あらすじ
『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作
『レモンと殺人鬼』著者の
狂気の学園サスペンス
「どんでん返しの新女王」が放つ
ノンストップ反転劇!
この学校には秘密がある。
犯人は生徒? 教師?
それとも――
すべての真実は、
三年生の伝統行事
運命の夏合宿
で明らかになる!
(あらすじ)
同僚の教師・岩本結衣からかかってきた「助けて、あおられてる」という死の直前の電話。以来、市立新畑中学校に勤める教師・如月晴の周りで不穏な出来事が起こり始める。嫌がらせの張り紙や、実家の周囲をうろつく男の影。岩本の代わりとして三年五組の担任となった如月は、クラスの問題児を抱えながらも奮闘するが……。すべての真実は学校の伝統行事である夏の宿泊学習で明らかになる――!
【著者について】
くわがきあゆ
1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。他の著書に『復讐の泥沼』(以上、宝島社)、『美しすぎた薔薇」(新潮社)など。
感情タグBEST3
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ベタ踏み!アクセル全開ノンストップ劇場
終わったのか?通り過ぎたのか?
同僚が電話で煽り運転を受けていると訴えてから事故死してしまう所からスタート。主人公如月の家族や
周りの教員、生徒、その父兄!全ての登場人物に目が離せない!
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とても、びっくり‼️
はらはらドキドキで楽しませてもらった。
自分の主観で、他人をいい人だなとか嫌な人とか考えがちだけど、人間みんなどちらもあって、ただ良いも悪いも自分の価値観に合っているかそうでないかで判断してるだけな気がする。
ただ、ここに出てくる人達はみんな恐ろしい。
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同僚の教師、岩本結衣から電話がかかってきた。
どうやら運転中で、あおられている様子。
今日は同僚の庄司とデートなのでは?
如月晴はその電話が途中できれたが、どこかに通報することもしなかった。
翌朝、職場の学校に行くと、岩本結衣は崖から車ごとおちて亡くなったと報告があった。まさか、あのとき・・・?
ではもしかして、あおったのは一緒にいたという庄司?
だが、庄司も何事もなかったかのようにその報告を聞いている。
結衣のクラスは、晴が受け持つことになった。
前任校はひどく荒れている学校だったので、進学校であの学校に比べたらどんなクラスでもやりやすいと感じる。
受け持ったクラスの中に、小泉翼という男子生徒と、水野莉々香という女子生徒が不登校なのが問題ぐらい。
小泉翼の父親は勉強を強いるのが過度で、
水野莉々香の母は典型的モンペで過保護。
先日も、中年男性の橋田先生が夜「一人でアニソン歌いたくてカラオケに行った」という莉々香とばったり会い、
遅い時間だからと家に送り届けている途中で、莉々香をさがしていた母親と会い、
橋本先生が「娘を誘拐した」と大騒ぎしたところ。
本人が「カラオケに行ってた」といったことでなんとか母親をなだめることができた。
そんな時、晴の靴箱に中傷文が貼られた。
「如月晴の家族は轢き逃げ殺人犯」
幸い、晴と校長しか見ずに処分した。
心当たりはなくはない。祖父が7年前に交通事故を起こした。
だが逃げず119番をした。相手の軽自動車は亡くなってしまったが。
それから祖父は怪しい宗教のようなものを拝むようになり、
仏壇の前でぼんやりするようになった。
しばらくして、晴のロッカーが燃やされた。
貴重品などなく、個人懇談用のジャケットなどを入れてるだけのものだったので被害もそんなもんだが、いったい誰が?犯人は晴に恨みがあるんだろうか?
小泉翼の個人懇談の日、父親がやってきた。
自分の出身校である学校に進学させたいという。だが、学力もおいついていないし、
なにより、翼は遅刻が多いので内申的にも難しい。
だが、なんとしてでもその高校に入学させたいという。
その帰り、二人を乗せた車が事故を起こし、父親が亡くなった。
たまたま通りすがった庄司が見たときには、その傍らで大笑いしている翼だった。
翼はそれからがんっばって勉強をするが、どうしても遅刻する。
「なかったことにして」と言ってくる「前の先生はなかったことにしてくれた」とも。
だが晴は「そんな不正はできない」と突っぱねた。
そこからまあ、
橋本先生が晴にいいよってきて(橋本先生は既婚者)、当然ふって、
どうも中傷文やロッカーを燃やしたなども橋本先生の仕業とされた。
橋本先生は学校を辞めた。
夜、忘れ物を取りに会議室にいくと、
庄司先生が学校配布のタブレットをみていて、それが結衣の盗撮写真だった。
まさか・・庄司先生は結衣のストーカー?ってことは、やっぱあの日あおったのは庄司?
