作品一覧

  • 東京劣化 地方以上に劇的な首都の人口問題
    3.5
    1巻850円 (税込)
    地方の集落の消滅を危惧する声が高まっているが、これまでの政策の方向性を変えれば日本の農業や集落を維持する術(すべ)はある。むしろ、地方よりも東京のほうがより急激な変化に見舞われると考えられる。東京の高齢化はすさまじい。2040年には、2010年に比べて高齢者が143.8万人増加する。1.5万人減少する秋田県とは対照的だ。その結果東京の貯蓄率は低下し、インフラが維持できず、都市がスラム化するおそれがある。年金の給付水準は大幅に引き下げられ、その結果多くの高齢者が家を失い、老人ホームが新たに100万床以上必要になると考えられる。ならばどうするか。人口減少問題の第一人者が、欧州の事例も参考にしながら、現実的な処方箋を提案する。

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  • 人口減少時代の大都市経済 価値転換への選択
    3.8
    1巻1,584円 (税込)
    大都市はどこから来て、どこへ行くのか? ・ 戦後経済モデルは終わった ・ 年金は高齢社会に合わない ・ 増税の必要ない われわれが今なすべきことを克明に描く。 人口統計は嘘をつかないといわれるように、そこから紡ぎ出される像は、確実な見取図を私たちに示してくれる。 人口減少社会の意味するもの。それは大都市の破綻である。このままいけば、大都市経済は人が住むのに不適となり、巨大な深層崩壊が日本全体に起こるとの見通しがリアルなデータと共に本書では語られる。 そのような破綻を避けるために現在なすべきことは何か。国際化、ビジネスモデルの転換、財政政策の転換、人生の再設計など、今われわれがなすべきことを明確な筆致で提言。 『「人口減少経済」の新しい公式』(日本経済新聞出版社)などのベストセラーで、新たな社会の到来を見通した著者による野心的な新著。

ユーザーレビュー

  • 東京劣化 地方以上に劇的な首都の人口問題

    Posted by ブクログ

    超Sレベル 判っていても戦略パラダイムを変えられないのが日本の特徴
    73年福祉元年は高度成長の「自然増収」を前提に設計したもの
    時代が変わってしまっても、時代不適合の制度を変えられない
    「既得権」にメスを入れる覚悟のリーダー=政治家が居ない
    しかし追いつめられて日本は変わらざるを得ない
    (冨山和彦先生) 野口悠紀夫先生も同じ 有識者は皆んな理解 政治のタイミング


    人口減少高齢社会のタブー
    (1)少子化対策 日本の団塊 「産めよ増やせよ」(戦前・前後)強力な産児制限      
    (2)経済成長の追及 生産性・賃金の低さ 後進国型の経済
    (3)増税による財政再建 財政支出の削減 永久国債(コン

    0
    2018年11月10日
  • 東京劣化 地方以上に劇的な首都の人口問題

    Posted by ブクログ

    1945年~85年日本の生産年齢人口は4000万人増えました。
    これが奇跡の経済成長の要因の1つです。

    今後日本は40年で3000万以上生産年齢人口が減少します。

    これが日本社会に与える影響は想像できません。
    日本の社会は、人口が増加することを前提に作られたきたことを考えると、

    今の社会は、これからの社会に全く見合ってないといってよいかもしれません。

    早かれ遅かれ、社会保障にメスを入れざるを得ないしょう。

    この20年グローバル化による、大きな変化も日本にも訪れましが、

    今回の人口減少という波は、戦前の富国強兵策、戦後の人口妊娠中絶を手段として、

    大規模な産児制限を行ったことによる

    0
    2018年03月13日
  • 人口減少時代の大都市経済 価値転換への選択

    Posted by ブクログ

     「人口減少経済の新しい公式」の著者である松谷明彦氏の書く、新著です。総人口減少・高齢化・労働力人口の減少が大都市にどう影響を与えるかを書いた本です。
     前著でも、「都会は人を集める。若くて活気がある、と思われているがそこに落とし穴がある。今若い、ということはこれから急速に老化することを意味するからだ」と書いています。
     この本では、日本の主要都市別の概観を期待したのですがそこまでの分析はありませんでした。
     わが札幌で言うと、2005年の札幌市の人口は188万人で65歳以上の人口の割合は17%なものが2035年には人口が178万人に減るのに対し、65歳以上人口は32%に跳ね上がると予想されて

    0
    2011年05月20日
  • 人口減少時代の大都市経済 価値転換への選択

    Posted by ブクログ

    日本の生産年齢人口は、今後40年で3000万人減ります。
    これが、今後の社会に与える影響は、一体どれほどのものか?
    今、日本が陥っている様々な混乱の要因の一つは、
    この労働者群が、半世紀に渡って、確実に減ることです。

    戦後45年~85年の間、日本のそれは4000万人増えました。
    今、自分達が住む社会は、労働力が年々増えていくことを前提として、
    作られた社会です。
    よって、これからの日本には今の社会システムは、
    全く合わない構造を持っています。

    この20年間、日本はグローバル進出に失敗しました。
    かつての面影は、今の日本企業にありません。
    どんな企業でも、1年後残っているとは言えなくなりまし

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    2018年03月30日
  • 東京劣化 地方以上に劇的な首都の人口問題

    Posted by ブクログ

    地方地方って危機感煽るけど、一番ヤバいの東京だよね、と思ってたらこの本を見つけて。僕は東京はいろんな意味で好きです。でも、決して自慢できないんですよね。基本的に消費や摩耗の対象であって、いざ不要になれば躊躇なく切り離せるくらい愛着が薄いというのがね。危機に際して金を取れるところから取って弱者に回す、というフロー型の解決策しかないのであれば、そりゃ金持ちはシンガポール行くって。筆者による解決策には必ずしも同意するものではありませんが、一刻も早く検討しておくべき課題にスポットライトを当てたという点で素晴らしい新書です。

    0
    2015年08月30日

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