火花散る おいち不思議がたり

火花散る おいち不思議がたり

730円 (税込)

3pt

3.5

菖蒲長屋で赤子を産み落とし、消えた女――。不思議な能力を持つ娘おいちは、その女の聞こえるはずのない叫びを聞いてしまう。岡っ引・仙五朗らと力をあわせ、女を捜していたおいちのもとに、女が惨殺され、無残な姿で見つかったとの報せが――。傷痕から見えてきた女の正体、女が抱えていた事情、そして母を亡くした赤子の運命は? 一方、松庵のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀がやって来て、母おきくの病を治してほしいと懇願する。一見、なんの関係もないかに思われた二つの出来事だが――。父・松庵のような医者になりたいと願うおいちは、夢に向けた一歩を踏み出すことができるのか。そんなおいちに想いを寄せる新吉、凄腕の岡っ引・仙五朗、そして個性的なキャラである伯母のおうたも健在。人気の青春「時代」ミステリー第四弾。

...続きを読む

火花散る おいち不思議がたり のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年07月16日

    不思議な能力を持った娘おいちが、岡っ引きの仙五朗とともに、江戸の下町で起きた事件を解決するシリーズの第4弾。
    今回は、いわくあり気な女性を助けたことにより、その女が産み落とした赤児を巡って、お家騒動に巻き込まれる。
    事件解決後、おいちは、女たちのための療養所を作りたいと明かす。
    お市の夢が叶うか、今...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月30日

    母と子/赤子、泣く/小さな手/夢の女/白い火花/
    遠い煌めき/想いの花/見知らぬ人/風に揺れて/
    やがて、朝が

    おいちに 見えるもの、おいちに 聞こえる声。
    おいちのもとで産み落とした赤子を置いて、母はなぜどこへ行ったのか。
    母の分まで幸せになるんだよ……

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月15日

    弥勒シリーズのような人間の暗さや切なさを感じさせる上に、霊感を持った主人公が謎を解決してゆくので益々全体に暗さを帯びる。今回も赤ん坊の父親はハッキリしなかったが、武家のお家の事情により母親を殺さざるを得ない羽目に落ちた下手人達が哀れだった。口煩い伯母と抜けたような父親のやり取りがホッとさせる。

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月07日

    おいち不思議語りの四作目。今回は薪炭屋の主人と内儀が、母おきくの病を治してほしいと依頼して来るところから始まる。穏やかな老女おきくに若い鬼女の顔が重なる。
    おきくの往診の帰りに、おいちは産気づいた女滝代を菖蒲長屋に連れ帰り、赤子十助が産まれた。十助を残し、滝代は消えるが惨殺されて見つかる。
    この2つ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年06月20日

    おいちの前に現れ、赤子を産み、姿を消した女が殺された。赤子を狙う侍たち。託された赤子を守ろうとするおいち。そんなおいちに届く赤子の母の声。母親を擬似体験したおいちにも影響が。

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月21日

    シリーズ4作目。あさのあつこさんのこの時代劇ミステリは、話の終わりがいつもドキドキする。後数ページしかないけど、どうなる?と思うと見事に終わる。主人公のおいちの真っ直ぐな情熱も読んでいて気持ちいい。序盤の父と子のやりとりにある『人とは』が個人的には心に残った。

    0

火花散る おいち不思議がたり の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

PHP文芸文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

あさのあつこ のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す