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誤認逮捕 冤罪は、ここから始まる
逮捕――その瞬間に、人は人格を否定され、社会的には市民としての権利を失う。にもかかわらず、一説には全国で1日1件は誤認逮捕があるという。ごく普通の一般市民が、なぜ「してもいない犯罪」の犯人にされてしまうのか。指紋の取り違え、目撃証言の過信、不十分な裏付け、悪意ある第三者の偽証など理由はさまざまだが、狭い取調室で理不尽かつ屈辱的な思いをするのは間違いない。窃盗、痴漢、薬物取締法違反から、ひき逃げ、放火、殺人まで誤認逮捕された実例を取り上げ、現代警察機関の問題点を指摘した一冊。 -
CRASH
三宅曜子は大手モデル事務所社長の娘であり、マネージャーとしても働いている。遅刻、バックレ常連の問題児モデル・松本一哉の担当になるが、出会ったその日にベッドを共にしてしまい…。さまざまな欲望が交差するモデル界のセンセーショナルな恋と野望を描いた意欲作! -
薔薇のレディと醜聞
うら若きグレースは愛し合って結婚することを夢見て、後見人の公爵夫妻とともに社交シーズンのロンドンに向かっていた。道中の宿屋で居合わせたのは、ルシアン・セントクレア卿。あまたの浮き名を流す放蕩者にふさわしい美男子だ。そのルシアンが夜遅く、彼女の部屋に間違えて入ってきた。しかもあわてて逃げ出しもせず、寝乱れた彼女を熱っぽく眺めると、キスを求めてきたのだ。そして唇を奪われたまさにそのとき、公爵夫人が扉を開けた!夫人に誤解され青ざめたグレースにルシアンは告げた。こうなった以上、結婚するしかない、と。■スキャンダルを防ぐために、愛なき結婚を迫られるグレース。前作で新たな魅力を披露したC・モーティマーが贈る、セントクレア家の恋物語、第2話は涙と笑いがあふれる珠玉の一作です。 -
ハートを打ちのめせ!
セックスっていい…。何かラブっぽいしー。でも、セックスだけじゃ、なんか足んない…。根岸は荒井のことが好き。でも荒井は瑠璃のことが好き。根岸は荒井の心を自分に向けるために、どうすりゃいいのか悪い頭で考えた――。勝率ゼロの恋を描く大人気シリーズ!! -
罪深き婚礼
十二世紀、王位継承の争いを避けて修道院で暮らすセシリーは、四人の兄弟を内戦で失い、突然誰もが欲しがる花嫁候補となった。彼女を娶れば、広大なブランサムの所領は夫のものになる。それを見越して、かねてからの求婚者フルクが実家に戻ったセシリーを無理やり奪いに兵を引き連れてきた。死ぬほど嫌いなフルクの妻になるなら、女王に命じられたとおり、会ったこともないローアン・ドゥコートニーに嫁ぐほうがいい。彼の城に行って、この身の純潔とひきかえに助けを求めよう。セシリーは隙を見て城を抜け出し、格好の旅の相手を見つけた。修道院の菜園で出会い、生まれて初めて惹かれた男性に再会したのだ。彼こそローアンその人だったが、ローアンは偽りの名をかたった。ひと目見て忘れられなくなった女性が彼の許嫁だとは知らずに……。 -
子爵と恋の迷宮へ
短気で気まぐれ、放蕩者と評判の子爵が帰ってきた。隣の領地に暮らすとはいえ、貧しい医師の娘にすぎないイザベルには関係のないことだ。だが、当のブラックウッド子爵にとっては違うらしい。ある容疑をかけられた彼が9年ぶりに帰還できたのは、イザベルが発見した手記によって無実を証明できたからだと感謝し、ことあるごとに彼女の前に現れ、手を貸そうとするのだ。彼の厚意にとまどいながらも、子爵が時折見せるやわらかな笑みにイザベルの胸は高鳴った。でも勘違いしてはだめ。彼はただ恩返ししたいだけなのだから。■イザベルは、困っている人を放っておけない心優しい女性。彼女にとって子爵を助けるのは当然のことでしたが、その気高さに彼は惹かれ……。ユーモアに溢れるふたりの会話が魅力の作品です。 -
Xの悲劇
ニューヨークの薄気味の悪い館にすむ元シェイクスピア俳優ドルリー・レーンを探偵役にすえた、クイーンの「悲劇シリーズ」4部作の第一編。株式仲買人がすし詰めの路面電車のなかで、ポケットに忍び込まされた高純度ニコチンを塗った針先に刺されて即死する。そんな芸当は、いったい誰に可能だったのか? 動機は? しらみつぶしの警察の調べによって、共同経営者が浮かび上がるが……緻密な構成、全体の進行を劇の上演に見立てた凝ったつくりで、遊び心も忘れない本格ミステリーの代表作。1932年、バーナビー・ロスという無名の新人名義で発表され、ミステリー界にセンセーションをまきおこした作品としても有名。 -
