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半沢直樹が絵画に秘められた謎を解く――。
江戸川乱歩賞作家・池井戸潤の真骨頂ミステリー!
明かされる真実に胸が熱くなる、シリーズの原点。
大ヒットドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新刊、ついに登場!
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東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。
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Posted by ブクログ
やっぱり半沢は半沢で、読後は痛快で爽快な気分に浸れる。もちろん読んでいる最中も。
ただし、久しぶりに半沢を読む場合は、まずは第一作を読んでから今作を読んだ方がいい、より一層楽しめると思う。
というのも、今作は第一作目の半年ほど前の出来事にあたるらしく、主な登場人物達も共通しているので、特に一癖も二癖もある浅野支店長はの性格はおさらいしておいた方がいいと思う。
内容はもちろん素人がどうこう言えたものではないけど、今までよりもミステリー感が強い気がする。
殺人が起きるわけではないが、「どうして?」という謎がいっぱいあって、それを半沢が1つずつ解き明かしていくと…。
当然、最後はお約束の倍返しが待っていると。その行程を楽しむ感じ。
でも、正直、倍返しにはちょっと物足りない感があったけど、それもエピソードゼロならば、若干緩いのも頷けるかなと思う。
Posted by ブクログ
若き日の半沢直樹を描いた本作は、シリーズの原点とも言える“信念の形成過程”に焦点が当てられており、これまでの作品とはまた違った深みを感じさせる一冊だった。舞台は大阪西支店。美術品を巡る融資案件を通じて、銀行の論理と顧客の想いがぶつかり合う構図が描かれる。特に印象的なのは、「価値とは何か」という問いであり、数字だけでは測れない本質に向き合う姿勢が強く心に残る。
まだ若く、葛藤を抱えながらも、自分の信じる正しさを貫こうとする半沢の姿は非常に人間味があり、その後の彼につながる芯の強さを感じさせる。組織の中で生きる以上、理不尽や圧力は避けられないが、それでも顧客と真摯に向き合うことの大切さが丁寧に描かれていた。
また、美術というテーマが物語に独特の奥行きを与えており、金融小説でありながら芸術的な余韻も感じられる。派手な逆転劇だけでなく、静かな熱を帯びた人間ドラマが光る、シリーズに新たな魅力を加えた作品だった。
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