部活で前任校の今は教頭となった先生がきて、「またうちにきてくれ」と言われた。
とても不愉快。
そして、3年恒例の受験対策夏合宿が行われる。
ひとしきりの授業が終わり、消灯になる。
当番の教師以外はロッジに集まり、あろうことが大宴会が始まり、暴露大会が行われた。
結衣はつかえないやつだったとか、橋本もしかりで、
晴は、翼と莉々香が学校に来るようになったことを評価されて「仲間」にいれてあげると。とてもとても不愉快な会合だ。
思わず
「ちょっと見回りに行ってきます」と出てきた。
そこに現れたのは・・・
これを読むとつくづく「教師にならなくてよかった」と思った。
荒れに荒れた学校もしんどい。
進学校も先生方がしんどい。
何をしても教師ってしんどい~~~。
そして「どんでん返し」がウリだったこのお話、
最初の「え?なんで?」が最後のオチに効いてくる。なるほど、そういう事ね。
終り方が「ここで終わりなん?!」って感じで終わる。
まぁ、あの続き(翼は助かったの?二人はどうなったの?)がどうなったのがめちゃくちゃ気になるやん~~~
Posted by ブクログ
全員やばい。
結構ハイテンポで進み、不必要な描写(?)があまりなく、Z世代からしたら相当読みやすかったです。
個人的には主任に驚いた、、
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「どんでん返しの新女王」が放つノンストップ反逆劇!
この学校の先生たち全員。
何かがおかしい…!!
登場人物たちの印象が目まぐるしく変化する。
作者の印象操作にまんまと騙された。
どんどん事件が起こっていくので、ページを捲る手が止まらず、一気読みだった!
あおり運転は、本当に怖い。
私は運転することはないが、あおり運転はなくなってほしいと思った。
新畑中学の教師たちの夏合宿の飲み会を見て。
こんな先生たちがいる学校に、もし子どもが出来たとして、子どもを通わせたくないなと思った。
最後の結末にかなり驚いた!
あ、こういう終わり方なのねと。
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頭上でざわざわと枝葉が鳴っている。嘲笑われているような気がした。
息苦しさが止まらなくて、私は大きく息を吸い込んだ。
この世界はどうしてこんなに生きにくいのだろう。
子どもの頃からそう感じていた。
家庭内でも、学校でも、友達や恋人と一緒にいても、私はひとり、水の中にいるようだった。
それは、私の本心が表出する時間でもあった。
この、水飴に浸かっているように遅滞した世の中。腕一本動かすにも、ぬるく重たい人なり社会のルールなりがまとわりついて、こちらの動きを鈍らせる。かったるくて仕方がない。
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すごい……異常者しかいない。こんな人いないだろうと思いつつ、出てくる異常者も大半は常識人ぶってるのだから現実世界にも実はいるのかもしれないと思うと恐ろしくなった。
“僕”は登場人物からして翼しかいないと思い込んでいたのが終盤急に莉々花のジェンダー事情が出てきて、“僕”は莉々花だったのか、でもそれにしては母親像がどこかしっくりこないなと読んでいた。まさか“僕”が教師とは…気持ち悪すぎて震えた。いい年してすぐにお母さんを頼る教師も守るためならなんでもするお母さんも、お母さんに似た年配教師に懐く教師もそれに嫉妬するお母さんも…怖すぎる。
翼は周囲からストレスを受け続けて、そのせいでその原因となる人にいなくなってほしいと思っていて、そこまでは多分よくあることで、それがたまたま本当にいなくなってしまって生きやすくなるという成功体験をしてしまったのが不幸のはじまりだった。これが未来の如月と庄司を生むのかもしれないと思うと病院へ向かって爆走する車がどこかで自損事故することを心のどこかで期待してしまう自分もいる…
Posted by ブクログ
サイコパスな物語を描かせたら右に出る者はいない、くわがきあゆさん。
本作でも常識の枠を飛び越えた人物が次々と登場する。
物語の幕開けは「助けて、あおられてる」という一本の電話。
その言葉を最後に教師・岩本結衣は命を落とす。
だが不可解なのは、その声を電話越しに聞いたにも関わらず、警察に何も伝えなかった同僚・如月晴の存在。
冒頭から不穏な空気が立ち込める。
煽り運転に取り憑かれた者たち、常識を逸脱した教職員たち、誰もが何かを隠していて誰もがおかしい。
あの人もこの人も全員ヤバい。
読後に残るのは、底知れぬ“人間”への恐怖。
Posted by ブクログ
『レモンと殺人鬼』の著書。
人には裏の顔があるとは言え、終始怖かったです。
犯人がわかりそうでわからない。
ライトに読みたい方にはおすすめです。
Posted by ブクログ
