月沢李歌子の作品一覧
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ユーザーレビュー
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人類と戦争の関りについて、人類の起源からさかのぼり、文明を築くとともにどのように変化していったかを論じている。
また本書は歴史というマクロの視点のみでなく、各戦争の実相がどのようなものであったか当時の戦いに参加した個人の手記を手掛かりにミクロな視点も付与しようと試みている。
本書の良い所は決して客
...続きを読む観的に人類と戦争を見て第三者として評価する姿勢ではなく、この世界に住む一市民としてどうにかこの禍の連鎖を断ち切りたいという切実な願いの元に、我々には何が起こってきたかを書いていることだ。
私が本書を手に取ったのも、2023年現在でもウクライナ戦争とイスラエル紛争という大きな戦禍が進行中であり、一向に収まる気配はない。
これほどまでに科学技術が発達し、情報伝達や世界とのアクセスに革命的な変化が起きた現代においても人類は戦争を止められないのだろうかと思ったことがきっかけ。
本書を読んで思ったことは以下。
戦争の手段は劇的に変化しても、戦争を行う理由や目的は驚くほど有史以来から変わらない。
しかしながら科学技術の変化が決定的に戦争の結果を変えてしまった。
人は思っている以上に変わらないが、持っている物は変わってしまったのだ。
まさにアインシュタインが残した言葉のように
我々の考え方以外のすべてが変わった
Posted by ブクログ
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一人一人が8ページぐらいで、簡略に書かれていて、代表的な著書についても触れられている。
そして次の哲学者に続くように書かれているので、非常にわかりやすい。
最初の哲学で挫折した学部生もこれを読むことで理解ができ、独学や自分で読む参考本として最適のものであろう。
1年間で500冊は読むことはできな
...続きを読むかった。
Posted by ブクログ
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著者が編み出した、SEES分析を活用することで、よりよい意思決定ができるようにするがメッセージです。
前半は、SEES分析の解説です。
SEES分析とは次をいいます。
①状況認識 実際に何がおきているのかをできるだけ正確に知ること
②事実説明 実際に何がおきているのかを事実説明すること。動
...続きを読む機を理解して、もっとも、整合性のある説明を組み立てること
③状況予測 時間の経過による変化を予測すること。原因を理解して、なぜその行動をとったのかを説明し、状況を予測すること
④戦略的警告 長期にわたるリスクを戦略的警告を発すること、交通事故にあわないようにあらかじめ予測できているリスクを周知することにより、予測できないリスクに突然遭遇しないように警告すること
この4つのプロセスをとることで、より信頼性の高い説明モデルを生み出し、ある程度予測ができるリスクを共有することで、予想外の事態が起きることを回避できます。
後半は、SEESモデルの活用編です。
まず、不確かな情報をチェックするための方法を説明します。バイアスや、先入観、強迫観念、そして、偽情報といった、適切な意思決定を行う阻害要因をまず排除する方法を説明します。
その上で、得た情報を有効に活用し、競争相手と信頼関係を築くためには何をすべきかを語っています。
本文にて、興味を引いたものは、次の通りです。
・情報を武器にすればリスクはチャンスに変えられる。何が起こっているのかを理解し、その背景を説明し、今後のどのように発展するのかを予測する。
・知らないよりも、知っておいた方がいい。問題に対して、目を曇らせれば、不適切で、ときに破滅的な決定をすることにつながるからだ。
・ベイズ推定という、統計的な手法を使って、結果による推定をより現実に近づける
・同じ事実でも、解釈によって正反対になる。このために、できる限り、偏見によらないように判断をしなければならない
・見たものを正確に説明することがとても重要だ。
・ホイヤーの表というものをもちいて、仮説と、証拠を評価する。重要なのは、有利な証拠が最も多い仮説ではなく、不利な証拠が最も少ない仮説を選択すべきである。
・カッサンドラ効果:自分が発する警告を信じてもらえないこと
・脅威の一貫性を確保するため、確率の尺度を用いている。ほぼ確実 95~99% から、可能性はほとんどない 1~5%、まで7段階
・情報の評価、大切な3つ
①何をしっているのか
②何をしらないのか
③どう考えているのか
・フォン・レストルフ効果:バイアスの1つ、異質に見えるもののほうが記憶に残る
・一緒に仕事ができる人とは(サッチャーがゴルバチョフをみて)、相手の話をきちんと聞き、誠実に対話し、決断をする心構えがあること
・UKとIRAとの交渉、裏ルートとして、「管」と呼ばれる秘密の情報源を介していた。
・複雑な交渉においては、双方が騙されたり、欺かされたりしなことを確かめようとする
・相手の考えを密かに知る方法があれば、重要な局面で助かることができる
・交渉では、いくら妥協をしても譲れない「最低線」が双方にある。
・強固な関係を築くことは価値がある。また、他人の秘密を扱うのに必要な信頼を築くには時間がかかることでもある
・真の協力関係とは、どの関係者も共通の理解を得られるようにすることである
・現代では、防衛・安全保障・諜報の世界がインターネットを通じて日常に直接入りこんでいる。
・自分自身を守る最初の一歩は、サイバースペースのような場所はないと認識することだ。サイバースペースは総意的幻覚にすぎない。そこに長くいないほうがいい。
目次は、以下です。
プロローグ 知的武装術のレッスンはなぜ必要なのか
第1部 スパイ必須のSEES分析
レッスン1 状況認識 知識はつねに断片的で不完全でときに間違っている
レッスン2 事実説明 事実は説明を必要とする
レッスン3 状況予測 予測には十分なデータだけでなく説明モデルが必要
レッスン4 戦略的警告 予期せぬ事態もそれほど驚く必要はない
第2部 推論をチェックするための3つのレッスン
レッスン5 認知バイアス
レッスン6 強迫観念
レッスン7 偽情報
第3部 情報を賢く活用する3つのレッスン
レッスン8 相手の立場で考える
レッスン9 真の信頼官憲を構築する
レッスン10 デジタルメディアという”脅威”
エピローグ 楽天主義における最後の教え
Posted by ブクログ
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原始から現代まで経済学がどのような歴史を辿ってきたのかがわかります。それぞれの経済理論の詳細は、また別に勉強することとして。
Posted by ブクログ
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ヨガ哲学を学んでいて、ひょんなことからストア派に触れてみたいと思ってました。
この本の良いところは
著者(生物学者さん)がストア派の生き方を実践しながら
その主張を紹介しているところ!
学術的に一歩引いて批判的に記載する事も大事だと思うのですが、現実的で実践的な(で、クールな)熱意を感じられま
...続きを読むす。(ヨガも実践と体系的学びのスパイラルなので、ちょっと似てる)
備忘録として要旨を記載しておきます。
実践編
基本的原則
1美徳は最高の善
2理性(自然)に従う
3コントロール出来るもの、出来ないもの
→得られる4つの徳
実践的知恵、勇気、公正さ、節制
12の実践
1心像を調べる(プルシャとプラクリティ)
2永遠に存在しない(原始仏教にもあったね)
3運命次第(カルマ!?)
4美徳をどう使うか(アパティア)
5ひと呼吸
6他人化(プルシャとプラクリティ)
7話は上手に手短に
8相手をよく選ぶ(ヨーガスートラ)
9侮辱されたらユーモア返し(ヨーガスートラ)
10自分自身についてあまり話さない
11判断を交えず話す(内観、マインドフルネス)
121日を振り返る(アーユルヴェーダなら朝)
Posted by ブクログ
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