ハリウッドではみんな日本人のマネをしている
「いま日本では何が流行ってるの?」「こんな時、日本人ならどうする?」 そんな言葉をハリウッドの映画人から投げかけられるのは、僕にとってもはや日常茶飯事だ。あらゆる分野のメイン・ストリームで、日本人と日本文化はオリジナリティを高く評価されている。いまやアメリカの各業界では「日本を真似ろ」「日本に追いつけ、追い越せ」がキーワードになっているといっても大げさではないくらいの状況なのだ。 -
私には女性の排卵が見える
排卵中の女性は周囲に抹茶色の空気を漂わせ、その体からはコマドリの鳴き声が聞こえてくる。また生理のときはその抹茶色がより濃くなる。……このように、女性の性周期を色や音によって知覚する著者が、幼少期から現在に至るまでに経験した不思議な世界と、これまで記録をとってきた50人以上の女性の性周期と彼女たちから見える色を基に、その知覚能力が一体何なのか思索する。文字や音に色を見たりする“共感覚”の持ち主による大胆な考察。 -
竜の秘宝を抱く乙女
キャンピオン伯爵家の息子レイノルド・ディ・バラは、次々に結婚する兄たちから逃げるように城を出ていく決意をした。だが、結婚を“呪い”のように恐れているわけではない。どれほど望んでも、足の悪い自分には叶わぬ望みなのだから。密かに旅立つ朝、レイノルドは親類の老姉妹から妙な予言をされる。あなたはドラゴンを退治し、窮地に陥った乙女を救う運命だ、と。一笑に付したものの、人けのない不気味な村に辿り着いたとき、金色の髪の美しい女性に声をかけられ、レイノルドは耳を疑った。彼女は窮地に陥った乙女で、ドラゴンを倒してほしい、と告げたのだ。そんな話はあるはずもない。だが騎士として放ってはおけず……。■デボラ・シモンズの代名詞ともいえる〈ディ・バラ家の物語〉がついに帰ってきました!主役を務めるのは、兄弟中、最も苦しい人生を歩んできた六男レイノルド。珠玉の感動作をお届けします。 -
夜が明けるまで
★その過去に何があろうと、彼女こそ運命の女---運命の伯爵夫人。★デア伯爵がエリザベス・カーステアズに初めて会ったのは、フランス人アンリ・ボネが経営するロンドンでも有名な賭博場の貴賓専用サロンだった。一目見た瞬間から、デア伯爵の視線は彼女に釘付けになった。それほどエリザベスは美しく、賭博場のディーラーとは思えぬ気品が感じられた。彼女は間違いなくボネの情婦で、明らかに虐待を受けている。育ちもよさそうな彼女がいったいどうして身を落としたのか?そんなことを考えるうちに、ボネと一対一の勝負になっていた。そして相手の持ち金が底をついたと知ったとき、彼は貴族にあるまじき言葉を口にした---その女を賭けろ、と。 -
今さら他人には聞けない大人の常識力630+α
◎笑ってすまされない敬語の誤用◎間違いだらけの健康・ダイエットの常識◎知っているようで知らない自然界のナゾ◎現代思想を少しだけかじっておく◎アブない会社を見分ける法則◎京都人にバカにされない食の作法……人づきあいの常識からカルチャー、スポーツ、政治、経済、オトナの遊びまで、読めば得して一目置かれる項目を網羅した究極の雑学本。(『今さら他人には聞けない常識700+α』改題) -
禁じられた花嫁
★私が花嫁になる日は永遠にこない。だから、せつない恋心は胸に秘めて……。★“マロリーの古文書”を捜しにオークフィールド館へ向かう途中馬車が故障し、ヒーロウが立ち往生を余儀なくされていると、黒馬を駆ってハンサムな男性が現れた。彼は館の主クリストファー。古文書は館のいわくつきの蔵書だったが、火事で焼失したと言う。興味を持ったキットとともに、彼女はもう一冊存在するらしい“マロリーの古文書”を捜しに行くことになった。道中、何度も謎の男たちに襲われ、命を奪われそうになる。いったい誰が、なんのために? 不安を胸に旅を続けるうち、二人は強く惹かれ合い、やがてヒーロウは求婚される。だが彼女は、それを拒むしかない悲しい宿命を背負っていた。 -
恋する子供たち
不意打ちで男の涙を見て…ドキリ。カラダは大人なのに、心は純粋と不純の間でゆらゆら揺れる。春爛漫スイート&センチメンタルH。 -
命令×LOVE×いいなり!
