無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
菖蒲長屋で赤子を産み落とし、消えた女――。不思議な能力を持つ娘おいちは、その女の聞こえるはずのない叫びを聞いてしまう。岡っ引・仙五朗らと力をあわせ、女を捜していたおいちのもとに、女が惨殺され、無残な姿で見つかったとの報せが――。傷痕から見えてきた女の正体、女が抱えていた事情、そして母を亡くした赤子の運命は? 一方、松庵のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀がやって来て、母おきくの病を治してほしいと懇願する。一見、なんの関係もないかに思われた二つの出来事だが――。父・松庵のような医者になりたいと願うおいちは、夢に向けた一歩を踏み出すことができるのか。そんなおいちに想いを寄せる新吉、凄腕の岡っ引・仙五朗、そして個性的なキャラである伯母のおうたも健在。人気の青春「時代」ミステリー第四弾。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
不思議な能力を持った娘おいちが、岡っ引きの仙五朗とともに、江戸の下町で起きた事件を解決するシリーズの第4弾。
今回は、いわくあり気な女性を助けたことにより、その女が産み落とした赤児を巡って、お家騒動に巻き込まれる。
事件解決後、おいちは、女たちのための療養所を作りたいと明かす。
お市の夢が叶うか、今後も見守って行きたい。
本筋ももちろん面白いが、それに加えて毎回楽しませてくれるのが、おいちの父松庵と、おいちの伯母おうた(松庵の姉)との掛け合い。
今回も、おうたが松庵に次々と難癖をつける。
「立て付けの悪い雨戸みたいな顔」
「考えなしの極致の松庵さん」
「潰れた梟みたいなご面相」
「風邪を引いた鬼瓦みたいな顔」
著者の考えるユニークな比喩に、思わず破顔してしまう。
Posted by ブクログ
まっすぐ過ぎて、よごれちまった私にはまぶしすぎる部分があるけど、児童文学出身だからかな。
まぁ若い女の子って多かれ少なかれそんなものか。
繰り返し出てくる“貧乏長屋暮らしは助け合って生きていくしかない”というのは、国民層中流を経て個人主義が基本になりつつある今もそうなのかもなと思えた。
これが大きくて⭐︎3
一方、繰り返し出てくる「脳内叔母さん」はだんだん食傷気味になって、最後には嫌気がさしてしまった。
多分、時代背景は江戸なのに、価値観が現代で整合生が取れてないんだと思う。
侍に若い女の子が楯突くとかあり得るんだろうか?ストーリーを成立させるため?とかも気になった。
Posted by ブクログ
おいち不思議語りの四作目。今回は薪炭屋の主人と内儀が、母おきくの病を治してほしいと依頼して来るところから始まる。穏やかな老女おきくに若い鬼女の顔が重なる。
おきくの往診の帰りに、おいちは産気づいた女滝代を菖蒲長屋に連れ帰り、赤子十助が産まれた。十助を残し、滝代は消えるが惨殺されて見つかる。
この2つの事柄は、なんの関係もないかのようだが、どうなっていくのか気になって、ページを捲る手に加速がつく。あさのあつこさんの導入は、いつも引き込まれてしまうほどに上手い。
上手いと言えば、おうたと松庵の掛け合いも読み処である。おうたの松庵に対する比喩に、あさのあつこさんの表現力の豊かさを感じる。
杉野小十郎がおいちを訪ねて来る。それは何者か?滝代とどんな関係があるのか?次の疑問が湧いて来る。
仙五朗が「ゆきずりのえにし」を口にする。この言葉においちだけでなく、作品の中の人の巡り逢いを感じる。やがて、朝が・・・一気に物語の終焉を迎える。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
少女・女性マンガ
小説・文芸
小説・文芸