ポール・ローマーと経済成長の謎

ポール・ローマーと経済成長の謎

●2018年ノーベル経済学賞受賞者ポール・ローマーの画期的な経済成長論をめぐる物語

●『大停滞』などで知られる経済学者タイラー・コーエンが激賞!
「偉人としてのポール・ローマーにスポットを当てた本としては、ウォルシュのこの本がある。科学読み物としても伝記としても非常に優れた作品」

「1990年10月、シカゴ大学の経済学者である36歳のポール・ローマーが主要学術雑誌に経済成長の数学的モデルを発表すると、2世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が、ようやく脚光を浴びるようになった。この論文には、簡単そうにも難解そうにも受け取れる『内生的技術変化』(Endogenous Technological Change)というタイトルがついていた。」(本書序章から)

技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマー。この経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増」と「収穫逓減」の対立をめぐる経済成長論の変遷を横糸として、経済理論をめぐる古今の経済学者の人間劇を描く。

登場する経済学者はノーベル賞のスターらがずらり。ロバート・ソロー、ロバート・ルーカス、ポール・クルーグマン、ポール・サミュエルソン、ケネス・アロー、宇沢弘文らだ。解説は、ローマーのロチェスター大学時代に師事した佐々木宏夫・早稲田大学教授。

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    Posted by ブクログ 2021年04月04日

    経済成長を「最適化」するという問題の定式化において、どのような数学モデルを用いるか、が現代のマクロ経済学理論の核心だ。しかし、おおかたの人が感じるように、物理学と異なり、社会モデルの数学的記述は、現実を制御するという問題に取り組む実務家にとって、どれほど役に立っているのかは疑問だ。高度な数学を駆使し...続きを読む

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