ひと目惚れした彼に猛アプローチ。でも、付き合うようになっても彼は変わらず冷たいまま。目隠しされて縛られて……。過激な仕打ちで恋心は燃え上がる! -
DOLL
人間には絶対服従――SG社の汎用アンドロイド・DOLL。ドールを与えられた人間…、ドールを求める人間…。人間にとって完全な人形とは…? 人形と人間が織り成す、時に残酷、時に温かなドラマの数々を描いた傑作コミック! -
だれが「本」を殺すのか
「本」の世界で起きている事件は、既に、すべて、ここに書かれていた! 電子書籍の本質、オンライン書店の変容、出版界の制度疲労、そして活字離れと少子化……いま、グーテンベルク以来の巨大な地殻変動の真っ只中で、「本」が悲鳴を上げている! 取材・執筆に丸2年、現代日本を代表するノンフィクション作家・佐野眞一が、「本」の世界を川上から川下まで《串刺し》にし、多くの出版関係者に今も強い影響を与え続ける名作、遂に電子書籍版、登場。 -
侵蝕する愛―その指先に溺れて
「電車ん中でこの奥のもっと奥、捏ねられてイッたのは、誰だっけ?」。菫は、通勤電車で痴漢にあう。満員の車内で自分の下半身をまさぐる指先に戸惑いながらも、いつしか溺れ、毎朝その時を心待ちにするようになる。ある日、男から「電車ではない、別の場所で会おう」と言われ――。痴漢がきっかけで出逢った二人。恋人でも、セフレでもない微妙な関係。これはイケナイこと? でも、あなたに触れられるの、すごく好きみたい…。痴漢からはじまる純愛ストーリー。※本作品は2010年9月16日に刊行された同タイトルの電子書籍と内容は同じです。2013年12月に表紙のみリニューアルしました。 -
待ちわびた求婚
父が亡くなり、弟はまだ大学に通っているとなれば、所有地を管理するのはジェインの仕事だった。おまけに母の親友の遺言で、十八歳にも満たないアマンダの後見人役を託された。わたしはこのままきっと、恋をすることもなく婚期を逃すのだろう。ある日、ジェインが荒野で乗馬をしていると、銃声が響き、男性が傷を負って倒れていた。マックスというその男性の澄みきった瞳に、ジェインは心を奪われた。しかし、傷の手当てをするために家に連れ帰ると、アマンダを見た彼は恋に落ちたような表情を浮かべた。 -
自動車保険の落とし穴
あってはならない保険金支払いのミス。「氷山の一角では……」と著者は疑う。「十分な保険金が出ない」、「保険証券を取り上げられた」……。被害者から悲痛な声が上がる一方、儲からない特約は会社側の都合で知らぬ間に姿を消す。自由化を突き進めた10年がもたらしたものは何か。気鋭のジャーナリストが実例をパターン別に紹介、業界の「体質」を問い、「罠」にはまらない知恵、「万が一」の時に備えた知恵を伝授する。 -
ラブリー!
