あらすじ
第21回 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作!
「どんでん返しが大好きな私にとって最高の作品でした!
最初から最後まで、物語にどんどんと引き込まれていき、そしてある一文で鳥肌が立ちました。
狂気に満ちた人間たちに翻弄されて、読み終わったあとは放心状態になります。
沢山伏線がはってあるので、何度も読み返したくなる作品です!」――齋藤なぎさ(女優・声優)
「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました」――瀧井朝世(ライター)
十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。
しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。
被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、
妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。
(著者プロフィール)
1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、本作で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
主人公含め尋常ではない精神の人の集まりだと感じた
ひどい運命を背負った姉妹で哀れだという印象から
読み終わる頃にはこの家族は事件が起きる前からずっと壊れていたに変わった
自分が主人公なら人間不信に陥って誰の言うことも信じないし頼りにもしないから同じ結末にはならないと思った
次から次へと色んなことが起きるから展開が気になってサクサク読めた
Posted by ブクログ
二転三転!この流れ、途中で読むことストップできるか!
最初こそ、なんだか暗い印象を持ってしまったが、そこを抜けると別世界
登場人物が増えるごとに、どうラストに絡んでくるか楽しみになってくる
登場人物毎にストーリーがありそうで、その裏話も聞きたい(読みたい)
匿名
主人公は自分は虐げられる側だと頑なに思い、全ての不幸を受け入れる姿には憤りを感じたけるど、読み終わると、もう一度最初から読み直したくなる。
面白かった。
Posted by ブクログ
なんか、何を書いてもネタバレになりそうなほど、計算し尽くされた小説なのに、つくりものっぽさがない。解説に書かれているとおり、とってつけた感がない。「『物語の展開のためにこういう人物をつくった』というよりも『こういう人物がいた場合、どういうことが起きるか』という視点から話が構築されている印象がある』。
Posted by ブクログ
一転二転する展開
お前だったのか 的な返しもあり読み応えがあった
虐げられていても自分だけがそうじゃない、という思いで耐えれても自分一人がその立場になった瞬間我慢でき無くなってしまうんだなあとしみじみ
主人公が虐げられる側から虐げる側に回ることを決める、覚醒ともいえるラストシーンが好きだっだっま
Posted by ブクログ
細かく散りばめられた伏線に最後の最後まで翻弄されてとても面白かった。
題名にもある通り殺人とかが関わってくるけれど、対してグロテスクだったり派手な描写でもないので、殺人事件が苦手でも読めると思った。
最近はホラーに片足突っ込んだミステリーもあるけれど、この本はそういったグロめな描写やヒヤッとする描写がほぼないのに、ここまで読者を一転二転させられるなんてすごい。
他の著書も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
展開の目まぐるしさ
えっ
と言いたくなる場面の多さ
ミステリーの面白さが詰まっているなと思いました
なかなか先が読めない展開もおもろしかった
個人的には
主人公の卑屈な考え方
(背景からしょうがないのかもしれないけど、、)
があまり好きではなく、、
でも登場人物たちの常軌を逸した思考は
あとがきにもあるように
信じられないけど、もしかしたらあるのかも
のギリギリで怖くなった
Posted by ブクログ
殺人鬼に父親を殺され母親も姿をくらまし可哀想な姉妹の話で始まります。暗い気持ちになりながら読み進めると真相は思いがけない方向へ行き何回も予想を裏切られます。
一人の人間にも天使と悪魔がいること。
一気に読めるホラーでした。
