の著者の以前の作品 例えば「繁栄」等では、楽観主義的な思想 見込みを披露していたが、この著書では、やや悲観的な調子が目立つ。印象に残った箇所として下記が挙げられる。
11% 不安定な自給自足から、より安定した相互依存へ
イノベーション アイデアの発明ではなく、実用化。手頃な価格で現実に使えるよう
...続きを読むにすること。
原子力は、イノベーションに必須の「試行錯誤」が大変に困難なので、進歩できない。
発明やイノベーションは、理解されるより先に使われることが多い。
理論付は後付。
人びとが長期的な影響を過小評価するというイノベーションに関する重大な真実の好例
家畜化による遺伝子の変化は、犬や牛にみられる以外に、ヒトにも見られる。
基礎研究はそのままでは役に立たない。
イノベーション 工学を経由して初めて役に立つ。先に実用化が成功して、それから原理を研究するという逆転研究も実に多い。
イノベーションの敵は「既得権」。だから大企業や政府はイノベーションできない。
反イノベーションを金儲けのネタにしているグリンピースのような団体がある。この団体はイノベーションから直接利益を得られなくても構わない裕福な人々が運営している。いわゆる世田谷自然左翼。
既得権益を守ろうとしてイノベーションが遅れた代表例として携帯電話がある。
既得権益を守ろうとしてイノベーションが他国(中国)で起こり、たち遅れた代表例としてドローンがある。
西側諸国では、安易で安逸な安定をのぞみ、停滞してゆく。