鈴木みいな16歳。最近恋に目覚めたんだけど、彼はオシャレなママのほうが気になるみたい…!! エリカが贈る、恋とオシャレのスイート・ワールド! 描き下ろし☆みいなママのクッキング・レシピ〈ヤング巻き編〉も収録。 -
オールドボーイ
謎の監禁施設7.5階に10年間監禁されたされた男が、誰が何のために自分を監禁したのかを探っていく!! 2003年に韓国で映画化され、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。2014年には、前年アメリカで公開されたハリウッド版映画が日本公開される。「漫画アクション」連載作品。※本作品は2014年小社より刊行された新装版の電子版となります。 -
ハッピー・ファミリー
ボクたちは幸福な家族。ボクと、パパと、ママ。母親のまゆらを愛するなるとと、なるとの父親うづし夫は、まゆらを奪い合い、日々壮絶な恋のバトルを展開!! 三原ミツカズが描く、おしゃれで華麗なトライアングル・ラブ!! -
紺碧の艦隊
昭和18年4月18日。ラバウルを発ち最前線視察と激励に赴く途中、敵P38が接近。一発の敵弾が彼に命中、意識は途切れた…。照和の時代に生まれ変わった彼=高野五十六は、二度と同じ過ちを繰り返さぬ為に精鋭集団「紺碧会」を結成する…。 -
告発!検察「裏ガネ作り」 口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」
日本最強の捜査機関・検察庁。だが裏では組織的な公金横領の疑惑が! 平成14年、その問題をテレビで告発しようとしてた当時の大阪高検公安部長は突然、身内である大阪地検特捜部に逮捕される。それも、誰もが首をかしげる微罪で。併せて「悪徳検事であった」という“検察リーク”で口封じが…。著者(平成22年1月、刑期満了)が係争中に、その手口と顛末を赤裸々に告発し、法務省、検察庁を震撼させた問題の書。 -
臆病な女神
アイアンサは心の扉を閉ざして生きている。彼女の唯一のやすらぎは絵を描くこと――絵筆を取って風景画を描いているときだけ、忌まわしい過去の記憶を忘れられるからだ。今日も雪が降りしきるなか、彼女は外へ出かけていった。だが突風にあおられ、足を滑らせて、斜面を転がり落ちた。気がつくと、大柄な紳士が馬上からアイアンサを眺めている。「断じて危険な者ではありません」紳士は穏やかに言い、雪まみれのアイアンサに手を貸そうとした。次の瞬間、彼女はピストルに手を伸ばし、紳士の心臓に狙いを定めた。彼の眉が上がり、二人の間の空気がぴんと張りつめた。★独特の流麗な筆致でスリリングな世界を描くパトリシア・F・ローエル。RITA賞ファイナリストの彼女が今回送り出すのは、自分の中の闇と闘うヒロインが再生していく物語。彼女を見守るヒーローの辛抱強さに乾杯です。★ -
婚約のゆくえ
温泉保養地バースを訪れたアビーはあるパーティーで、祖父の名付け子のバートと再会した。数年前、アビーは彼にプロポーズされたが、断った過去がある。バートが祖父を喜ばせるためだけに求婚したとわかっていたからだ。お祖父さまはバートがここに滞在しているのを知って、私に温泉を勧めたにちがいない。まだ諦めてなかったんだわ!その手には乗らないとばかり、アビーはつとめて冷ややかにバートに接した。ところが、彼に同行していた妹がアビーになつき、どうしても一緒にピクニックに行きたいと言いだして……。★英国貴族たちの地方での過ごしかたはたいへん優雅なものでした。紳士は野外へ狩猟や魚釣りに出かけ、淑女はおおいに寝坊して遅い朝食をとり、庭園をぶらぶら散歩して過ごします。彼らにとって、馬車で遠出するピクニックは、ロマンチックな出会いを提供する貴重な場でもありました。★ -
結ばれた真実
キャサリンは監禁状態から自分を救ってくれたクリスチャン・デュモンの城に身を寄せていた。城の練武場では騎士たちが剣の稽古に励んでいる。そして六人のうら若い令嬢が息をひそめてその様子を見守っている。令嬢たちは城主の弟であるジェフリーの花嫁候補に名乗りを上げようと、精いっぱい着飾っていた。だが、キャサリンは独り、気持ちが沈んでいた。大好きなジェフリーが結婚してしまう……。それだけではない、彼の顔を見るのもこれが最後かもしれない。そう思うと、寂しくてしかたなかったのだ。★12世紀末、イングランドは現在のノルマンディー地方の領地を巡ってフランスと激しく対立していました。本作のヒロイン、キャサリンもその時代の波にのまれた犠牲者でした。★ -
