していた。そんな折、銀行の経営者トミー・ブルーのもとに、一人の女性から電話がかかってきて、会うことになる。彼女の名前はアナベル・リヒター、慈善団体の弁護士だった。彼女は、依頼人のイッサがあなたに救ってもらえると思っていると言った。その後ブルーは自分の銀行に、ある人物の秘密口座が存在することを知る。 その頃、ドイツの諜報界はイッサを追っていた。イッサはチェチェン出身の過激派として国際指名手配されていたのだ。ドイツの諜報界が主導権争いに揺れ、英米情報部が介入してくる中、練達のスパイ、バッハマンは、イッサに迫っていく。そして、命を懸けてイッサを救おうとするアナベルと、彼女に魅かれ始めたブルーも、その暗闘の中に巻き込まれていく。 -
もっとも暗い場所へ
ある日キャサリンが出会った、青い目を持つハンサムな男性リー。ふたりはたちまち熱烈な恋に落ち付き合いはじめた。その四年後、彼女は常に不安にさいなまれ、他人を警戒し、自室の錠が下りているか執拗に確認する日々を送っている。彼女とリーのあいだにいったい何が? そして、キャサリンがついに立ち直ろうと決めたとき一本の電話が彼女のすべてを脅かす……イギリスで一大ベストセラーとなった息もつかせぬ傑作サスペンス登場。 -
宵星の魔女エミリー
魔法技術の革新に激動する19世紀アメリカ。西部の田舎町の若き魔女エミリーは、ひょんなことから手のひらに奇妙な石がはまり、魔法を使えなくなってしまう。石をとり外すために、いけすかない魔法使いのスタントンと旅するはめになるが……。魔法アライグマに追いかけられ、血の魔術師に命を狙われ、ニワトリ型飛行機に搭乗し、大陸を横断する二人を待ちうける、さらなる試練とは? ユーモアと恋たっぷりの魔法冒険譚! -
特捜部Q―キジ殺し―
いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。つまり未解決ではない。なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者に……ますますパワーアップ! -
川は静かに流れ
「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。 -
消えゆくものへの怒り
毎年夏に発生し、若い女性が犠牲になる「ルート66連続殺人」。FBIはおとり捜査のスペシャリスト、ブリジッド・クインの指揮で罠を仕掛ける。だが作戦は失敗。おとり役の女性捜査官の失踪で事件は迷宮入りに……七年後、退職していたブリジッドに、犯人逮捕の報が入った。だが犯人の自白に疑問が残る。事件解決への執念を再燃させた彼女は、再び捜査の前線へ! 元・おとり捜査官ブリジッド登場。期待の新鋭のデビュー作。 -
キングの死
失踪中の辣腕弁護士が射殺死体で発見された。被害者の息子ワークは、傲慢で暴力的だった父の死に深い悲しみを覚えることは無かったが、ただ一点の不安が。父と不仲だった妹が、まさか……。愛する妹を護るため、ワークは捜査への協力を拒んだ。だがその結果、警察は莫大な遺産の相続人である彼を犯人だと疑う。アリバイを証明できないワークは、次第に追いつめられ……。 -
AIを生んだ100のSF
『2001年宇宙の旅』、『ブレードランナー』、『攻殻機動隊』――AI研究者にインタビューを重ね、SFがもたらした影響を探った『S-Fマガジン』の連載企画「SFの射程距離」。生成AIが飛躍的な進化を遂げたいま、松尾豊×安野貴博の対談など数篇を追加収録して書籍化。 -
ホット・ゾーン エボラ・ウイルス制圧に命を懸けた人々
