渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び

850円 (税込)

4pt

江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。

※この電子書籍は2019年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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妹背山婦女庭訓 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
    850円 (税込)
    江戸時代の大坂・道頓堀。穂積成章は父から近松門左衛門の硯をもらい、浄瑠璃作者・近松半二として歩みだす。だが弟弟子には先を越され、人形遣いからは何度も書き直させられ、それでも書かずにはいられない。物語が生まれる様を圧倒的熱量と義太夫のごとき流麗な語りで描く、直木賞&高校生直木賞受賞作。 ※この電子書籍は2019年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 結 妹背山婦女庭訓 波模様
    950円 (税込)
    直木賞&高校生直木賞受賞『渦』の続編 近松半二「妹背山婦女庭訓」が生んだ熱。人形浄瑠璃に魅せられた人々の喜怒哀楽と、人間模様を鮮やかにいきいきと描く群像時代小説。 ※この電子書籍は2021年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

渦 妹背山婦女庭訓 魂結び のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2019年直木賞(上半期)受賞作
    江戸時代の大阪、人形浄瑠璃を描いた人情もの。
    後書き読んでビックリしたけど、主人公の近松半二は実在の人物なんやね。妹背山婦女庭訓も実在するなんて!こんな小話が知れるから文庫本はやっぱいいな♪

    半二を中心に台詞はコテコテの関西弁。
    妻のお佐久は京言葉。単身赴任者とし

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    すごく読みやすいのに、すごく半二の気持ちがダイレクトに伝わってくる、不思議な本。虚が実を取り込む、まさにその渦に自分も巻き込まれたのだと思う。

    人形浄瑠璃の知識はまったくなかったけど、この本を読んで一度見てみたいと思った。ただ、もうその時点で近松半ニの描いていた未来とは今は大きく違うんだろうなと考

    0
    2024年11月28日

    Posted by ブクログ

    歴史に興味がある人はもちろん、ない人でも十分に楽しめる。時代小説には分類されない程度の作風。
    人形浄瑠璃(操浄瑠璃/文楽)に魅せられた近松半二という男の一生を描いた時代物語。舞台は江戸時代・大阪。
    この世は狂言と表現する半二、どんな辛いことがあっても、それを面白がれる男である。人生で浮かないときにも

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    人形浄瑠璃(文楽)作者、近松半二の人生が青年期、妹背山に向かう絶頂期、そしてピークを超えたあとの晩年が丁寧に描かれていた。幼い半二が芝居に魅せられる姿に自分を重ねながら読んだ。また、他で演じられた作品を別の作者が書き直して人形浄瑠璃や歌舞伎の演目になっていたことを知り、驚いた。“盗作”ではなく“リス

    0
    2023年12月23日

    Posted by ブクログ

    浄瑠璃に生きた近松半二。
    器用に生きたという印象はなく、愚直に浄瑠璃に向き合っている一生懸命さが伝わる物語。
    個人的には、半二を支えたお佐久の存在がとても魅力的。
    メインで登場する人物ではなかったのにもっと知りたいと思わせる人物。女性としても人間としても見習いたい憧れに近い感情が生まれました。

    0
    2023年04月09日

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作はオモロナイっちゅー印象があったんやけど,認識を改めなあかん.大島先生の作品の中で,いっちゃんええと思います.
    道頓堀の渦の中で生きた近松半二の一代記.なんやいっぺん,文楽っちゅーもんをちゃんと観なあかんかなーっちゅー気にさせてもらいました.

    せやけど大島先生,大阪弁がほんまに自然やわ

    0
    2021年10月22日

    Posted by ブクログ

    人形浄瑠璃への情熱がひしひしと伝わって、半二たちのその熱が巻き起こした渦に巻き込まれるように、私も浄瑠璃を観たくなった。
    時代が変わった今も、渦はずっと渦巻いているのだ。

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    根拠なく前向きになれる作品でした。面白かったです。どうやら半二が言うところの『渦』は現在もぐるぐると回り続けて新しいものを生み出しているようです。

    江戸時代の浄瑠璃作者、近松半二を主人公をとした作品。完全に作者のフィクションと思って読みはじめたのだが、近松半二は実在の人物。『妹背山婦女庭訓』は現在

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    これまで読んだことのないジャンルの小説で興味深かった。 近松半二この世界では有名だがわたしは全く知りませんでした。 天才は作品に没入すると、ストーリーが降ってくる様に書かずにはいられなくなるってパターン。

    0
    2025年05月27日

    Posted by ブクログ

    大島さんは、色々なジャンルの作品を描かれるので驚く。
    時代ものでは花火に魅せられ、打ち込んだ男の物語『空に牡丹』を読んだが、江戸の話だった。これは大阪道頓堀の操浄瑠璃作家、近松半二を描いたもので、ことばから文化から、まるで違う時代劇だ。浄瑠璃のことを学ばれているのはもちろん、その上方言葉の自然な表現

    0
    2025年02月03日

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