渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

850円 (税込)

4pt

江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。

※この電子書籍は2019年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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渦 妹背山婦女庭訓 魂結び のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月23日

    人形浄瑠璃(文楽)作者、近松半二の人生が青年期、妹背山に向かう絶頂期、そしてピークを超えたあとの晩年が丁寧に描かれていた。幼い半二が芝居に魅せられる姿に自分を重ねながら読んだ。また、他で演じられた作品を別の作者が書き直して人形浄瑠璃や歌舞伎の演目になっていたことを知り、驚いた。“盗作”ではなく“リス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月09日

    浄瑠璃に生きた近松半二。
    器用に生きたという印象はなく、愚直に浄瑠璃に向き合っている一生懸命さが伝わる物語。
    個人的には、半二を支えたお佐久の存在がとても魅力的。
    メインで登場する人物ではなかったのにもっと知りたいと思わせる人物。女性としても人間としても見習いたい憧れに近い感情が生まれました。

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    Posted by ブクログ 2021年10月22日

    直木賞受賞作はオモロナイっちゅー印象があったんやけど,認識を改めなあかん.大島先生の作品の中で,いっちゃんええと思います.
    道頓堀の渦の中で生きた近松半二の一代記.なんやいっぺん,文楽っちゅーもんをちゃんと観なあかんかなーっちゅー気にさせてもらいました.

    せやけど大島先生,大阪弁がほんまに自然やわ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月02日

    何かに取り憑かれたようにものづくりをしたことがある人には響き過ぎて辛いかもしれない。泣かせる話じゃないのに、途中から涙が止まらなかった。この本、読んだ人と色々語り合いたい。

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    Posted by ブクログ 2021年08月16日

    硯/廻り舞台/あをによし/人形遣い/
    雪月花/渦/妹背山/婦女庭訓/三千世界

    浄瑠璃 操浄瑠璃 人形浄瑠璃 文楽

    テレビで取りすがりにチラッと見たことはあるけれど、演目を通して見たことはない。ちょっと勉強して一本見てみたいかもと、思ってしまった。

    舞台で表現されるものの始まりは作者、音楽がつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月13日

    江戸時代の大坂・道頓堀、浄瑠璃作家近松半二の物語

    テンポの良い大阪弁で語られ、生き生きとした登場人物たちに江戸時代ということを忘れてしまいそうで、文楽を題材にした架空の人物のストーリーかと思っていたら、近松半二は実在の浄瑠璃作家だったと知り、驚きました。
    物語を作り出す苦労。
    書いても舞台をヒット...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月03日

    近松半二が実在する人物だと思わずに読んでいました。それほど会話が自然で他の登場人物との関係も面白かった。章ごとに父、幼なじみ、師匠、妻とどんどん関わっていく人が変わり、飽きません。
    本題の浄瑠璃との関係も純粋で良い。今まで全く知らなかった文楽について触れることができて良かったです。

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    Posted by ブクログ 2022年09月12日

    人形浄瑠璃作者、近松半二の一代記。
    浄瑠璃が下火になっていく時期に、大ヒット作「妹背山婦女庭訓」を書いた人だ。
    うん、むか~し、文学史の教科書でちらっと見たような。

    その半二を、エンパシーの人として(そんな言葉は使っていないが)描く。
    これが、この作品の肝なのではないか。
    なんでも取り込んでいく人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月11日

    人形浄瑠璃作家の近松半二の半生。人形浄瑠璃なんて、今までちんぷんかんで興味もそれほどなかった世界だったけど、作家の苦悩だったり、歌舞伎と拮抗していた時代背景だったり、何より、関西弁がテンポよくてとても楽しめた。
    妹背山婦女庭訓、どんなお話しなんだろう?三輪ちゃんに会ってみたいな。

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    Posted by ブクログ 2021年11月11日

    副題「妹背山婦女庭訓 魂結び」。
    もう一人の近松、操浄瑠璃(あやつりじょうるり。現在の文楽)の作家・近松半二の一代記です。
    ちょっと変わった構成です。主役の半二の一代記なのですが、一つの章では一つの事件に絞って扱い、脇役も章ごとに代わって行きます。事件は時系列で並んでいるのですが、章の書き出しは前の...続きを読む

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