戦友の恋

戦友の恋

671円 (税込)

3pt

漫画原作者の佐紀は、人生最悪のスランプに陥っていた。デビュー前から二人三脚、誰よりもなにもかもを分かちあってきた編集者の玖美子が急逝したのだ。二十歳のころから酒を飲んではクダをまいたり、互いの恋にダメ出ししたり。友達なんて言葉では表現できないほどかけがえのない相手をうしなってしまった佐紀の後悔は果てしなく……。喪失と再生、女子の友情を描いた、大島真寿美の最高傑作!

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戦友の恋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    今まで読んだものの背景が過去だったので、現代の話も書くんだというのが読み始めた時の感想。主人公はマンガ原作者。戦友というのは編集者。デビュー当時から一緒に苦労した戦友。友達以上の関係。そして、この話は彼女が死んだところから始まる。短編集の形をとっているが、実際には話が続いている。とりとめのないようで

    0
    2024年12月28日

    Posted by ブクログ

    本の雑誌を購読している。その中で、蔦屋書店を通じて本の雑誌社が選んだ数冊を送ってもらえるサービスがある。いつもどうしても偏ったものを読んでしまう。
    こういった、「恋」と名のつくもの、ページ数が少ないものは、内容も見ずに手に取らない。
    人に選んでもらった数冊は、すべて大変刺激的であった。このお話も、じ

    0
    2019年08月27日

    Posted by ブクログ

    恋愛小説と思うと構えてしまう自分がいて、というのはそれを読んで感じ入った記憶が殆ど無いからであって、本作も入手してみたものの、なかなか手が出なかった作品。”読むのが怖い”で大森氏も絶賛しているのを見て、それならばってことでトライ。で、これがまた素晴らしかったんです。やはり出色は表題作だけど、それ以外

    0
    2018年03月08日

    Posted by ブクログ

    読み終わってすぐ、もう一度読んだ。
    淡々と語られる、大島真寿美の文章は心地よい。

    1行目にして“生前”という単語が出てくる、亡き友を偲ぶ物語だ。

    親友の玖美子の他にも、別れや、別れの予感のようなものに満ちている。
    元彼、すなわち、既に別れた人との食事。
    親友との思い出の場所のオーナーは、病に倒れ

    0
    2015年07月01日

    Posted by ブクログ

    変わってしまったかつて行きつけのライブハウスで、自分の歴史を知らない若い女子の横に座り、変わってしまった味のペペロンチーノを食べながら、昔の思い出に耽る。この年取った感がいい。戦友のような友人を突然亡くしてからの日々が淡々と綴られる本書。生きてる彼女は年を取るのだ。優本!

    0
    2014年01月11日

    Posted by ブクログ

    戦友を突然亡くし、でも、日常は続く。
    亡くなってもなお、どこかしらに彼女の存在があり続けていくが、決してそれは囚われているわけではなく、いい意味で人生に関わっているところが、前向きだなと思った。

    0
    2021年12月12日

    Posted by ブクログ

    「ほどけるとける」が面白かったので,解説で紹介されていたサイドストーリーの本書も講読.
    漫画原作者の佐紀さんが主人公のバディもの.ただし,相方の玖美子さんはすでに亡くなっている.
    「戦友」を失った喪失感と,「長い長い喪中」を経てゆっくりと再生して行く姿が,日常の生活を通してゆったりと描かれている.

    0
    2020年01月17日

    Posted by ブクログ

    巻末に添えられた北上次郎さんの解説の一行が物語る…完璧で美しく、静かで力強く、、の見事な時間の経過、時の流れ、、玖美子と一緒に年を重ねる佐紀と単独のあかね。頁内の幾つかの言葉が突き刺ささってくる作品と違い、こんなに頁毎にしんなりと溶け込んでくる作品も珍しい。ほんのり軽いエッセイ感も漂わせながら…リズ

    0
    2013年12月30日

    Posted by ブクログ

    ある女性が、大切な人を失った喪失感から、立ち直っていくお話なんだけど、その大切な人が、恋人ではなく肉親でもなく、友人でもない。そう、戦友なんである。
    この表現、距離感。心得てるな~。
    立ち直っていく過程も、劇的なことがおきるのではなく、どちらかというと、地味に淡々と日々を過ごしている。このリアルさな

    0
    2013年04月14日

    Posted by ブクログ

    仕事の、そして私生活でも、
    かけがえのない友達を喪ったところから
    始まる。
    友達が「死につづけている世界」で「生き続ける」私の
    物語。
    かけがえのない人がいなくなった世界でも、
    忙しかったり、スランプになったり、
    その底辺に流れる日常の生活、出会い、再会、
    変わっていく気持ち、育っていく感情・・・。

    0
    2013年03月29日

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