料理番の娘
高潔な聖職者だった父親の死後、エマ・リンに遺された財産はほとんどなかった。自活することを余儀なくされた彼女はかつて自分の子守をしてくれたマーサ・ラッジのもとへ身を寄せ、得意な料理の腕を生かしてラッジ夫妻の経営する小さな宿屋で働き、生計を立てていた。そんな折、ベネディクト・グラントリーという貴族が宿を訪れ、たちまち村人たちの耳目を集める。でも……あんなに都会的で洗練された人がいったい何をしにこんな田舎までやってきたの?エマの興味は尽きなかった。★お待ちかね、アン・アシュリーの新作をお届けします。彼女の持ち味であるミステリアスな作風が極上のワインのように効いて、格調高い物語に仕上がっています。この春、一押しのリージェンシーをどうぞ。★ -
海風の追憶
絞首刑を宣告された父親の命を救うため、グレースは秘密組織に金を払った。このことが明らかになれば、グレース自身が罪人となる。彼女は身を隠そうと、大叔母の家を目指して船旅に出た。一週間が経った夜、大型の帆船が近づいてきた。そして、イーサン・シャープ船長と名乗る男がグレースを呼び出した。憎悪と嫌悪に満ちた表情。これほど冷たい青い目も、たくましく引きしまった美しい体も、グレースは今まで見たことがなかった。「残念だが、あなたに選択の余地はない」男はグレースを抱えあげ、自分の船へと連れ去った。 -
さよならジェーン
★めくるめく展開と巧みな罠、徹夜必至の一冊!! ★「ジェーン? 大丈夫かい?」悪夢から覚めると愛しい夫の姿があった。夢のなかで迫りくるモーターボートのスクリュー、生々しい激痛の記憶……。幼いころの悲劇を乗り越え、彫刻家として名を上げたジェーンはハンサムな医師と恋に落ち結婚した。そして今、お腹には待望の赤ちゃんがいる。人生はまさに順風満帆だった“ボートの男”が再び現れ、彼女のすべてをおびやかすまでは。異色の作家が愛と狂気の狭間を描く傑出ロマンティック・サスペンス。 -
夢路はるかに
十七世紀、チャールズ二世による王政復古下のイングランド――女優のキャサリンは反逆罪に問われた弟の命を救うため、あるまじき役を引き受ける羽目になった。トム・トレンチャードという男の妻になりすまし、政府から要請された重大な任務を遂行するのだ。がさつな風体の男とともに商人夫婦を演じつつ、オランダまで行くなんて考えられない。だが、そのときキャサリンは知る由もなかった。トムの正体は特命を受けて変装した宮廷人で、本当の名はサー・ステア・キャメロンであることを。★ベテラン作家、ポーラ・マーシャルの作品をお届けします。本作では、三カ国にまたがる壮大な規模で王政復古時代のドラマティックな物語が展開します。どうぞお見逃しなく!★ -
胸騒ぎの舞踏会
自堕落で酒癖の悪い夫が逝って一年。アナベラは義母から執拗ないじめを受けていた。そんな折、喪が明けて社交界に復帰した舞踏会で、魅力的な紳士サー・ウィリアムから声をかけられる。「以前からお近づきになりたいと思っていました」夏の海のような青い瞳に見つめられて、アナベラの心はかき乱され、胸はときめいた。でも、この紳士に惹かれるのは危険だわ。どういう人なのか何も知らないし……。それにしても、どうしてわたしに関心を持ったのかしら?★今や英国摂政期(リージエンシー)の大御所作家の感があるニコラ・コーニック。この作品の主人公アナベラは、『いたずらな運命』(HS~257)でヒロインをつとめたアリシアの妹にあたります。★ -
夜に隠れて
1793年、マルセイユにほど近い港ではフランス在住の外国人が難民と化し、われ先に脱出せんと埠頭に押しかけ、ごったがえしていた。沖合にはイギリスの軍艦が待機し、英国人のリントン一家も接岸する救助艇を待って乗り込もうとした。が、そのとき、船にどっと人々が殺到して娘のエマ・リントンだけが取り残された。「お父さま!」エマは必死で叫んだが、船は無情にも遠ざかっていく。呆然とする彼女の肩を、背後からがっしりとした手がつかんだ。「行きましょう。ここにいては危ない」英国人の紳士に言われ、エマは振り返った。この人は誰?私をどこへ連れていこうというの? -
宿命の舞踏会
