くわがきあゆの作品一覧
「くわがきあゆ」の「レモンと殺人鬼」「先生と罪」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白い。芸人ミステリー。
終始どこかコメディチックなのだが、ミステリーとしてもしっかりしていて文体とリアリティの塩梅が絶妙だった。最後には「人はどういう時に笑うのか」まで踏み込んでいたのがすごい!
あらすじ
主人公は矢場北太郎というピン芸人。鳴かず飛ばずの芸歴15年目。
ふだんは劇場でピン芸を披露しているのだが、すべり続けている。
(鯉劇場という劇場の名前が面白い。上のクラスの芸人が出演している龍劇場にはもちろん出演できていない)
そんな北太郎の唯一の救いは、ローカル局の情報番組のロケのレギュラー。
なんとも運が強く、交通事故で急遽休むことになった先輩の代演を探していたマネージャー
Posted by ブクログ
重いものを断ち切ってすっきりしたという感じはなかった。現在付き合っている恋人というのは、もともとあるはずのないものだったのだ。
今、交際相手はいるのかと、誰かに尋ねられたいと思った。令祥はその状況を想像し、口に出してみた。自分はこう答えるのだ。
「前の彼女とちょっと揉めてね。もうしばらくはいいかなって感じ」
工藤のように。
腹部からの激烈な痛みが全身を痺れさせていく。視界の開から霞がかかっていく。
その中で、令祥は無意識のうちに口元を綻ばせていた。
(中略)
常に無数の新しい一面を覗かせる彼は、いつでも新鮮で、底が知れない。
自分も今晩からでもあの目つきを練習しよう。今まさにこの身に向けられ