スティーヴン・キングやアーサー・C・クラークも戦慄した名作ノンフィクション、緊急刊行。 1989年、米国の首都ワシントン近郊の町レストンに、エボラ・ウイルスが突如現れた。致死率90%、人間の脳や内臓を溶かし「崩壊」にいたらしめるエボラ出血熱のパンデミックを阻止すべく、ユーサムリッド(米陸軍伝染病医学研究所)の医療者たちが立ち上がる。感染と隣り合わせの極限状況で、彼らは何を思い、どのように戦ったのか? 未曾有のウイルス禍と制圧作戦の全貌を描いた、世界的ベストセラー。解説/岩田健太郎 -
弁護士ダニエル・ローリンズ
ソルトレイク・シティの刑事弁護士ダニエルは、元夫の再婚が決まり、連日二日酔い出廷中。そんなある日、麻薬密売容疑をかけられた知的障害のある黒人少年の弁護依頼が。未成年なので簡単に不起訴処分に持ち込めるかに思えた。だが、いざ調査を進めてみると、少年は誰かに利用されたとしか思えないのに、何故か検察も判事も実刑判決にする気満々で……酔いどれバツイチのお人好しモテ美人弁護士が社会の闇を吹き飛ばす! -
IQ
LAの若き青年探偵“IQ”は、音楽界の大物が命を狙われているという事件に挑むが……新世代の“シャーロック・ホームズ”登場! ミステリ賞を多数受賞した鮮烈なデビュー作 -
ボックス21
強制売春の被害者が起こした思いもよらぬ事件。グレーンス警部が直面する北欧の闇とは? スウェーデン警察小説シリーズ第二作。 -
中年警部クルフティンガー
殺人事件? 俺が住む、片田舎のこの小さな町で? 警部は耳を疑った。殺されたのは、地元の乳製品工場に勤める技術者。だが困ったことに、これといった動機も容疑者も浮かばない。事件のカギは被害者の過去にあるのか、あるいはその人間関係に? 警部と部下たちの捜査がようやくたどり着く事件の意外な真相とは……不器用にして恐妻家、要領は悪いが愛すべき中年警部の獅子奮迅の活躍を描きドイツで圧倒的人気の話題作。 -
ささやかな頼み
育児ブログを運営する未亡人のステファニーは、自分に子供を預けたまま失踪した友人の行方を探しはじめるが……。ネット上で交わされる空虚な馴れ合いの裏で進行する、悪意に満ちた犯罪の全貌とは? 英米ミステリ界を席捲するドメスティック・ノワールの真骨頂 -
愛しき女に最後の一杯を
1960年、パームスプリングス――民間パイロットのジョージに急な連絡をよこしたのは、親友のフランク・シナトラ。恋人のライラが映画のテストに出るので遠方まで運んでくれというのだ。引き受けたジョージの前に現われたのは――かつての婚約者ヘレン。彼女は名を変え、女優として名を挙げようとしていたのだ。無事、送り届けるも、彼女は映画のテストに出てこず謎の失踪を遂げてしまう……。 -
竜に愛されし少女イオナ
政変が起き、真の皇帝カイゴは玉座を追われた。暴虐きわまる皇弟セソンから逃れた竜眼卿イオンは男装を解き、少女イオナとして宮城を脱出しカイゴと合流をはかる。だがイオナはまだ鏡の竜の力を制御できずにいた。竜の力をわがものにするため、イオナは囚われの身である鼠の竜眼卿イドを救出しようとするが…… -
火刑法廷〔新訳版〕
広大な敷地を所有するデスパード家の当主が急死。その夜、当主の寝室で目撃されたのは古風な衣装をまとった婦人の姿だった。その婦人は壁を通り抜けて消えてしまう……伯父の死に毒殺の疑いを持ったマークは、友人の手を借りて埋葬された遺体の発掘を試みる。だが、密閉された地下の霊廟から遺体は跡形もなく消え失せていたのだ! 無気味な雰囲気を孕んで展開するミステリの一級品 -
モノグラム殺人事件
名探偵エルキュール・ポアロは、お気に入りの珈琲館で夕べのひとときを過ごしていた。灰色の脳細胞の束の間の休息。そこへ、一人の半狂乱の女が駆け込んできた。どうやら誰かに追われているようだ。ポアロが事情を尋ねると、女の口からは意外な言葉が。彼女は「殺される予定」だというのだ。しかも、その女ジェニーは、それは当然の報いであり、殺されたとしても決して捜査はしないでと懇願し、夜の街へと姿を消した。同じ頃、ロンドンの一流ホテルで三人の人間が殺害された。すべての死体は口にモノグラム(イニシャルの図案)付きのカフスボタンが入れられていた。ジェニーは被害者ではなかったが、関連を嗅ぎ取ったポアロは、友人の刑事キャッチプールとともに捜査に乗り出すのだった -