社交シーズンのある日、ウィンターセット卿は丘の上で少年の変装をしたセリーナという美しい女性と出会った。何度か一緒に遠乗りに出かけるうち心を奪われ、いずれ舞踏会でドレス姿の彼女と会える日を楽しみにしていた。数週間後、ウィンターセット卿は出席した舞踏会場に十三年間待ち続けていた宿敵が現れたと聞き、燃え上がる復讐心に胸を引き裂かれた。弟を翻弄し死に追い込んだ女とは、いったいどんな妖婦なのだ?琥珀色のドレス姿で男性客の注目を一身に浴びるその人物を見て、彼は言葉を失った。セリーナ……?■再会した二人の皮肉な運命。二転三転する予想外の展開に目が離せません。アンドルーの描くドラマチックな愛憎劇をご堪能ください。本作は、HS~378「伯爵の華麗なる復讐」の関連作品です。 -
あのキスの記憶
ある真夜中、フランス人のジュリエットは大きな物音に夢を破られた。行方不明の兄を捜すためにロンドンに宿を取っていたが、窓の外を見ると、一人の男性が四人の男性から暴行を受けている。男性が思わずもらしたフランス語の叫び声を聞き、ジュリエットは無意識にそばにあったものを暴漢めがけて投げつけた。ダグラスは朦朧とした意識の中でゆっくりと目を開けた。自分がどこにいるのかもわからないが、男に襲われたのは覚えている。そして、夢の中で女性の柔らかな体を抱きしめ、キスをしたことも。そのとき隣に女性が寝ているのに気づき、彼ははっとした。夢の中で見た女性とそっくりだが、もしかして……。 -
魔性の恋人
イギリス政府の秘密諜報員として働くリチャードは場末の貧民窟で重大情報を手に入れた夜、腹を空かせた浮浪児にそれをかっぱらわれる。すぐに取り戻して事なきを得たが、浮浪児は少年に変装した美少女だった。それもかなり高貴な生まれの。ジョージーと名乗った彼女は語り出す――両親の死後、薄気味悪い男との結婚を無理強いされ逃げ出した。有り金をすられ、浮浪児となって生き延びるほかなかった、と。強烈にジョージーに惹きつけられ、リチャードは彼女を屋敷に連れ帰る。だが暗い秘密を抱えた彼が、ジョージーを妻にすることは不可能だった。 -
残り香の告白
★ハリウッド帰りのマライアを待っていたのは最愛の姉の死と自分への嫌疑だった。★厳格な家を飛び出してハリウッドで人気脚本家となったマライアは、愛する姉ローラと和解するため10年ぶりにウィスキーリバーへ帰郷した。だが、そこでマライアを待っていたのは射殺されたローラの遺体と自分への嫌疑、そして憎しみに満ちた家族が一堂に会する姉の葬儀だった。マライアは保安官トレイスに掛け合い、自分も捜査に加わらせてほしいと頼む。ローラを殺した人でなしが監獄に入るのを見届けて初めて、私は泣くことが許されるのだ……。マライアはトレイスがどれほど拒もうと、彼と行動をともにすると固く心に誓った。 -
引き裂かれた愛
一六四一年、夏。グラフトンの村は美しい花々で彩られていた。婚約者のサイモンはハンサムで、優雅な紳士だった。彼に優しくキスをされ、アンは幸せな花嫁になる日を夢見た。一六四五年、冬。現れた美女を見て、サイモンは我が目を疑った。アンに恋したあの夏の日の思い出が甦る。だが革命が起きたせいで、二人の未来は消えてしまった。今や彼女は、弟を殺した敵側の人間だ。危険を覚悟で交渉にやってきたアンに、サイモンは冷たく言った。「きみを人質にする、レディ・アン」★婚約直後に引き裂かれた恋。四年後、愛らしかった少女は大人の女性になっていました。でも、彼女は仇敵……。時代の荒波に翻弄される切ない愛を、ニコラ・コーニックが描きます。★ -
花婿の約束
幼なじみで、ずっと憧れていたリチャードとの結婚――レクシーは幸せの絶頂にいるはずだった。だが結婚式のあと、レクシーはみなの前でいきなり花婿に銃を向けた。式の直前に、あいついで亡くなった父と兄を死に追いやったのは、実はリチャードだったと知ったのだ。妻としての財産も手に入れた今、私がこの手で彼をあやめてみせる。しかしリチャードは、落ち着いた様子で彼女に取り引きを申し出た。半年の間に無実を証明できなければ、君のいいなりになろう、と。それまでは普通の夫婦を演じてほしいという彼の提案で、憎き男性との奇妙な結婚生活が始まった。 -
子爵の憂愁
