若い読者のための経済学史

若い読者のための経済学史

ビジネス・実用
3,520円 (税込)

17pt

4.6

イギリスには子供たちを教育するための建物や本があり、また、教師がいる。それなのに、なぜ、ブルキナファソはそうではないのか。これはとても難しい質問で、だれも原因をつきとめることはできない。
だが、経済学はそれを説明しようとする。ここにこそ、わたしたちが経済学に魅了され、そうした問題について考えようとする、より大きな理由がある。

イギリスの経済学者アルフレッド・マーシャルは、経済学者には「冷静な頭脳と温かい心」が必要だ、と言っている。
経済学者たちは、経済発展の一方で置き去りにされた人々の苦境を見過ごしてきた、と批判されることもある。
21世紀初頭、銀行の無謀な行いのせいで、深刻な経済危機が起こった。それを予測できなかったために、多くの人が経済学者を責めた。経済学者の多くは、金融や巨大銀行が支配する経済で利益を得ている人々から影響を受けている。危機を招いたのはそのせいだ、とも考えられた。

おそらく、経済学者には“冷静な頭脳と温かい心”以外に必要なものがあるのだ。それはたとえば、自己批判的な目や、自分の関心や習慣的なものの見方を越えた観点などである。経済の歴史を学ぶことは、その助けになるだろう。
過去の経済思想家たちがそれぞれの関心と環境のもとで、どのようにその考えにたどりついたかを知れば、わたしたちの考え方がどうであるかを、より明らかにできる。だからこそ、経済思想を歴史とともに考えるのは興味深いことであるし、それはわたしたちがより豊かに生きることができる世界を創造していくためにも不可欠なのである。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    ビジネス・経済 / 経済
  • 出版社
    :
    すばる舎
  • タイトル
    :
    若い読者のための経済学史
  • タイトルID
    :
    510458
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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若い読者のための経済学史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    経済学の歴史が網羅的に書かれてあり、読みやすい。
    「若い読者のための」のタイトルにある通り、経済学を知らない人が、「経済学とは何なのか?」を掴むための本だと感じた。
    大学の一般教養科目の受講を終えた時のような読後感。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    原始から現代まで経済学がどのような歴史を辿ってきたのかがわかります。それぞれの経済理論の詳細は、また別に勉強することとして。

    0
    2021年11月27日

    Posted by ブクログ

    このシリーズは今のところハズレがない。
    テンポよく、網羅的に、興味深いトピックを扱っている。
    エピソードの取り上げ方もうまく、飽きがこない。
    これまで読んだ経済学の入門書で一番分かりやすく頭に残る。
    なかでも、フェミニスト経済学は、改めて、その視点の重要性を認識した。

    0
    2019年04月15日

    Posted by ブクログ

    資本主義、社会主義、共産主義、新自由主義、そして21世紀の資本論。
    お恥ずかしながら、名前くらいは知っているがという状況でこの本を手にとった。

    冒頭挙げた概念はもちろんだが、哲学と不可分であった時代まで遡り歴史が綴られる。
    大きな時代のうねりのなかで、以前よしとされていたものの対立軸がうまれ
    またそれも新しい理論に飲み込まれていく。
    そしてなにより重要なのは、そのうねりが実際の経済と影響を与えあいながら発生し続けていることだ。
    経済学史というタイトルだが、淡々と進むのではなくスリリングなダイナミズムを感じることのできる一冊。

    「哲学史」のほうとリンクさせながら読むとより深い洞察が得られるのではないか。

    0
    2018年09月04日

    Posted by ブクログ

    【若い読者のための経済学史】
    もう若くはないのに2冊も読んでごめんなさいって感じなのですが、"アメリカ史"に続いてシリーズ読書。邦題、意図してるところは分かる気がするけど、違和感〜。
    経済学の各論には多少触れてきたけど、大きな流れで理解することはなかったところ。このシリーズだと個々の発展に対して背景を持った理解ができる。多くの分析が芽生えては萎れる流れを俯瞰すると、経済学は変化し続ける社会を記述するものであって、いずれ来る未来を予測するものではないことがよく分かる。経済学は、予測できないからといって不要なのではなくて、今現在の社会の問題点を引き摺り出そうとするその過程こそが大切なんじゃないかと。
    主流としてのマクロ経済学も良いけど、開発経済学、厚生経済学、情報経済学、あともちろん行動経済学とか、ちょっと視点の違う経済学が面白くて好き。この本でまた興味が広がった。
    #読書 #経済学 #歴史 #すばる舎

