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「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。
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Posted by ブクログ
『ラスト・チャイルド』を読み、この作家の作品はすべて読もうと心に決めた(と言っても、邦訳はまだ4冊)。久しぶりに出会ったとても好きな作家だと思う。 身に覚えのない殺人事件の濡れ衣を故郷で着せられた主人公。しかも彼を犯人と名指ししたのは継母だった…。みんな、悪い人ではないのにそれぞれに短所があり、どう...続きを読むしてもねじれる家族関係。犯人にたどりつくまでの二転三転も、あざとさがない。 あちこちで取り上げられているが、著者の序文「家庭崩壊は豊かな文学を生む土壌である」という一文が、心に残る。
すばらしい。巻置くあたわずとはまさにこのこと。謎が謎を呼び、一つなぞが解けたと思ったらそれが新しいなぞの始まりだったり、じつは完全な誤解だったり、関係ないところで関係ない解釈をされたり。それがすべて家族と地域の人々の愛憎劇の中で、違和感なく読めてしまうものだから、ページを繰る手が止まらない。オススメ...続きを読むです。
最初から最後までとても楽しく読めた 久しぶりに「続きが気になる」という本だった 描写が丁寧で、1つ1つのシーンが目の前に映し出されているようだった 多くでてくるキャラクターも、しっかりと個性が際立っていて、無駄な登場人物がいなかった 農場ののどかな風景と、静かな川の流れ、渦巻く悪意 ...続きを読む読んでいくうちに、全員が怪しく思えてしまう 誰が嘘をついているのか、わからない おそらく登場人物も同じ気持ちだったと思う 是非人に薦めたくなる一冊だった
積読になってて読むの億劫になってたが、とりあえず開いてみたらまぁ面白いこと!ミステリー要素多くて良かったです。 モテる主人公ってのもプラス。
「キングの死」と同じ作者だったので。 読み始めてすぐ、 また情ない男の話がうだうだ続くのか、と心配になった。 殺人の容疑者、父親との葛藤、守るべき妹、よく似ている。 でも、「キングの死」とは違って、 早めに事態が動き出して新しい死体が見つかり、 犯人探しへと進む主人公。 主人公が故郷を追われ、...続きを読むいや逃げだした原因である過去の殺人も 解決して良かった。
面白い
この著者の作品は、読みやすくて面白いと思います
アダム・チェイスは殺人の容疑で拘留されるが、結果として証拠不十分として無実となる。が、狭いコミュニティの中で立場を回復する事は叶わず、失意のうちにニューヨークで新たな生活を送っていた。 それから5年後故郷に居る親友のダニーから連絡有り、苦境を救うために帰って来て欲しいと言うのだった。その場では断るも...続きを読むのの、アダムの頭の中には故郷の事で一杯になる。 故郷に戻った彼を待っていたのは、5年前の殺人の現場を見たと嘘の証言をした継母、勘当し和解されていない父、彼に置き去りにされ、警官の仕事に没頭する元恋人のロビン、妹のように大事にしてきた隣家の少女グレイスへの犯人不明の暴行、そして新たな殺人・・・・。 複雑に絡み合う「血」の絆と淀んだ時間の中にどんな真実を見出せばいいのか。果たして真実など存在するのか・・・・。 何しろ濃い濃い。僕がアダムなら向う30年は連絡もせず音信不通になる事必至だと思う。 血縁と顔見知りだけで構成されている人間関係は、いい関係でいられる時には比べる事も出来ないくらいのパワーになるけれども、一度こじれると何十年にも渡って禍根を残すことになる。 アダムが幼い頃、彼の目の前で拳銃自殺した最愛の母、彼にとってはそれ以降とそれ以前では人生の意味合いが全く違っている。父と息子の禍根はここに端を発しているが。その原因はそれ以前から・・・これ以上は言えない・・・。 さて、この本の骨子はまさに「血」 綿々と受け継がれていた歴史としての「血」 象徴として登場する川。それは時間の流れと共に流れる血液の流れではないだろうか。 僕は前回読んだ「ラストチャイルド」の個人への感情移入に対してこの本では、特にこれと言って感情移入をすることなく読んだ。 何故かと考えたときにこの主人公「アダム」には顔が無いと感じた。憤り、怒り、悲しみ、愛し、色々な感情が渦巻いていたが、案外とあっさりとしたキャラクター作りだと思った。 これは僕独自の解釈だけれども、作者の意図として主人公は人物ではなく、この家族およびコミュニティーの「血」の歴史ではなかったのか、と感じた。 むしろ父や、グレイスの育ての父ドルフにこそ感情移入しやすい位だった。彼らは前述した「血」の体現者だから。 アダムはこの滔々と流れる歴史の語り部なのではないだろうかと感じた。 とても力作で筆圧を感じる作品で、読むに足る本だと思う。
殺人の疑いをかけられ無実になったものの、追われるように故郷を捨てたアダムが5年ぶりに戻った。故郷は原発誘致で二つに分かれ、父のジェイコブは農場を売却しないことから嫌がらせを受けていた。自身嫌がらせを受ける中、兄弟のように育った、農場監督の娘グレイスが暴行を受けた。やがて、その犯人と目される、アダムの...続きを読む親友で帰郷の原因となったダニーが死体で発見される。 アダムに故郷を捨てさせた事件を含め2件の殺人共に細かい描写がされるわけでなく、話はタイトルの川のごとく淡々と進んでいく。しかし、その淡々とした空気の中に人間の憤怒が渦巻いており、そこかしこに垣間見える。犯人の予想はおおよそ見当が付いていたが、その動機は予想外だった。
チェイス家の人々 という純文学?舞台がロシアだったら、チェイスの兄弟?もう少しスピード感があったらと思うけど、一気に読めた。
殺人容疑で無罪になった後、故郷を追われていた主人公が舞い戻ってきた際におこる様々な事件の話。読後感はラストチャイルドに近く、ミステリーを読んだというよりは家族の物語を読んだという感じ。前半からぐいぐいつかんでくる。後半は若干失速する。原書で理解できればもうすこし評価が上がったと思う。
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