グレイソープ子爵が楽しげに笑うことなど、かつてなかった。だから、アニス・ミルバンクはきわめて希有な存在だった。率直で世話好きな性格から、訪問先の屋敷の厄介ごとに首を突っ込み、ずっと昔からの友達のように、子犬を抱き居間でくつろいでいる。目下、彼女の関心事は子爵を“殺さないように”狙撃した人物は誰か、だ。美しく聡明なアニスに感化され、グレイソープ子爵の皮肉屋の仮面は外れかけていた。彼女こそ、この陰鬱な屋敷の亡霊を追い払ってくれる救いの女神かもしれない……。★人間の心の機微を丁寧に描いて人気のリージェンシーの名手、アン・アシュリー。本作はミステリー仕立てですが、快活で聡明なヒロインと愛らしい女性陣との心温まるエピソードが物語に花を添えています。★ -
囚われの花嫁
愛なき結婚――これがわたしの宿命なのだろうか。反旗を翻したスコットランド王の軍により、ローンの城は陥落。父は城を追われ、ララと弟妹は敵の捕虜となった。スコットランド王の腹心の部下、セバスチャンがララに迫る。花嫁になれ、さもなくば死を選べ、と。敵に身を捧げるのは屈辱だが、結婚を拒めば、弟妹の命まで奪われる。ララは敵の支配する城で、囚われの花嫁となるほかなかった。その晩、従順な新妻を演ずるべく、ララはベッドに身を横たえ、そして、待った。夫を欺こうという企みなどおくびにも出さず。★氏族を救うため囚われの花嫁となったララ。謀略の渦の中で愛と裏切りが交錯し、運命に弄ばれ……。2年連続RITA賞最終選考まで勝ち残った実力派作家の自信作をどうぞご堪能ください!★ -
謎めいた伯爵
ロザリンは父の遺した壮大な屋敷で、田舎暮らしを楽しんでいた。二十七歳になった今、結婚願望がないわけではないけれど男性に頼るだけの生活には興味がない。ある朝、散歩をしていたロザリンは見知らぬ男性に声をかけられ、それが、ひと夏のあいだ隣の館を借りることになった隣人だと知る。その日の夕食に招待され、つい誘いを受けたもののロザリンはなぜだか一日じゅう不安をぬぐい去れなかった。ハンサムで身なりも立派だけれど、彼はとても危険な香りがする……。不吉な予感は的中した。翌日、叔母から思わぬ事実を聞いたのだ。数年前に起きた殺人事件に、あの男性が関与していたですって?★おかげさまでハーレクイン・ヒストリカルは300号を迎えることができました。記念号として、大人気のアン・ヘリスのサスペンス仕立てのラブ・ストーリーをお届けいたします。美しく誇り高いロザリンの、危ない恋のゆくえは……。★ -
湖上の女神
「わたしはひとりでやっていける。誰の助けも必要ないわ」そう言った瞬間、マイリの脳裏に水に濡れた筋骨逞しいコナルの姿がよみがえった。いいえ、だめ。男なんてみんなろくでなし。母を見殺しにした父が、そのいい証拠よ。たしかにマッキントッシュ氏族のコナルの力を借り、湖上貿易を成功させれば、わたしたちダンバー氏族は冬を越せる。でも隣人、サイモン氏族のジェフリーも協力を申し出てくれた。ただし、わたしと結婚するという条件で。男らしいけれど粗野なコナル。洗練されているジェフリー。わたしはどちらの力を借りたらいいのかしら?★窮地にある魅惑の女族長を救うべく現れた二人の男たち。彼らは味方なのか、本当は敵なのか?美しい大自然の中で紡がれる愛と戦いの物語を、どうぞご堪能ください。★ -
王の愛人
国王ヘンリー二世からの予期せぬ手紙に、オリックは戸惑いを隠せなかった。忠臣の働きに報いるため、褒美を授けるという。その褒美とは、新たな称号と金、そして妻だった。王がオリックの妻にと選んだ女性の名はマルガリート。しかし、華やかな宮廷から厳しい北の地に喜んで嫁ぐ女性がそうそういるとも思えない。この話には何か裏がありそうだとオリックは感じた。そこへ、信じられない知らせがもたらされる。マルガリートは王の愛人だったというのだ。 -
清らかな花嫁
ハーリー家にとってオクセンデン家は不倶戴天の敵だった。内戦のどさくさに紛れ、一族の館は彼らに奪われたが、その正当な権利を主張して両家は争いを続けていた。ある日、オクセンデン家のマーカスが訪ねてきて、自分とケイトが結婚すれば万事解決と取り引きを持ちかけた。ハーリー家の娘であるケイトに選択の余地はなかった。マーカスは魅力的な紳士で、惹かれはするものの、取り引きの相手としか自分を見ない彼には反発を覚える。そこへ、大伯母からこの取り引きを覆す方法があると知らされ、ケイトはマーカスの裏をかこうと心に決めた。★期待の作家アン・オブライエンが本作で日本デビューを飾ります。17世紀のイングランドを舞台にした興味深い物語です。★ -
