作品一覧

  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,166円 (税込)
    アンソロジー『日本SFの臨界点[恋愛篇・怪奇篇]』の続篇企画として、収録作家の個人傑作選をSF作家・伴名練が編纂する新シリーズ第一弾。山頂の楽堂でたったひとつの交響楽を数百年以上も演奏し続けている楽団を描いて星雲賞を受賞した表題作のほか、書籍初収録作を含む彩り豊かな奇想とSFの傑作短篇集
  • モザイクI 少年たちの震える荒野

    モザイク

    小説・文芸

    -
    1~3巻770円 (税込)
    【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。 あらかじめご了承ください。 学校なんか、家族なんか、世界なんか、壊れてしまえばいいって思ったこと、あるだろう? ぼくは、壊してしまったんだ、実際に―。 廃墟も同然に崩壊した地区。しかし国道をはさんだ反対側には、もとのままの街が無傷で残る。 頻発する謎の地震―M震でモザイク状に崩壊した東京をさまよい歩く少年、リュウ。 野球帽とサングラスで素顔を隠したリュウはやがて、M震で家族を亡くした少年たちのグループに合流する。 生き残るための戦いと逃亡の日々の中、リュウの奇妙な告白に、グループのリーダー大輔は…。
  • 遺響の門-サイレント・ゲート-

    遺響の門-サイレント・ゲート-

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    【ご購入の前に】本電子書籍には、紙版収録のイラストが収録されておりません。 あらかじめご了承ください。 なにかを理解すること、理解してもらうことなんて本当にできるんだろうか―。 惑星グレイストームで暮らす高校生・遙は、街で出会った少女ヴィオレッタとともに、原住種族ウルボアイの村近くにある巨大な「門」を訪れた。 その場所は、ウルボアイと奇妙な交流をもつ謎の種族クランガの領域であった。 クランガの抜け殻が、人類と星間戦争を続ける異星種族キラーバグの姿に酷似していることに気がついた遙。 〈門〉で得た宇宙創世のヴィジョンは、遙の心に新しい意志を芽吹かせた。 驚きに満ちた本格SF長篇。
  • 【合本版】タルカス伝

    【合本版】タルカス伝

    小説・文芸

    -
    1巻2,310円 (税込)
    官能、暴力、呪術、化学、神話、音楽、あらゆるものを飲み込んで想像力の限界に挑む!  血と精液の匂いに満ちた狂乱の国グユ。そこを治める狂熱風雲王がひとりの娘に惚れた。その娘とは、狂熱風雲王が長年攻め落とせずにいる辺境の小国“花と硝子のふるさと”アムネシアの王、黙り牛のひとり娘だった。力ずくで彼女を手に入れようと考えた彼はアムネシアに対して兵を起こし、その不意をついて国境を越え攻め入ったのだった。  名作SF「タルカス伝」シリーズ1~5巻が、合本版として登場! ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 【合本版】能なしワニ

    【合本版】能なしワニ

    小説・文芸

    -
    1巻3,300円 (税込)
    住民のほとんどが超能力を持っている星で、賞金首を求めてさすらう“能なし”ワニ!  ナインガックは文明に見離された植民惑星。しかし住民は西部開拓時代の風俗にどっぷりつかって結構楽しくやっている。その上、住民のほとんどが超能力を持っているあきれた星でもある。しかし、たまに何の能力も持たない奴もいる。主人公ワニはその「能なし」なのだ。くやしさから拳銃の腕をみがいたくだらん流れ者だが、妙に愛嬌があって憎めない。  名作SF「能なしワニ」シリーズ1~7巻が、合本版として登場! ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 能なしワニ(1) 南から来た拳銃使い

    能なしワニ

    小説・文芸

    -
    1~7巻495円 (税込)
    超能力者だらけの西部劇惑星で、何の超能力もない流れ者が拳銃片手に悪党どもと渡り合う!  能なしだからってなめちゃケガするぜ。おれの拳銃はなまじかな能力より手強いからな……ナインガックは文明に見離された植民惑星。しかし住民は西部開拓時代の風俗にどっぷりつかって結構楽しくやっている。その上、住民のほとんどが超能力を持っているあきれた星でもある。しかし、たまに何の能力も持たない奴もいる。主人公ワニはその「能なし」なのだ。くやしさから拳銃の腕をみがいたくだらん流れ者だが、妙に愛嬌があって憎めない。今日も賞金首を求めてさすらうそんなワニの行く手には……軽妙なタッチで描く不思議なウエスタン開幕! 「能なしワニ」シリーズ第1弾。 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 死神のいる街角

