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真っ青に澄んだエーゲ海は死んでいる! 逆に、日本沿岸のような茶色がかった海こそ生き物の宝庫なのだ。水の「色」を見れば、その環境が手に取るように分かる。では、「真っ黒なインド洋」「銀色のラプラタ川」「真っ赤に染まった相模湾」「ブルーにしか見えない南極の氷山」からは何が読み取れるのか? そもそも水の色はなぜこれほどバリエーション豊かなのか?水の時代と言われる二十一世紀現在、水の惑星において使える水が絶対的に少なくなってきているという状況に直面している。過度のインフラ整備により緻密な自然のシステムは確実に支障をきたし、垂れ流してきた有害化学物質は、一億倍に濃縮されてあなたの食卓に…。本書では、十数年もの間、観測船に乗り込み調査した著者が、海洋汚染の実態を報告。色鮮やかな写真と共に地球の未来を考える。水なしでは生きられない我々が、この星の七割を占める海を知らずに環境は語れない!
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年04月28日
伊豆諸島や沖縄などに行けば、海の青さに間違いなく感動する。ダイビングをするようになって、海の中も見ることができてからは、なおさらその感動の深くなっていたように思っていた。しかし、あまりに青い海は、その海に珊瑚や藻類やプランクトンなどの生物が少ない証拠だという、よく考えれば分かっていたはずのことを本書...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月23日
海がきれい(例えばエーゲ海など)なのは、生物がいないから。プランクトンや魚類がいる海はいろいろな色をもっている。
そうはいってもきれいな海も見てみたい。本書で示されたコズメル島(メキシコ)にはいってみたいと感じた。海と空との切れ目がわからなく、船が空中を走っているような感じであった。
日本の下水普...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月11日
軽い気持ちで読み始めたら、けっこう専門的な用語が、さりげなく頻出する。そこで、実はけっこう難しい内容も織り込まれているんだなぁと気がつく。
世界各地を航行する船(調査に協力してくれるこうした船を篤志観測船というとか)に乗り込み、地球規模で海洋汚染の解明に取り組んでいる筆者が、様々な海を例に、赤い海、...続きを読む
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