見えざる檻
FBIに1通の犯行声明文が届いた。手紙は大胆にも差し入れのドーナツの箱に忍ばされ、今日午前10時に大惨事が起きると予告している。捜査官マギーは爆発物処理班を率いて記された住所へ向かった。だがありふれた郊外の住宅には幼い少女がいるだけで、不審物は見当たらない。予告時間が迫るなか、少女の母親が病床に伏していると聞き、容態をみるために奥の寝室の扉を開けると、そこには信じられない惨状が広がっていた。そのときマギーは気づいた。犯人の巧妙な罠に。そして今、この場にいる全員の命が脅かされていることに。 -
冷たい花婿
私は不治の病におかされていて、余命いくばくもないですって!ローラは家族の会話を漏れ聞き、大きな衝撃を受けた。これまでに恋をしたこともないのに、このまま死ぬのかしら。それならせめて残りの人生を悔いなく生きたいと、ローラは一度だけ会ったことのある謎めいた男性ショーンに結婚を持ちかける。ローラの莫大な財産を残らず彼に遺す代わりに、女性としての歓びをすべて教えてほしい、と。だが、やがてローラが妊娠していることがわかると同時に思いもかけなかった事実が明らかになり、情熱的だった花婿の態度が一変した。■自分の命に限りがあると知って、便宜的な結婚をしたローラ。花婿のショーンのことをいつしか本当に愛してしまいますが、その愛が裏切られるような事実が持ち上がり……。リン・ストーンの情熱的な世界をご堪能ください。 -
花嫁は絶体絶命
キャサリンの弟は無類の博打好きだった。借金に借金を重ね、家を無断で売り払い、とうとう姉の名で金を借りた。二週間以内に五千ポンドを返せなければ、私は投獄される。途方に暮れるキャサリンは、弁護士から思いもよらない助言を受けた。“死刑囚と結婚すれば借金は帳消しになる”――その法律を逆手にとって、死刑囚と形だけの結婚をすればいいという。年寄り貴族の愛人になるくらいなら、そのほうがましかもしれない。彼女は同意し、監獄で髭ぼうぼうのむさ苦しい男と対面した。ブラック・ジャック・スタンドン。追いはぎの首領だ。けれど、手枷を外された男が髭を剃って身なりを整えると、そこには優雅な物腰の目をみはるような美男子が現れた。◆「放蕩者に会いたいとずっと思っていたの」――花婿はなんと囚人!逆境を打破して幸せをつかむべく奮闘する、夢見るキャサリンの波瀾万丈な恋の行方を描きます。どうぞご堪能ください。◆ -
仮面の悪党
ジェンナはスコットランド境界地方の城で父と暮らしている。ある夜、イギリス軍の捕虜になっていたいとこが負傷して現れた。脱獄してきたのだという。ジャコバイトの指導者ファーガスンを捜してほしいと頼まれ、ジェンナは場末の悪党たちの巣窟へ向かったが、タイミング悪くイギリス兵に見つかりそうになった。と、そのときふいに唇を奪われた。銀の十字架を首に下げた、野性的で危険な香りがする男。彼こそがファーガスンだった。翌日、城を訪れた貴族の中に、とびきりハンサムな紳士がいた。ジェンナには彼がファーガスンの変装した姿に思えてならず……。★ジャコバイトの蜂起で伝説的英雄となったファーガスン。けれど愛した女性は、父を殺した憎むべき仇敵の娘で……。激動の時代を生きた、恋人たちの甘く苦しい愛の物語です。★ -
月下に紡ぐ愛
長年にわたって敵対してきた氏族に、双子の兄が囚われたらしい。ショーは兄を救いだすべく、単身、敵の城に乗り込んでいく。そこで見つけた兄は重傷を負って死にかけていた。回復するまで、この城にとどまるしかない。こともあろうに、兄を介抱しているのは敵の領主の家族だった。とくに領主の娘メリットはショーに対して敵意を隠さなかった。彼が、父の領地を襲撃して、母を殺害した者の一族だからだ。だが、二人は相手が憎むべき敵であることをつい忘れてしまう。それほどメリットはショーと気持ちがつながっているのを感じ、ショーもまた二人を引きつけあう力を感じるのだった。★双子の兄弟、サトンとショー。本作は修道士になるべく育てられた弟ショーの物語です。愛と裏切りが交錯する複雑な人間模様を、どうぞご堪能ください。★
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