    死神のいる街角

    小説・文芸

    -
    1巻495円 (税込)
    うそのバスに乗り込むと、別世界に連れ去られる…?  ぼくは急いでいた。約束の時刻にすでに遅れていたのだ。タクシーが来たら乗るつもりだったが、タクシーも一台も通らない。苛々しながら、バスを待ちつづけた。三十分以上経って、ようやくバスの姿が見えた。ああ、やれやれ、ようやく来た、とぼくは思った。思った直後、ぼくは目を剥いていた。それはうそのバスだったのだ。〈うそのバス〉行先表示板にそう書いてあった。(「うそのバス」より)  短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・葬式 ・元気でやってるかな ・怪我 ・寝ぐせの男 ・うそのバス ・車刑(くるまけい) ・挽肉の味 ・やめられない楽しみ ・鮫 ・獣がいる ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 山手線のあやとり娘

    山手線のあやとり娘

    小説・文芸

    -
    1巻495円 (税込)
    電車の中で出会った無口な少女は何を伝えようとしているのか  赤いランドセルを背負った女の子が、山手線のなかでひとりであやとりをしていた。赤い毛糸でさまざまの形を作りながら、となりに坐ったぼくの方を横目でちらちらと見る。夜の九時過ぎ。ぼくは帰宅の途中だった。ふいに、女の子が「つり橋」を作って、ぼくの方に差しだした。両の手首と中指に糸を掛ける、二人あやとりの最初の形だ。(「山手線のあやとり娘」より)  短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・暴走バス ・山手線のあやとり娘 ・うそのにおい ・思い出のヴァギナ ・明日を思い出す ・二本足のンダ ・剃刀娘 ・むかし聴いた曲 ・夏の彼女 ・薔薇の館 ・祖父の物語 ・発作 ・改札口の女 ・隣人 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • ブリーフ、シャツ、福神漬

    ブリーフ、シャツ、福神漬

    小説・文芸

    -
    1巻495円 (税込)
    偶然はじまった物々交換はどんどんエスカレートしていって…  最初は雑誌だった。地下鉄駅の改札脇の手摺のうえに、週刊の漫画雑誌が置き去りにされているのを見つけて拾い、そのかわりに、勤め帰りの車内で読んできた夕刊紙をその場所に置いたのだ。  それからである。この地下鉄駅での物々交換が奇妙な形に発展しはじめたのは。ランニング・シャツなどの下着、スプーンやカップなどの食器、インスタントのラーメンやカレーなどの食品、さまざまなものが毎日置かれるようになっていった。(「ブリーフ、シャツ、福神漬」より)  短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・ブリーフ、シャツ、福神漬 ・とてもたくさんの数 ・ずどん! ・肌が合う ・不幸の伝説 ・ぼくのパロディ ・隣の電話 ・地図の地図 ・このあいだの話 ・満員電車 ・お尻をめぐる冒険 ・新聞が読めない ・空き地のイセエビ ・例の席 ・屋上のUFO ・名前を忘れた ・コーヒーと散歩 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • 山の上の交響楽

    山の上の交響楽

    小説・文芸

    -
    1巻495円 (税込)
    全宇宙でたった一度だけ演奏するために作られた曲  山頂の奏楽堂で演奏に一万年もかかる交響楽を演奏し続ける楽団は、演奏開始三百年のいま、最大の難所「八百人楽章」を迎えていた。前代未聞の楽器製作や大量の写譜に大わらわの楽団員の姿を描き、第19回星雲賞日本短編部門受賞した表題作ほか、書き下ろし中篇「電線世界」など奇想天外で優しい物語6篇を収録。 ・忘れえぬ人 ・見果てぬ風 ・山の上の交響楽 ・昼寝をしているよ ・駅は遠い ・電線世界 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • タルカス伝(1) いまだ生まれぬものの伝説

