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Posted by ブクログ 2021年12月04日
オリバー・サックスのこれまでの著書の中で最も素晴らしかった。世の中には「杉山なお(著) / 精神病棟ゆるふわ観察日記」のような心療内科患者・生理学的障害を持つ患者を動物園のように「観察」する書籍もあれば、この著者のように限界まで「一人一人としての人間」を理解しようと試みる本気が伝わってくる著書もある...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月26日
26年も前なので、古さを感じる部分はある。
それを差し引いても、一般読者に”当事者の世界”を触れさせる良書なので星5つとした。
原著”An antholopulogist on Mars”が出版されたのは1995年、日本語版出版は1997年。
現時点(2021年)からみれば26年間、精神医学、脳神...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月24日
"トゥレット症候群の外科医、色彩を失った画家、自閉症サヴァン症候群の驚くべき能力や自閉症でありながら動物学の博士号を持つ人など、様々な脳障害を抱えた患者とを脳神経科医のオリヴァー・サックスさんが暖かい語り口で観察し、感じたことを教えてくれる。
最初にカラーページがあり、色彩を交通事故で失っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月25日
現実があって、感覚を司るfirmwareがあって、感情があって、意識があって、論理があって、memoryがあって、それらがinterfaceによってつながっている。全てのモジュールに対して、多数の人間がもっている類型があり、それらの類型を大きく外れた人間は、病的というレッテルを張られることがある。s...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月11日
イギリスの医師でありサイエンスライターであるオリヴァー・サックスの1995年のルポです。
登場するのは7人の人物。
①突然全盲になってしまった画家
②脳腫瘍のために視覚と記憶能力を失った青年
③トゥレット症候群の外科医
④中年になって視力を取り戻した男性
⑤写真以上の驚異的な記憶で故郷を描き続ける...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月15日
例えば、生来の盲目の患者が、いきなり視力を回復した話。
まあ、それはほんとに良かったですね〜、と健常者は祝福する。しかし当の本人はいきなりいろんなものが見え始めたから、かなり混乱して、とても気持ち悪い。あまりに今までの生活と違うので、早く元の世界に戻りたくてしょうがない。
そして、その願いは叶...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月12日
人間の脳がいかに可塑的で適応能力があるかをわからせてくれる本。脳の障害はある意味で突然変異と同じ意図で人類がわざと発生させているのではないかとさえ思わせる。ひとつの短所は長所と裏返しでしかなく、その意味で知的障害は当人にとっては大きな苦痛を与えるが、人類の長い歴史にとって必要なことなのかもしれない。...続きを読む
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