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どちらかがどちらかを殺した?――。夏休みのある日、海辺の小さな町の高校生・光介の家に、母の姉・芹とその娘の双葉がしばらく一緒に暮らすことになった。光介は芹から、二十五年前の祖父母の死が、実は無理心中事件であったと聞かされる。カメラマンであった祖父とそのモデルを務めていた祖母。二人の間に何が起こったのか。切ない真相に辿り着いたとき、少年はひとつ大人になる。『昨日の海は』を改題。
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Posted by ブクログ
両親と三人暮らしだった光介が、伯母(母の姉)とその娘と一緒に住むことになり、母方の祖父母の心中事件を改めて探る物語。
東京から戻ってきた伯母に、祖父母のどちらかがもう片方を殺したのだと聞かされた光介は、生活をともにする中で伯母と従姉妹に親しみを感じ始めると、祖父母が急に身近に感じられ、自分も真実を確かめようと決意します。
退屈だった生活に刺激が生まれ、いつもと違う風景を見たかったのかもしれません。
ところが、あるとき伯母が真相はもうどうでもいいと言い出し、納得いかない光介はさらに深みに嵌まっていきます。
私なら、真相を探ったりはしないでしょう。真実はかかわった人の数だけあると思っているので、探っても本当のことなどわからないと思うからです。
だからこそ、生きている人を傷つけてまで知りたいとは思わないという、伯母の言葉が胸に迫りました。最終的に光介も同じ結論に達したのでよかったです。
大切な人を大切に思い、日々を暮らしていくこと。それが何より優先されるべきで、そのほかのことは、伯母が言うようにどうでもいいのですから。
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