    タルカス伝

    小説・文芸

    -
    1~5巻495円 (税込)
    セックスと暴力と神話、掟破りの奇想天外ファンタジーの幕開け!  血と精液の匂いに満ちた狂乱の国グユ。そこを治める狂熱風雲王がひとりの娘に惚れた。その娘とは、狂熱風雲王が長年攻め落とせずにいる辺境の小国“花と硝子のふるさと”アムネシアの王、黙り牛のひとり娘だった。  青く冴えわたる満月のように美しい、というその評判を聞くや、狂熱風雲王は矢も盾もたまらずに彼女を欲しいと焦れる。ならば力ずくで彼女を手に入れようと考えた彼はアムネシアに対して兵を起こし、その不意をついて国境を越え攻め入ったのだった。  官能、暴力、呪術、化学、神話、音楽、あらゆるものを飲み込んで想像力の限界に挑み、「オールタイム・ベスト級の傑作」として絶賛された異世界ファンタジーの傑作が、ついに電子で復刊! ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。

ユーザーレビュー

  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    Posted by ブクログ

    表題作、200年以上途絶えたことのない楽曲を演奏し続けてきた楽団の話。
    無駄と思えることの中で前に進む人達の姿に自身の想いを肯定してもらえた。

    どの話も面白く、異世界の中での一生(またはそれ以上の時間)と異文化が頭の中で拡がっていく楽しさに震えました。
    異世界ではなく現代を舞台にし、ホラーの要素が入ったモノも良かった。

    こういう作品が埋もれるのはもったいない。
    「日本SFの臨界点」再発見のための企画はとても良い。

    解説がボリュームがあって、熱い。

    0
    2022年07月27日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    Posted by ブクログ

    久し振りに、自分にとって特別な作家に出会えたと感じられる素晴らしい短編集を読んでしまった。もともと他ジャンルと相性の良いのがウリのSFだけれど、ホラーや純文学作品として、ここまで昇華させられるセンスがある作家には出会ったことがない。

    楽団メンバーが3時間交代となって、200年間一度も演奏が途絶えたことのないオーケストラを紡いでいく「山の上の交響楽」は、設定のスケール感から既にワクワクものなうえ、演奏するということの意味を通じて人生について考えさせられる大名作。

    突如謎の男性2人が殴り合いを始める現場につどつど遭遇する「殴り合い」は、そのシュールさが印象に残りやすいが、なぜ殴り合いが始まってしまったのか?? を考えると、読後感がとんでもなく切ない。いま自分が置かれている状況に不満はないし、幸せだと感じていても、時折り妙な寂しさを感じてしまう…という心境を見事に描写した名作。歳を重ねてからまた読み直したい。

    個人的に一番素晴らしいと感じたのは「見果てぬ風」で、手塚治虫の『火の鳥』を読んでいるかのような感覚になった。着想や大まかなストーリーは童話的ですらあるのに、哲学や純文学要素をこれでもかと詰め込んだ大名作。こんなに考えられるストーリーを、たった80ページに落とし込んだ手腕も凄い。ひとことで言うと、まさに「人生」のような作品。

    タイトルからして高い文学性を感じさせる「花のなかであたしを殺して」も素晴らしい。両極端なはじまりとおわりが一体化してる文明と、異文化民のフィルターを通して描かれる藍の物語が、切なくも考えさせられる。

    これらの短編〜中編的な長さの作品の間に、ショートショート感の強いホラー的作品が散りばめられているのも、作者・中井紀夫氏の引き出しの広さを感じさせる。
    巻末にある編者の後書きは、なぜここまで才能のある作家の作品を、現代で読むことが難しいのかがしっかり書かれており、歴史書としても価値の高い一冊。

    0
    2022年04月18日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    Posted by ブクログ

    「そうは言っても一昔前のSF作品だし…」などと思っていたら、各短編の多彩なアイディアの数々に、時に壮大、時に怖い、時に切ない、様々な感情を浮かび上がらせるストーリーの数々に、一編一編読むごとに、中井紀夫という作家の紡ぐ世界に夢中になっていったように思います。この作家の傑作集が、こうして出版されたことに感謝です。

