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Posted by ブクログ 2022年12月02日
全色盲に興味があり読み始めたが、全色盲のことを冷徹に学ぶよりも深く、人間の温かみを感じながら、体全体で「知る」ことができたような、そんな感覚を抱く本だった。その上、全色盲だけでなく、神経疾患について、熱帯の島々の文化について、雰囲気について、人間関係について、シダについて、ソテツについて……等など、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月21日
アメリカンブッダでちらっと題名が出てきたので興味を持って。
思ったより旅行記で全色盲の人の言及が少ない。全色盲や奇病への学術的好奇心や哀れみというよりも、偶然的な条件によってそのような現象が起きる人体の不思議さとその中で共存して暮らす人々への敬意が端々から読み取れる。著者が自然科学への造詣と情熱が深...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月18日
自在であると思っていることが(時には意識すらしていないことが)、誰かにとっては自在でも当たり前でもない。色彩異常やALSなどの風土病が多発するミクロネシアへ向かった著者の生活のノンフィクション。
果てしない時間を生き抜いてきた植物や菌や自然に囲まれて生きる人間の、戦争や略奪そして忘却の歴史を通じて、...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月17日
神経科医師のオリヴァーサックス先生のミクロネシア探訪記。ピンゲラップ島とポーンペイ島には遺伝による先天的な全色盲の人が多く存在する。そしてグアム島にはリティコという筋萎縮性側索硬化症に似た進行性の神経麻痺とボディグというパーキンソン病に似た症状で痴呆を伴うことがある、この2つの病気が混ざり合って発症...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月12日
この本は南太平洋の人々の暮らしを紹介する旅行記であり、遺伝子の隔絶により発生する先天性異常や病気の原因を探求する医学の記録であり、その病気の原因と思われる植物や生態系に関する植物学的、生物学的なだったり、ジャンルが多岐に渡っていて興味深くも読みにくかった。読み終えて印象に残っているのは「色盲とパーキ...続きを読む
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