日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

1,166円 (税込)

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アンソロジー『日本SFの臨界点[恋愛篇・怪奇篇]』の続篇企画として、収録作家の個人傑作選をSF作家・伴名練が編纂する新シリーズ第一弾。山頂の楽堂でたったひとつの交響楽を数百年以上も演奏し続けている楽団を描いて星雲賞を受賞した表題作のほか、書籍初収録作を含む彩り豊かな奇想とSFの傑作短篇集

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日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年07月27日

    表題作、200年以上途絶えたことのない楽曲を演奏し続けてきた楽団の話。
    無駄と思えることの中で前に進む人達の姿に自身の想いを肯定してもらえた。

    どの話も面白く、異世界の中での一生(またはそれ以上の時間)と異文化が頭の中で拡がっていく楽しさに震えました。
    異世界ではなく現代を舞台にし、ホラーの要素が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月18日

    久し振りに、自分にとって特別な作家に出会えたと感じられる素晴らしい短編集を読んでしまった。もともと他ジャンルと相性の良いのがウリのSFだけれど、ホラーや純文学作品として、ここまで昇華させられるセンスがある作家には出会ったことがない。

    楽団メンバーが3時間交代となって、200年間一度も演奏が途絶えた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月20日

    「そうは言っても一昔前のSF作品だし…」などと思っていたら、各短編の多彩なアイディアの数々に、時に壮大、時に怖い、時に切ない、様々な感情を浮かび上がらせるストーリーの数々に、一編一編読むごとに、中井紀夫という作家の紡ぐ世界に夢中になっていったように思います。この作家の傑作集が、こうして出版されたこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月02日

    なんてこった、と思った。1話目を読んで、50ページに満たない物語で鳥肌が立ち、目を閉じて空を仰ぎたくなった。
    楽器をやっていたからだろうか。吹奏楽とオーケストラでは全く違うだろう。
    多数と奏でる音楽はいいものだ。
    誰かと奏でることに、今の感情の動きがある。

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    Posted by ブクログ 2021年08月31日

    本書の中井紀夫については全く知らなかった。日本SFの臨界点:恋愛編での「死んだ恋人からの手紙」で予習はしていたが、本書を以って本格的に中井ワールドに突入した。
    一番初めの「山の上の交響楽」がオーケストラを題材とした作品ということもあるが、それ以上に奇想天外な設定に引き込まれた。これは他の作品にも言え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月20日

    伴名練がセレクトした中井紀夫の奇想SFを集めた短編集。
    中井紀夫というと「能無しワニ」シリーズのSF西部劇の人という印象が強くて、このような作品を書いていたとはまったく知らなかった。
    表題作はすべての演奏が終わるには千年でもたりないという交響楽を演奏し続けている楽団の話。他にも重力が90度ずれて南北...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月26日

    「見果てぬ風」は時々思い出してしんみりする物語のナンバーワン。他の話も素晴らしい。他の著作も読みたいが電子書籍で集めるしかないのか。 

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    Posted by ブクログ 2024年05月04日

    初作家。伴名練『なめらかな世界〜』からこちらにやってき。中短編あわせて11篇あるが、なんと言っても「暴走バス」がいっちばん好き。いろんな想いを抱くこの結末を胸に——「ひかりより速く〜」は生まれたんだなぁと。この他だと「絶壁」「見果てぬ風」「例の席」など…筒井康隆風味を感じさせる作品も多く、わたし好み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月24日

    『山の上の交響楽』
    『見果てぬ風』
    『死んだ恋人からの手紙』
    は再読。
    結構印象深い作品が多いがやはり上記3作品は良いな。

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    Posted by ブクログ 2021年07月13日

    「山の上の交響楽」「見果てぬ風」「死んだ恋人からの手紙」は既読。「暴走バス」は既視感があると思えば、解説で伴名練の「ひかりより速く、ゆるやかに」に影響を与えた作品と知って、こういった形で編者に影響を与えた作品を読めるとは大変面白い趣向だと思う。個人的にはコミカルな「殴り合い」がとても好きだが、「花の...続きを読む

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