    アイディアの面白さでは、表題作の「山の上の交響楽」がピカイチ。永遠に終わらない交響楽を演奏する800人の大交響楽団。時にユーモラスに、時に抒情をもって語られる劇団の内幕に、アイディアだけでは終わらないストーリーテラーぶりが光る。

    日常から急に奇妙な世界の扉が開く。そんな奇妙な味の短編や、すこし・ふしぎのSF作品も魅力的な作品が数多い。
    時間の流れがゆっくりになってしまったバスと、そのバスを見守る人々を描いた「暴走バス」のように切ないものもあれば、「なぐりあい」は語り手の前にどこからともなく男たちが、現れただただ殴り合う、というシュールなもの。このシュールな話が意外な読み心地につながっていくのも、またすごい。
    「満員電車」や「山手線のあやとり娘」など、電車や駅での日常の場面が一気に不思議な世界、不条理な世界に一変してしまうのも好き。

    「見果てぬ風」は冒険者のロマンを感じる一編。二つの長大な壁に囲まれた世界で、壁を途切れる場所を目指し、ひたすら旅を続ける男の一生を描いた短編。
    世界観や主人公が訪れる国の数々の想像力の素晴らしさはもちろんのこと、主人公の選択や生き方に憧れてしまいました。荒涼とした風景や世界の中に、それでも旅を続ける男の、言葉にできない熱が感じた名編。

    「花のなかであたしを殺して」の異星人たちの奇妙な文化を細かく書き上げる様は、まさにセンスオブワンダー!
    そしてラストを飾る「死んだ恋人からの手紙」は、タイトルや展開である程度ネタの予測がついたとしても、それでも切なさに心つかまれる。

    書かれた時代もあって最近のガジェットやハードSF的な設定は出てきません。だからこそ、どこかノスタルジックな雰囲気も、この作品集には含まれている気がします。
    しかし、それはただ昔を懐かしむためのノスタルジックではなく、アイディアと抒情があれば、最新の技術やガジェットがなくても、いくらでもSFは時代を超え面白くあることを証明するノスタルジックでもある気がします。

    編者であり解説を務める伴名練さんの熱も素晴らしかった。日本SF冬の時代と、作家活動の最盛期が不幸にも重なってしまった中井紀夫。それに光を再びあてたのが2010年代最もSFを愛した作家と評される伴名練。
    時代を超え愛される作家とは、作品とは、ということが伝わった一冊でした。

    0
    2021年12月20日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    Posted by ブクログ

    なんてこった、と思った。1話目を読んで、50ページに満たない物語で鳥肌が立ち、目を閉じて空を仰ぎたくなった。
    楽器をやっていたからだろうか。吹奏楽とオーケストラでは全く違うだろう。
    多数と奏でる音楽はいいものだ。
    誰かと奏でることに、今の感情の動きがある。

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    2021年12月02日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

    Posted by ブクログ

    本書の中井紀夫については全く知らなかった。日本SFの臨界点:恋愛編での「死んだ本書の中井紀夫については全く知らなかった。日本SFの臨界点:恋愛編での「死んだ恋人からの手紙」で予習はしていたが、本書を以って本格的に中井ワールドに突入した。

    一番初めの「山の上の交響楽」がオーケストラを題材とした作品ということもあるが、それ以上に奇想天外な設定に引き込まれた。これは他の作品にも言えることで、先ずはそれをきちんと理解することで、きちんと自然に作品に沈み込んでいける。
    愛についての描写はあくまでも純粋なもの、性についての表現もあくまでも種の保存的な表現なので、人によっては無機質に感じられるかもしれないが、それが中井のSF小説スタイル。筒井康隆の様な、人間にグサグサと突き刺さる性描写とは真逆の世界を作り出している。

    私にとっては珍しく、不快な作品、意味不明な作品、途中で読むのを諦めてしまう作品は一つもない。編者の伴名練が、次なる傑作選を計画しているようなので、それに全面的に期待したい。出来れば早い機会にお願いしたい。

    6月に光文社から新作2作品が出たという情報が入り、早速明日届く予定。楽しみです。

    本のカバーデザインにホルンを持つ女の子が描かれていて、ちょっと気分が上がった。

    0
    2021年08月31日

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