量子怪盗
遠未来、小惑星群にある〈監獄〉には、ひとりの男の精神が幽閉されていた。男の名は、量子怪盗ジャン・ル・フランブール。かつて太陽系にその名を轟かせた彼も、今は永遠の囚われの身となっていた。そんな彼の監獄にひとりの美少女が現れる。高度な戦闘力を備えた少女ミエリは、脱獄させる見返りとして火星であるものを盗んで欲しい、と告げた。その頃、火星では千年紀長者ウンルー主催のパーティーの準備が進んでいた。怪盗から届いた予告状に対し、気鋭の青年探偵イジドールが呼び出された! 超ハイテク世界の火星で展開されるポストヒューマン時代の怪盗対名探偵の対決。 -
人類が消えた世界
もし人類が忽然と消えたら、残された地球はどうなるのか。地上を覆う人工物、自然、生命が辿る運命は? 私たちが環境に与えたダメージはどう癒えるのか?そしてこの星が消滅した後も宇宙を漂い続ける、人類最後の痕跡とは? 綿密な実地調査と科学資料を元に放つ、類まれなる未来予測の書にして究極の環境本! -
最悪の予感 パンデミックとの戦い
新型コロナによる死者が100万人を超えた米国。ウイルス発生初期、後の危機を予感した人々がいた。彼らの苦闘はなぜ挫かれたのか -
嫉妬/事件
2022年、ノーベル文学賞受賞! 別れた男が他の女と暮らすと知り、私はそのことしか考えられなくなる。どこに住むどんな女なのか、あらゆる手段を使って狂ったように特定しようとしたが──。妄執に取り憑かれた自己を冷徹に描く「嫉妬」。1963年、中絶が違法だった時代のフランスで、妊娠してしまったものの、赤ん坊を堕ろして学業を続けたい大学生の苦悩と葛藤、闇で行われていた危険な堕胎の実態を克明に描き、オードレイ・ディヴァン監督により映画化され、ヴェネチア国際映画祭でも金獅子賞を受賞した「あのこと」の原作の「事件」の傑作二篇を収録。巻末には、獨協大学名誉教授の井上たか子氏による「事件」の解説も合わせて収録。 -
夜の爪痕
〔二〇二〇年パリ警視庁賞受賞作〕パリ市内で全裸の女性の惨殺死体が発見された。犯罪調査部の新任課長ヴァルミ警視は、その死体を見て愕然とする。彼の元情報提供者のエスコートガールだったからだ。だが、犯人の手がかりは何ひとつなく、捜査は難航するが……パリ警視庁の現役警察官が描いた迫真の警察小説! -
シーラという子 虐待されたある少女の物語〔新版〕
お世辞にも清潔とはいえぬ姿に敵意むきだしの目。シーラは6歳にして傷害事件を起こし、トリイの特殊教室に送られてきた。決してしゃべろうとせず泣きもしない。ときに怒り狂い金切り声をあげ大暴れする。だが実は、ずばぬけた知能の持ち主で、心身に深い傷を負っていた…。暴力、貧困、虐待に蝕まれた少女が堅く閉ざした心をおそるおそる開き、一人の献身的な教師と深い信頼の絆で結ばれてゆく姿を描いた感動のノンフィクション、待望の復刊 -
なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学
食べすぎて、憎しみあって、浮気して……進化心理学が明かしたヒトの(困った)本性を乗り越えるための理論と実践、それこそが仏教に他ならない。認知バイアス研究のはるか以前から、仏教は「無我」や「空」の概念で自己と世界のありようを正しくとらえてきたのだ。マインドフルネス瞑想が私たちの脳にもたらす驚くべき変容から「悟り」の境地までを科学的に裏づける、知的興奮に満ちた全米ベストセラー。解説/魚川祐司
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