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Posted by ブクログ
平均は集団を比較するのには役立つが、個人には役立たない。
平均は数値以上の意味を持たないということを思い直させてくれた。
平均として個人をまとめてとらえるのではなく、より細かい視点から個人を見ることが出来れば、その人の良いところが分かる。人を見る目というのは、どれだけ細かいしてから人を見ることが出来ることなのではないかと思った。
勉強ができない人も、自分にあったペースで一つ一つ進んでいけば、必ずゴールにたどり着くことが出来る。だから、物事はかけた時間に比例する。大切なのは歩みを止めないことなのかもしれない。どんなにゆっくりでも、仙台からさいたまに自転車で帰ってこれたように、歩み続ければ先に進むのだから。
平均することで一言で表す必要などなく、要素要素を見ていくことが必要なんだと教えてくれた。
Posted by ブクログ
「〇〇は捨てなさい」的なタイトルはあまり好きじゃないけど、本書はとても気になったので購入してみた。
しょっぱなから出てきた空軍のコックピット問題についての記述は、私の中で大ヒットだった「多様性の科学」でも出てきたやつだったので、かなり期待して読み始めた。
まず、平均というものが社会に出てきて、多用されるようになった歴史から。とても興味深かった。私にとって、「平均」は「平均」であって、「平均」についてそれ以上のこともそれ以下のことも考えたことがなかったので、「平均」が登場したころの「平均が完璧である」という考え方には逆に新鮮さを感じた。平均な人間が問題のない人間であって、そこから外れると劣った人間とみなされるなんて、なんてなんて窮屈な考え!
平均主義の歴史が研究者とその研究に基づいて理論的に説明されるので、少し退屈になってくるけれど、よくよく読むと本当に面白い。こうやって、〇〇主義とか生まれて、いずれは市民にまで浸透して、固定観念ができていくんだな~と思った。
で、少々疲れてきたところにやっと、解決策となる3つの原理
・バラツキの原理
・コンテクストの原理
・迂回路の原理
について語られる。こう理論的に語られると本当にどれもその通りと思うのだけれど、実際まだまだ平均主義は根付いていて、自分だってそうじゃないかと何度も自分に突っ込みを入れた。
実際に平均主義ではなく、これらが取り入れられた社会システムになることで救われる人がどれだけいるか。まだまだ浸透していないからこそ、現在の教育では取りこぼされる才能や個性があって、したくもない仕事をすることになって・・・と本書に同意すればするほど、平均主義やテイラー主義がなくなった社会はユートピアなんじゃないかと思う。
今後このような考え方はもっと浸透していくだろうか。口先だけではなく「個」を重んじる社会になれるだろうか。自分自身の意識から変えていこう。
少し中だるみした読書だったけど、読んで良かったと思う。
Posted by ブクログ
いまのところ今年いちばん面白かった本。タイトルが軽薄なビジネス書のように思われるが、出典明示度が高く骨太。原題はTHE END OF AVERAGE How We Succeed in a World that Values Samenessなのでビジネス書感はある。単純な平均だけでは物事は測れない、環境(コンテクスト)で事象の起こりやすさが変わる。そもそも平均して人間の特質を評価しようとすること自体が発明であり、企業が利益を追うことに適合していたのでそのまま広く使われるようになった。学習においての偏差値が使われるのも、差を見出したいからであってそれが本質かどうかは別の問題である。テストの成績が良い人は、そのテストが良く解けた人であって、他の優秀さとは全く相関がない。当たり前だけれども、あらためてそこに気付かされた。
手の長さや身長体重など様々なパラメータを平均した場合に、すべてが平均的な人は存在しない。得点力が優れた選手だけを集めたバスケットボールチームが弱体化した。平均からとても離れた優秀な戦闘機パイロット、など事例が多く読みやすい。
筆者は学業において平均から離れていたため、非常に苦労して大学教授になった。成功するためには個性を活かすようにすること、というあるいみ平凡な結論ではあるが、そこにしっかり理由があった。
Posted by ブクログ
・才能にはバラツキがあるとして、画一的な評価をやめたグーグルやマイクロソフトの事例が興味深い。特にグーグルは具体的な項目を洗って調べており、説得力があった。
・個人は、特性心理学・状況心理学、いずれか一つではなく、複合的な要因で形作られるという当たり前のようで、偏っていた思考がわかった。
・「あなたは正直、不正直」では、誰もが一貫性を持っておらず、状況によって変わる事がわかった。
・「才能は特別なコンテクストで発揮される」でも、似たような事が書いてあり、その通りだと感じた。
いずれも思い込みと事実が実は異なっているということに、はっと気付かされた。
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ビジネス・実用
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