心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界

心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界

2,420円 (税込)

12pt

4.1

失読症のミステリ作家や楽譜が読めなくなったピアニストは、どう「見る」ようになったのか。片目の視力を失った著者自身の経験もふまえ、目と脳の、そして想像力の、奇妙で驚くべき働きを描く。卓越した洞察力と患者への温かな視線が際立つ、傑作医学エッセイ

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心の視力 脳神経科医と失われた知覚の世界 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月23日

    譜面が読めなくなったピアニスト、文字が理解できなくなった作家、社交的な人が意思の疎通ができなくなった、、何らかの、それまで大事だった能力をなくしてしまい、その状況と折り合っていく人を描いている。最期の「心の目」は、『ビジュアル・シンカーの脳』とあわせて読むと面白いと思う。

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    Posted by ブクログ 2013年07月16日

    文字を画像として認識できても読めなくなることがある。aphasia。手話失語症なるものもある。言語って一体何なんだろうか。
    なぜ文字が読めるのだろうか。文字なんて人類の歴史の中でついさっきできたばかりのようなものなのに。

    。。。と、読み終わってから思ったが、そもそも文盲な人の脳ってどうなってるんだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月26日

    見るということは。
    網膜で集めた情報が脳の視覚野に入力され処理されることだ。
    脳に異常が発生したら。
    網膜に異常が発生したら。

    失読症、失語症、相貌失認症。
    立体視。補完現象、残像、周辺視野
    視覚心像。

    著者自身が相貌失認症であり、本書の中で右目が失明する過程を記している。
    医師でもあり患者でも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月15日

    「レナードの朝」で知られる脳神経外科医の近作。ある一方向のものがわからない、人の顔が見分けられない、ものは見えているのにそれが何なのかがわからないといった知覚喪失の世にも不思議な世界の物語。
    サックス自身も人を見分けるのが困難という相貌失認を抱えていて、これも初めて知って、びっくり。ただただ唖然。

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    Posted by ブクログ 2019年09月22日

    人間って本当によくできてるな。当たり前のことに感謝感謝。サックス先生の本読むと毎回同じ感想。すぐ忘れちゃうからまた読むんです。

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    Posted by ブクログ 2016年07月29日

     目にかかわる、脳の障害が、具体的な人を通して記述される。とてもひどい症例であっても、大変な努力と工夫により新しい状況を切り開いてゆく姿は、人間の可能性を伝えてくれる。そして、脳そのものの可塑性やいろいろな機能のネットワークを作り変えてゆくすごさに感動してしまいます。

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    Posted by ブクログ 2013年06月15日

    視力にまつわる医学エッセイ。
    「みる」「読む」ということが、いかに精妙複雑な働きで成立しているかを教えられる。
    反射した光を感知するだけでは駄目なのだ。それを「認識」できなければ意味はない。
    りんごを見たとき、脳内で抽象化された「りんご」という概念と結びつけられなければ、その人はそれをりんごとして見...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年02月26日

    「レナードの朝」で知られる、脳や神経と知覚・認識に関する権威オリヴァー・サックスの近刊。相貌失認症や失読症などの脳の特定部位の損傷が原因となる特異な認識の障害を症例を基に紹介し、いかに脳がこの世界をとらえようと働いているかを探る。
    興味深い内容だが、しかし専門用語が頻出し(心像とかオクルージョンなど...続きを読む

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