「レモンと殺人鬼」より物語としてはこちらの方が分かりやすくなっていて面白く読めたなと思います。
ノベルゲーで選択肢を間違えて引いたカオスEDのような超展開と、そこに向かっていくまでの疾走感がこの作者にしか出せない魅力だろうなと思います。
Posted by ブクログ
社会問題になっている、あおり運転がテーマ
あおりは人間の本性なのか
中学の5組担当の女性教師が車ごと崖から墜落死
直前の電話であおられてると告げた直後の事故
副担任の女性教師が事件に巻き込まれていく
最後に事件が集約されるスピードが俊逸
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ミステリーだから、予想しながら読んでいて「先生同士でお互いを先生と呼ぶ」とか「チビ」とか…違和感はあったもののスルーしたら、ちゃんとそれがポイントだった。どうも見破れない。それにしても煽り運転が多すぎる…
Posted by ブクログ
『先生と罪』は、「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリ受賞作であり、『レモンと殺人鬼』の著者・くわがきあゆによる学園サスペンスである。
同僚教師からの「煽られている」という電話と、その直後の事故死を起点に、学校という閉鎖空間で不穏な出来事が連鎖していく。途中に挿入される一人称「僕」の正体は容易には見抜けず、一見平凡に見える教師や生徒たちも、読み進めるにつれて内面の歪みが顕在化し、「普通」とは何かという概念を揺さぶる。
序盤はやや地味な印象を受けるものの、中盤以降は急速に展開が加速し、登場人物全員が疑わしく見えてくる構成が強い没入感を生む。ただし後半では人物の異常性が強調されるあまり、やや現実離れした印象もあり、特に合宿以降は不気味さと不快感が際立だった。
善悪は価値観によって容易に反転し得るものであり、人間は誰しもその両義性を内包していることを示唆する。とりわけ、「理解されたい」という欲求が満たされないまま歪んでいく過程が印象的であった。
Posted by ブクログ
ん~~
文章は読みやすい。スラスラ読める・・・あっと言うまに読めた。
ただ、結末がねーーエッーーこんな感じって感じ 笑
内容に引き込まれていって推理が二転三転するところはおもしろかった。
Posted by ブクログ
くわがきあゆさんて感じ。それに尽きます。他の作品と同様にふむふむ…て読み進めていくとええええ!の連続に次ぐ連続で、やっと終わりかー、、、と思ったら。面白いよりびっくり仰天のお話でした。
Posted by ブクログ
ノンストップ反転劇!という帯の通りで展開が早くてサクサク読みやすい。オチはえぇ....?みたいな感じだった。大体こうゆう本って1/3くらいまでが面白いなと思った。分かっていく快感みたいなのは無いですが、すごく刺さる不快感もなくてやや物足りなかった。暇つぶしにはなります。
Posted by ブクログ
「このミス大賞作家の新作」という帯を見て、ミステリーというジャンルを期待して読んでしまったため、色々メタ読みしてしまい、物語を楽しみきれなかった部分がある。
人間ドラマとしては面白く、300P未満でサクッと読みきれるため、「サスペンス系の小説」という期待値で読んでほしい。
「レモンと殺人鬼」でくわがきさんの描く人間像が好きだと感じたならおすすめできる。
Posted by ブクログ
初めて読むくわがきさんの作品。教員の狭い世界での生きにくさを風刺的に描く感じかと思ったら、後半から畳み掛けるようにみんな狂っていて、現実離れしていてたので、むしろ気になって読み進めました。
最後の展開も、もう何でもアリみたいになっていたけれど、誰にも理解してもらえないと思ったことを、唯一理解してくれる人に出会えるのってなんだか羨ましいと思ったりもしました。
Posted by ブクログ
同僚の教師・岩本結衣からかかってきた「助けて、あおられてる」という死の直前の電話。
以来、市立新畑中学校に勤める教師・如月晴の周りで不穏な出来事が起こり始める。
嫌がらせの張り紙や、実家の周囲をうろつく男の影。
岩本の代わりとして三年五組の担任となった如月は、クラスの問題児を抱えながらも奮闘するが……。
すべての真実は学校の伝統行事である夏の宿泊学習で明らかになる――!
Posted by ブクログ
学校関係の設定やワード、保護者などがリアルで自分が体験したことがある状況があり読むのが辛くなるほどの前半。
そして、中盤では犯人かと思ったら犯人ではない異常な人物や学校の秘密が明らかに。
後半に来るとリアリティは薄れ、異常性は増し、車の運転も話の展開もスピードアップといったかんじ。
終わり方だけあっけないというか、主人公の如月晴も一見真面目そうに描かれていたが、あおり運転の癖があり、針を隠しているだけだったというオチ。