Posted by ブクログ
人を切ってみたかった、人を綺麗に着ることに憧れる、親の仇、奪うものから逃れるため
異なる理由の殺人が集まって殺人鬼というタイトルがついてるのかなと思った。
全体的に読みやすかったです。殺人が題材にも関わらずそこまで重くないかなと思いました。
Posted by ブクログ
登場人物たちの「見えていた姿」と「本当の内面」が、終盤にかけて次々と覆されていくところが印象的だった。
レモンの爽やかなイメージと、殺人の冷たさ。その対比が、人物たちの外側と内側のギャップを象徴しているように思えた。
特に主人公・美桜。最初は消極的で暗い印象だったが、幼いころからニワトリを自分の手で殺していたという描写には思わず息をのんだ。
健気に見える姿と、少しずつ歪んでいく内面。その両方が、この物語の不気味さと吸引力を生み出していた。
Posted by ブクログ
佐神に囚われすぎてたら、まさかのお父さん
蓮と話してたの妹かい
ひたすら鶏絞めるのさすがに頭おかしくなるよ
桐宮さんただのいいひと
渚はただのやばいやつ
Posted by ブクログ
最初の印象から、少しずつ話が進むごとに本性が明らかになっていく丁寧さに加え、畳み掛けるようなどんでん返しが組み込まれていて最後まで展開がよめず面白かった。
Posted by ブクログ
あちこちのオススメミステリー書評に掲載されているので気になっていて、ついに手に取りました。なるほどね~、文脈から騙す系(叙述トリック)だとは思ったけどこれは面白く騙されました。考えても解くの無理だわ。仕掛け多すぎ。
昔、レストラン経営していた父は少年に殺された。犯人は最近出所したのだと小林美桜は妹の妃奈に教えてもらう。父の死後、母は失踪、姉妹は別々の親戚に引き取られ幸せとは言えない扱いをうけ、今はお互い就職し、貧しいながら時々会っている。そんな時妹が殺害される。しかし一転、妹は保険金殺害に関わっているという報道が優勢になり…。
殺人たくさんでてくるので、中学校以上。
Posted by ブクログ
帯の通りどんでん返しがすごい!
残りのページ数が少なくなってきてからが本番!と言わんばかりに、え!?え?!ってなる部分が多すぎて、面白いほど騙されすぎた。
小林姉妹、渚丈太郎、桐宮、佐神、ウシワカの遺伝、チキン嫌いの理由、たくさんの伏線が張られてそれ全てにおいてしっかりとひっくり返された
Posted by ブクログ
殺人鬼は誰か、何故このような境遇なのか理解し難いようで行動原理原則があるため、読んでいて面白い。
登場人物が多く怪しい人が多いので若干混乱は起こりかけた。
ラストシーンは若干あっさりした印象
匿名
主人公の印象が途中で変わります
読み始めと読後で主人公に対する印象がだいぶ変わった本でした。
また、中盤から終盤にかけての展開も、多少無理があるとは思いつつ楽しみながら読めました。
Posted by ブクログ
妹が保険金殺人に加担していないことが分かった時の姉の安堵が、想像とは違う安堵でびっくり。このような家庭環境ならそうなってしまうのか?と思ったが、最後まで読み進めるともっと斜め上を行く家庭環境だった。
二転三転どころではない描写の変わりように無理やり感は出ていたが、飽きさせない内容で面白かった。
最後は、少なからず私もスカッとしたよ。
これからは自分の人生を堂々と歩んでほしいとさえ思った。
えっエッえ〜
被害者家族が連続殺人鬼を追う物語かと思いきや…
いや、凄かった。
転換の方向が全く読めず、引き込まれました。
主人公に光が射すようなラストですが、個人的にはそうならないのではないかと、思わされました。
皆さんは、どう感じたのでしょうか?
Posted by ブクログ
終盤、ヤバい奴のオンパレードで草
ヤバい奴を咀嚼して味わう前に、違うヤバい奴出てきて消化不良というか、堪能出来なかった。
ギュッと詰め込みすぎ感w
というか主人公の人生にハプニングありすぎ。
そりゃ小説なるわw
Posted by ブクログ
展開が早くて読みやすいけれど、肝心なオチが
これをやったのはこの人、何故ならヤバイ人だから
あれをやったのはあの人、何故ならヤバイ人だから
それをやったのはその人、何故ならヤバイ人だから
ヒロインの周りに集まるヤバイ人達展覧会
・・・ちょっと無茶苦茶じゃないだろうか?
「あらゆる『あかん人(ヤバイ人)』を登場させてみようと思いました」らしいけど
この人もあの人もあかん人かと思いきや、本当にあかんのはこの人!全部この人がやってました!!がミステリの醍醐味じゃないの?
