ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
漫画原作者の佐紀は、人生最悪のスランプに陥っていた。デビュー前から二人三脚、誰よりもなにもかもを分かちあってきた編集者の玖美子が急逝したのだ。二十歳のころから酒を飲んではクダをまいたり、互いの恋にダメ出ししたり。友達なんて言葉では表現できないほどかけがえのない相手をうしなってしまった佐紀の後悔は果てしなく……。喪失と再生、女子の友情を描いた、大島真寿美の最高傑作!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
今まで読んだものの背景が過去だったので、現代の話も書くんだというのが読み始めた時の感想。主人公はマンガ原作者。戦友というのは編集者。デビュー当時から一緒に苦労した戦友。友達以上の関係。そして、この話は彼女が死んだところから始まる。短編集の形をとっているが、実際には話が続いている。とりとめのないようで...続きを読むいて、しっかりつながっている日々の生活が語られていて、どこかでほっとさせられる本だった。
本の雑誌を購読している。その中で、蔦屋書店を通じて本の雑誌社が選んだ数冊を送ってもらえるサービスがある。いつもどうしても偏ったものを読んでしまう。 こういった、「恋」と名のつくもの、ページ数が少ないものは、内容も見ずに手に取らない。 人に選んでもらった数冊は、すべて大変刺激的であった。このお話も、じ...続きを読むんわりと胸に残る。どこが、と言われたら人間関係なのかな、はっきりと言えないが、数年後に必ず読み返すと思う。ミステリばかり読んでいたが、 これを機会に同じような作品に手を伸ばし始めている。
恋愛小説と思うと構えてしまう自分がいて、というのはそれを読んで感じ入った記憶が殆ど無いからであって、本作も入手してみたものの、なかなか手が出なかった作品。”読むのが怖い”で大森氏も絶賛しているのを見て、それならばってことでトライ。で、これがまた素晴らしかったんです。やはり出色は表題作だけど、それ以外...続きを読むも色んな人間模様が描かれていて、バラエティ豊かで○。サラッと読める分量だけど、しっかり余韻を残す物語でした。
読み終わってすぐ、もう一度読んだ。 淡々と語られる、大島真寿美の文章は心地よい。 1行目にして“生前”という単語が出てくる、亡き友を偲ぶ物語だ。 親友の玖美子の他にも、別れや、別れの予感のようなものに満ちている。 元彼、すなわち、既に別れた人との食事。 親友との思い出の場所のオーナーは、病に倒れ...続きを読む、入退院を繰り返し、確実に弱っているように思われる。 それに伴い、想い出のその店も、なんとなくもう潮時を迎えていそうな… 逆に、死んだと思っていた音信不通の人がひょっこり現れたり、偶然、幼なじみに再会したり。 平凡な一日は、しかし健やかな一日でもあり、友の死につづける世界の中で、ヒロインは毎日生き続ける。 毎日が繰り返されるという事は、今日が終わり、明日が再生されること。 輪廻転生のように、新しい若い人たちに、かつての自分と戦友を見る。 喪失と再生の物語だ。 ちょっと気の毒だったのが、玖美子の後を引き継いで、担当になった編集者、君津。 ちょっと、この作品の中では場違いに元気が良く、感情もはっきりしている。 ある意味、異端分子? 良いアクセントを添えているのだが、しかし完全なつなぎの立場だった(笑) そんな君津も成長した。 良い作品でした。 あと、佐紀が食べる、漬物やお魚といった和風ご飯が何気にとても美味しそう。 リズのぺペロンチーノもにんにくの香り立つようで食欲をそそる。
変わってしまったかつて行きつけのライブハウスで、自分の歴史を知らない若い女子の横に座り、変わってしまった味のペペロンチーノを食べながら、昔の思い出に耽る。この年取った感がいい。戦友のような友人を突然亡くしてからの日々が淡々と綴られる本書。生きてる彼女は年を取るのだ。優本!
戦友を突然亡くし、でも、日常は続く。 亡くなってもなお、どこかしらに彼女の存在があり続けていくが、決してそれは囚われているわけではなく、いい意味で人生に関わっているところが、前向きだなと思った。
「ほどけるとける」が面白かったので,解説で紹介されていたサイドストーリーの本書も講読. 漫画原作者の佐紀さんが主人公のバディもの.ただし,相方の玖美子さんはすでに亡くなっている. 「戦友」を失った喪失感と,「長い長い喪中」を経てゆっくりと再生して行く姿が,日常の生活を通してゆったりと描かれている. ...続きを読むラストシーンの,達貴君の得意げな顔と夕日の光に満たされていく二人の姿が印象的. 本書だけでも十分面白い(と思う)のだが,「ほどけるとける」のあの場面で,佐紀さんはこうだったんだと言うのがわかって,より楽しめた. 大島先生,君津君や律子さん視点の話もお願いします.
巻末に添えられた北上次郎さんの解説の一行が物語る…完璧で美しく、静かで力強く、、の見事な時間の経過、時の流れ、、玖美子と一緒に年を重ねる佐紀と単独のあかね。頁内の幾つかの言葉が突き刺ささってくる作品と違い、こんなに頁毎にしんなりと溶け込んでくる作品も珍しい。ほんのり軽いエッセイ感も漂わせながら…リズ...続きを読むに行きたくなる♪
ある女性が、大切な人を失った喪失感から、立ち直っていくお話なんだけど、その大切な人が、恋人ではなく肉親でもなく、友人でもない。そう、戦友なんである。 この表現、距離感。心得てるな~。 立ち直っていく過程も、劇的なことがおきるのではなく、どちらかというと、地味に淡々と日々を過ごしている。このリアルさな...続きを読むんですよねー。 ピエタの慎とした、凛とした感じも好きだけど、本作の方がより身近な印象を受けた。 が、ラストが??な終わり方。
仕事の、そして私生活でも、 かけがえのない友達を喪ったところから 始まる。 友達が「死につづけている世界」で「生き続ける」私の 物語。 かけがえのない人がいなくなった世界でも、 忙しかったり、スランプになったり、 その底辺に流れる日常の生活、出会い、再会、 変わっていく気持ち、育っていく感情・・・。...続きを読む 生きてゆく・・・ということは、大変だけれど、 美しくて、愛しいことだなぁ・・・と ラストを読んでしみじみと思った。 ふつうの生活を、もっと愛したくなる 好きな作品が、またひとつ増えた。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
戦友の恋
新刊情報をお知らせします。
大島真寿美
フォロー機能について
「角川文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
青いリボン
試し読み
明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】
あなたの本当の人生は
いつか、アジアの街角で
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び
うまれたての星
かなしみの場所
空に牡丹
「大島真寿美」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲戦友の恋 ページトップヘ