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働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他、五編収録。
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Posted by ブクログ
池井戸作品らしい銀行絡みの短編集。 それぞれの話でドラマ1話ができてしまうくらいの濃密なストーリー。 銀行員視点での話ばかりですが、毎月口座残高が不足する中小企業の社長との息を呑むような緊迫したやりとりや、本のタイトルにもなっている「かばん屋の相続」の話は、社長が亡くなる前に相続を破棄するように次男...続きを読むに勧め、忠告通り相続破棄して会社を起こした次男と、情のない元銀行員の長男が負債を抱えて困る姿の対比が面白かった。正義は勝つ、のような胸がすくようなストーリーだった。
登場人物の人間性がよく出ていてミステリーな作品で、わくわくして読ませて頂きました。 自分だったらどう行動するだろうかと考えさせられた作品で、改めて人を思いやることの大切さがわかった作品でした。
短編集。銀行のお話。 半沢シリーズのような重厚さは無いが、展開が早くサクサク読める。 短編でも、池井戸潤らしさが随所に感じられる。 半沢シリーズと繋がりもあり面白かった。 池井戸潤大好きです。
池井戸潤の短編集。50ページ程の融資関連のストーリーが6作纏めた文庫本になっております。 一つ一つのストーリーは、あっさりとしていますが、構成はしっかりとしたものです。さすが、池井戸潤さんだと思いました。 最後の「かばん屋の相続」は特に面白く、銀行や中小企業、家族のいざこざ、お金に対する強欲さが...続きを読む一つに纏まったストーリーでした。最後は正義が勝つところが見れてスッキリしました。 1日程度で読めます。
やっぱり面白いです。池井戸潤作品。前から読みたいリストに入れてはいたもののなかなか読む機会がなく。やっと買った。恥ずかしながら短編集とは知らなかったです。6本とも銀行員が主人公。銀行と言っても、メガ、地銀、信金、とさまざまな規模の金融機関ですが、相変わらずきちんと金融の裏側を細部にわたり書かれている...続きを読む。 短編集だから読んでいて心地よいスピード感の展開。面白かったのは「芥のごとく」の時代背景。昭和から平成に変わった時代の話がいきなり出てきた。小切手、手形、集金といった単語がいかにも昭和だ。 タイトルになっている「かばん屋の相続」は、読んでて一瞬でわかった、京都の「一澤帆布」のお家騒動をモチーフにしてるってことが。京都の大学に行ってた時代、みんなあそこのかばん持ってたなぁと懐かしくなった。もちろんあのころは「一澤帆布」があんなことになるとは予想もしてなかったけど。。ほんとに本書の登場人物個人や会社のように「一寸先は闇」だ、人生何があるかわからない。
企業と銀行という切っても切れない関係をテーマにした短編集。どんでん返しあり、熱い話あり、バッドエンドもありですがとにかく経済やお金に関してど素人の僕でも分かりやすい文章とストーリーに脱帽そして勉強になりました。
スラスラ読めて安定の池井戸作品そのものという感じだった。作者は周知の通り銀行、金融ものの作品を数多く輩出しているが、私の知る限りどれをとっても同じような作品はなく、どの物語りも一本立ちしていると思う。翻って考えれば、金の仕組みは複雑広大で、それに絡め取られる人間の物語りも一つとして同じものはなく、無...続きを読む限の人間の業そのものであるとも思った。
手形の行方とかばん屋の相続が面白く読んだ。どれも読み応えがあるけど、普段聞きなれない言葉が多くて、たぶん、面白みを満喫できてないかも。 それにしても、横柄で感じ悪い銀行員の像は、今の世の中にもたくさんいるんだろうか。
次女が就職活動で金融機関にも興味があると言っていたので、遥か昔読んだこの本とかが参考になるのではないか、と朧げな記憶でお勧めし、結果して僕だけ通読。 多分、次女は読んでない… 少なくとも、読み切ってはいない。 まぁそういうものだろう。 筆者は元三菱銀行の行員とのこと。 僕の就職活動のときもその...続きを読む行名だった。 今はいろんなところが一緒になって、メガバンクとやらになっているが、華々しそうな中央や海外での仕事と、末端の泥臭さが同じ組織にあることに、なにか恐ろしさというか、違和感が拭えない。 燕尾服を着たバンカー、という印象の三菱銀行に、慶應義塾大学を出て勤務していた筆者が、この本で描かれる末端支店での悲喜交々に対する解像度が高いのも、なんだか怖い。慶應義塾大学もやはりそんな扱いなのか… しかしこの人の取材力、表現力は異様な水準なので、実体験などなくても、しっかり描き切れるのかもしれない。 金融機関の身近な窓口を舞台にして、組織で働く多くの人の普遍的な感情を描き、共感を得る小説。 決して自らの職業体験を下敷きにした、私小説的なものではない、ということか。
銀行が舞台の短編小説だが、いずれもリアリティがあった。銀行と中小企業。銀行内部の派閥抗争、保身のための醜い争い… 中でも『芥のごとく』は胸が熱くなるようなエンディング。
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