    0
    2019年10月06日

    Posted by ブクログ

    似たようなタイトルで、最近読んだ大澤真幸の『社会学史』が面白かったのは、歴史と言いながらもそこに著者の思い入れと考察が入れ込んであり、それが心から面白いことだと信じて伝えようとしていたからに他ならない。この『経済学史』は、近代経済学の歴史をなぞっていて、とても興味深く読んだのだが、著者の主張があまり見えてこず、そこにどこか何か物足りなさが残った。それでも、経済学史を学ぶにはかなり適した本である。

    大澤氏は『社会学史』の中で「ある領域が「学問」となるためにはその学問固有の主題を持つ必要がある」として、社会学の固有の主題は「社会秩序はいかにして可能か?」であると言った。本書『経済学史』で著者は、経済学が、「社会が資源をいかに使うか」を研究する学問であるとし、その中でも資源の希少性に着目した重要な問いとして次の2つを挙げている。
    ・社会がいかにして希少性による最悪の結果を克服するか
    ・なぜ、ある社会ではそれがすばやく行われないのか
    ここからわかるように、発展途上国の経済や、貧困問題や環境問題における経済学の役割について著者はおおいに興味をもっていることが見えてくる。

    これまでの経済学の歴史の中では、多くの思想家が存在し、それぞれの時代の問題に応じたさまざまな理論を考え出してきた。一方で、大学で学ぶ経済学においては基本的な経済理論が中心となり、こうした思想家の考えが講義から外される傾向にあるという。著者は、それはさまざまな考え方を学ぶべき若い学生にとっては不幸なことだと考えており、そういった思いから、本書を書いている。

    紹介された経済学者の名前をざっと見ると、フランソワ・ケネーやアダム・スミスの頃から順に経済学の成り立ちを見ていく過程は過不足なくまとめられていて、知識の補充には申し分ない。比較優位論のデヴィッド・リカード、社会主義の始祖とも言えるシャルル・フーリエ、ロバート・オーウェン、アンリ・ド・サン=シモン、人口論のトマス・マルサス、そして巨人カール・マルクス、限界効用説のウィリアム・ジェヴォンズ、需給理論のアルフレッド・マーシャル、独占・寡占の理論や経済の外部性のアーサー・セシル・ピグー、不完全競争のジョーン・ロビンソン、そしてジョン・メイナード・ケインズ、イノベーションのヨーゼフ・シュンペーター、ゲーム理論のジョン・フォン・ノイマン、ナッシュ均衡のジョン・ナッシュ、自由主義のフリードリヒ・ハイエク、開発経済学のポール・ローゼン・ローゼンシュタイン=ロダン、経済成長のロバート・ソロー、数理経済学のケネス・アローとジェラール・ドブリュー、フィリップス曲線のビル・フィリップス、公共選択論のジェームズ・ブキャナン、シカゴ学派・マネタリズムの中心人物ミルトン・フリードマン、合理的期待と価格変動理論のジョン・ミュース、効率的市場仮説のユージン・ファーマ、新古典派のロバート・ルーカス、人間開発指標のアマルティア・セン、逆選択のジョージ・アカロフ、情報経済学のジョセフ・スティグリッツ、行動経済学のダニエル・カーネマンとエイモス・ドヴェルスキー、リチャード・セイラー、ロバート・シラー、21世紀の資本のトマ・ピケティ、有名どころはもれなく並ぶリストになっている。よろしいのではないでしょうか。

    0
    2019年09月16日

    Posted by ブクログ

    経済学史の入門書で1章が短いのでとても読みやすいです。全40章からなり、1章4〜5ページごとテーマが分かれておりその分野を開拓した経済学者とその理論の簡単な紹介があります。類書と比較してかなり最近の経済学者までフォローしています。深入りはしていませんが、とても手際よくまとまっている印象です。経済学の教科書に入る前にこういう本で理論の流れを抑えると良いのではないでしょうか。
    この本を読んだ後、もっと個々の経済学者を知りたい場合は、古いですがハイルブローナーの本もオススメです。

    0
    2018年06月24日

若い読者のための経済学史 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    ビジネス・経済 / 経済
  • 出版社
    :
    すばる舎
  • タイトル
    :
    若い読者のための経済学史
  • タイトルID
    :
    510458
  • ページ数
    :
    336ページ
  • 電子版発売日
    :
    2018年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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