小坂恵理の作品一覧
「小坂恵理」の「イースタニゼーション 台頭するアジア、衰退するアメリカ」「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
「計測」という独特なテーマを軸に、それが人間社会に与えてきた影響の歴史を追う本。
本書で私が特に印象に残ったものの1つに「計測は抽象化のツール」であるという記述。それまで「腕の長さ」や「人の声が聞こえる距離」としてある意味、主観的に測っていたものをメートルなどの計測単位を置くことによって、一段高い抽象度であらゆる対象のものを測ることができる。
それゆえに、計測単位は国家を形成する際、「1つの法律制度」を整備することと同様に「1つの計測単位」を浸透させることは極めて重要であると。
そんな感じで、計測が人間社会に与えてきた歴史を解きほぐしていく本書だが、終盤で紡ぎ出されるメッセージは、現在当た
Posted by ブクログ
江戸時代の武家の師弟に対する教えの厳しさを改めて思いました。
家名を汚すこと無く人生をおくるための男子・女子を問わない決め事。
それに理屈無く従うという厳正なルール。会津藩の「什の掟』の最後、「ならぬことはならぬ」を思いました。
越後長岡藩は、徳川の三河以来の家来、牧野家であったということは、司馬遼太郎の「峠」で知っていました。
河井継之助と反駁した筆頭家老の娘さんであったということです。
平時であれば、依然として筆頭家老の家筋であることは、徳川家康からいただい由緒あるもののくだりが出てきていました。
そういう家系の武士の娘に対する教育、とにかく一貫しています。
だから、激動の時代、数奇な運命
Posted by ブクログ
【スターリンにとって軍事化は、マーシャル・プランの副産物だったが、トルーマンにとってNATOは、計画実行に伴う予想外の悔やまれるコストだったのである】(文中より引用)
アメリカ外交の成功譚として語られることも多いマーシャル・プラン。史上空前の「寛大な」外交政策はいかにして生まれ、対抗するソ連にはどう捉えられていたのか。著者は、米外交問題評議会のシニア・フェローを務めるベン・ステイル。訳者は、重量級の作品を数多く翻訳している小坂恵理。原題は、『The Marshall Plan: Dawn of the Cold War』。
圧巻の一言。今日まで続く誤算と誤解の積み重ねを、マーシャル・プラン