おまけに、ずっと気弱でウジウジしていたヒロインが最後で吹っ切れたと思ったら、がっつり闇落ち
救いがなくて、読後感が悪いなぁ
Posted by ブクログ
[このミス]大賞シリーズと紹介されてたので読んでみた。
あらすじとしては、飲食店経営をしている父親がある日日通り魔に殺害され、母は失踪、それぞれ親戚に引き取られた姉妹の不遇な人生の話。
成人した2人が各々生活をしていた所に、妹が遺体で発見され、姉が通り魔事件、妹の殺害事件、の解決に向けて動く話。
頭がおかしい人物が多く登場し、裏切りや、人の性格の裏側がより濃くでていて、いい意味でよく騙されるストーリーになっている。
ほぼ全員の登場人物の、最初の印象と読み進めた後の性格、内面が異なっていて、驚きの連続であった。
登場人物も少なく、特に複雑であったり、難しい内容ではないので、スラスラと読める。
Posted by ブクログ
色んなタイプのあまりお近づきになりたくない人が沢山登場。登場人物のどれにも感情移入しにくい、私とは違う考え方をお持ちのようです。怖い…。
どんでん返しの部分には主人公の目線で寄り添いながら読んでるつもりだったのに、ちゃんと騙されました。途中の違和感を覚えてた部分にはちゃんと伏線が張られてたんですね。サラッと読みながしちゃってたなぁ。
Posted by ブクログ
どんでん返しというか、頭おかしい人がたくさん出てくる本。というか、二転三転四転五転させすぎて、、、、頭おかしい描写も中途半端になってた。させすぎも良くないんだな〜と思った。
Posted by ブクログ
しっかり騙された感。
誰が殺人鬼なのかを疑いながら読んでたけど、最後のオチはちょっと意外というか。
途中に挟まれる回想シーンは、見事だったな。
結局「渚」の正体や、「蓮」の中学の動向?とか、少々気になるところはあったけど、一気読みでした。
Posted by ブクログ
主人公も含めて人の裏は分からない。
独白の部分をミスリードさせるのをまさか2人ともそうだったとは。
誰もが裏があったけど、桐宮だけいい人だったのかな。
Posted by ブクログ
くわがきあゆ氏によるミステリー小説です。
二転三転する展開に驚きが止まりませんでした。えっ、そうなるの?と何回も驚かされました。
その展開のための伏線の張り方は、もはや芸術。
しかし、読み終えた後の後味は、好き嫌いが分かれるかも知れません。
Posted by ブクログ
転回の連続! 騙された感がすごい!
これは誰のことを指してる?
何も考えずに読んで、とても楽しめた!
転回がありすぎて、若干お腹いっぱい感はある!
Posted by ブクログ
新鮮にやられた 「このミステリーがすごい!」ノミネート作品や大賞作品を手に取ることもあります。この作品もその一つですが、大賞にもなるとXでもよく見かけます。表紙の雪下まゆさんの絵も最近よく目にするような気がします。Xや中刷りでなんか見かける作風だなって気になっていました。反論を恐れずに書くと、AIが書いているんじゃないかって思ってました。
私はミーハー読書民なので、賞レースや装丁を参考に本選びをしてしまいます。結構、間違いはありませんが、新しい著者や変わった物語との出会いは少ないような気がします。ここでも反論を恐れずに書くと凡庸な作品が多いようです。それでも十分楽しませてもらっているので偉そうに言ってごめんなさい。この作品も読み終わったらこのパターンのやつねって言えるのですが、しばらくミステリーを読んでなかったので新鮮にやられました。
ウチの猫の額の庭にはレモンがあります。ヨーロッパでは庭に柑橘類を植えると良いことがあるそうです。でも、ヨーロッパは箱にはなんですよね。日本では。。。難しいですよね。今後、レモンが怖くなりそうです。
匿名
最後は
ミステリー読み慣れてると、仕掛けは直ぐに気づくと思います。実際ネタばらしされてやっぱりね......となったのですが、その後に畳み掛けてくる更なる仕掛けに驚きました。
ただ読み返すかと聞かれたら読み返さないなぁ。誰ひとり感情移入できる主要人物がいないのが......